2015年5月2日土曜日

ふたつの気迫の接戦

今夜はどこまで書けるかわからないんである。連日のような朝5時起きで、今日は高松宮賜杯川崎予選大会、準決勝、決勝のダブルヘッダーなんであった。眠くて志半ばにして倒れるかもなんである。明日も早い。しかし今日少しでも書いてしまわないと後がつかえているのだった。

準決勝は幸区代表・南河原リトルウィングス。サウスポーの豪腕投手Kanaiくんは、おそらく今大会イチの本格派ピッチャーであるに違いない。戦う前から苦戦するのは火を見るよりも明らかであった。
例によってスコアラーをやった筆者は写真が撮れず画像がない。
1回裏Fは死球で出塁したYuiがセンター失策にて先制のホームを踏んで1:0。
ところが2回には今度はFの捕手送球エラーで1点献上。これで1:1のイーブン。
その後はまるで合わせ鏡のような両軍の展開なんである。一人安打で出塁するも後続がなく無得点、的ないわば白熱の投手戦であった。1:1同点のまま延々6回まで続く。両投手の気迫のピッチングが続く。

最終回表、三者凡退に切って取るF。これで負けはなくなった....いや、今大会準決までは延長特別ルールはなく、引き分けならば即くじ引き決着なんである。なんとしてでも7裏に点を入れて勝たねばならないわけで。
こうなれば形勢は後攻のFが有利である。一死後8番Kyousukeがまたも死球で出塁。豪速球ゆえ避けきれないのだろう、デッドボールが多いのだった。最後はこれが仇となる。続く伏兵9番4年生のイケメンボーイShohmaがショートオーバーのヒットで1,2塁。更に四球と三振でツーアウト満塁となり、満を持して3番Yuiが登場。かれは前回ノーヒットで良いところがない。
誰もが心の中で「サヨナラ満塁本塁打」を期待したわけで。
ワンボールツーストライクからの内角高めの球がうなりを上げてYuiに迫り来る。
ぱしっ!
キャッチャーミットにボールが納まった。

Yuiが自分の袖を引っ張り審判にアピールする......。
サヨナラ満塁押し出しデッドボールだった。
2:1、勝ちは勝ち。歓喜に湧くF軍ベンチとギャラリー。
死球で出したランナーを死球で押し出して負けたKくんは悔しかったに違いない。
この結果を残せたのは、ここまで1点だけで気迫の投球で打線を押さえ込んだRuiであろう。

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さてもうひとつの準決勝は富士見台ウルフなんである。相手は貝塚子供会野球部。ウルフが勝てば宮前同士の決勝となる。シートノックを見たら宮前王者とのその差は歴然と思われたのだった。ウルフの快勝かと....。(貝塚さんゴメンナサイ)

ところがなんである。
これもまた凄いゲーム展開であった。詳細の記録が手元にないのだが、Wがこのまま勝つかと思われた最終回表に、Kに起死回生のホームランが飛び出し5:5の同点に追いついたんである。




ウルフを知る人は心の中で誰しも思ったに違いない。その裏に1点を入れて6:5の僅差で勝つウルフの必勝パターンまたしても炸裂かと。
ところが....。無得点、引き分けであった。
ウルフらしくないと思ったのだが、くじ引きの結果はなんと、ウルフに勝利の女神が微笑んだのだった。さすが「持ってる」。実力もあるが運も持っているのだった。


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さてそのウルフの準決勝を見守るフレンズ。筆者はカメラを持ち徘徊していた。その時こんな写真を撮った。何の変哲もない木陰で昼食をとりゆっくり観戦している風景である。
どこかで見たこの風景...。デジャビュか?なんだろーこの曖昧な記憶は...。

そーだ、分った。
誰しも見たことがあるに違いない絵画だった。
フランスのジョルジュ・スーラが描いた「グランド・ジャット島の日曜日の午後」だ。
しかし実際には....
宮前のT・テッシーが撮った「川崎大師少年野球場の土曜日の午前」なんであったが。
次回は宮前因縁の決勝戦なんである。
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