2024年9月15日日曜日

少女たちの夏はまだ終わらない

 
2024シスタージャビットカップなんである。本日の2回戦の相手は同じ川崎の幸区「幸スターガールズ」なんであった。ところで 大会要綱パンフを検分すると、今回出場全33チームのうちわが宮前Queensとオール東村山女子だけが1回戦を通過しなければならず、他の31チームは2回戦からのスタート。しかもなんであった。そのオール東村山は2022年の準優勝チームであり、今日の幸スターガールズは昨年の準優勝なんである。なんと言う組み合わせの妙。女子チームの場合は年が変わるごとに実力の差があったりして、読めないことが多いのであるが、それにしても全くもう、なんである。ただ、前回ブログのように1回戦では圧勝、いや大勝の勝ちを納めており、今季のQueensは全くもって別次元のチームに生まれ変わっているのである。さて今日は如何に。

会場は南加瀬小グランド。何しろ平坦で広く綺麗である。外野には第一公園3塁側のような高いネットが聳(そび)えている。試合前のアップからどーぞ。遠征にも関わらずQの応援団は大勢が駆けつけた。今日はオレンジ開幕だが、連盟からも役員数名が観戦応援に。

試合は初回のQ攻撃から圧倒的な展開となった。1,2番がたった2球で倒れて2死走者なしから、このまま終わっちゃうの?と思いきや、怒涛の攻撃開始。

3番Nanaが相手敵失で出塁すると、口火を切ったのはKotohaの安打、更に敵失を挟んでMiyu、Sacky、Seira、Cocomiの9番までお見事4連打の嵐が吹き荒れた。NanaやKotohaの打撃フォームはまるで大リーガーのそれと遜色ないではないか。

1番から5番まで全て初球打ち。おそらく初球ストライクから好球必打の指示があったのかもしれない。打者一巡しトップの主将Miuに返ってきた。すると打線がまたしても繋がり見事な左中間へタイムリー三塁打。これでもう7点先制している。ここで打席は長打力と打球速度では大谷翔平に比肩するくらいのAiriに回ってきたのだった。今度は粘りに粘って8球目を目にも止まらぬスイングで捉えると、白球は白い煙を吐きながら凄まじいスピードで一直線にレフト上空へ...。まるで白いスモークを噴射しながら青空を切り裂くブルーインパルスのように。打球はレフトの高く聳えるネット中段に突き刺さるライナー性の豪快弾となったんである。

実は試合前、筆者は審判団(主審Katusさん二塁Hayashiさん)と談笑し、ホームランのグランドルールは?と尋(たず)ねたところ、外野のネットの根元から上とのこと。校庭の広さは宮崎第一公園とほぼ同じ。第一の外野の土留めあたりに高さ7,8メートルのネットフェンスがあると思っていただきたい。会話では「まあ、あそこまで打球を飛ばせる女子はいないだろーけどねえ」と笑って終わったのだが、とんでもない、Airiはそのネットの中段あたりまで突き刺したんであった。Airiに謝らなくっちゃなんである。初回で9:0とする。

Qの先発はエースSeira。環境が変わったせいかどうか、第四で見るよりもっと球速が増したように思える。切れ味鋭いストレートが小気味良くNanaのミットを鳴らす。このマウンドのすっくとした立ち姿。まるで「地上に降りてきた天使♪」のようではないか。「キミの瞳は1万ボルト♪」なんである。裏の幸の攻撃は無安打ながら1得点。この試合その後もQ投手陣が奮闘する活躍を見せる。

スタコラサッサとベンチへ戻る捕手Nana。キャッチャー防具一式は新品の高級品。ここでこれに触れないわけにはいかない。これはつい最近「神宮の杜」に棲む住人、高名な「足長おじさん」いや足長お兄さんたちからご寄付頂いたものなんである。オトナの事情でここでは詳しくは書けないけれど。今回Qに参入してくれた、子供の頃からキャッチャー一筋だったCocomi父によると、このHATAKEYAMA(畠山)はキャッチャー用具に特化したメーカーだそうで、多くのプロ捕手も畠山を愛用しているそうだ。このプロテクターはちょうど赤青のQueensカラーに見事マッチしていて更にゴールドがアレンジしてある。筆者の記憶が確かならば、モンタの捕手君はこれのシルバー版を着用していたかと思う。素晴らしい贈り物にQueens一同、感謝感激であります。ついでに過日撮った捕手3姫たちのスナップも掲載。この件いつかは触れねばと思っていたので、良い機会を得た。

閑話休題。さて2回Qの攻撃。いくつかの敵失も絡んだものの、この回も怒涛の攻撃開始。下位打線Seira、Misoraが安打でトップに繋ぐと、1回に続き1,2,3番の超重量打線が連打、この回で8得点し、トータル17:1と圧勝ペースとなった。

「愛は地球を救う」のかどーかは分からないが、姫たちの「笑顔はQueensを救う」のである。英国国歌にもあるではないか。「God Save the Queen♪」

マウンドはCoconaにスイッチ。更に3回の攻撃では誰がこんなスコアを想像できたろうか。1+2回の9+8点を更に凌駕(りょうが)して余りある驚異の展開となるんである。Sackyのヒットに続き代打のAoiも連打で繋ぎ、トップに返ると例の超重量打線1,2,3番がまたしても打ちまくる。

レッパでお疲れモードの(?)MiyuとSatsuki。この二人は今季レッパの大舞台で百戦錬磨を経験している。そのSatsukiにも待望のスリーベースが飛び出した。打順は2巡目に突入する。Sacky&Aoiもまたしてもヒット。

もう凄まじい打線は「止まることを知らない♪時の中でいくつもの♪」...なのだった。Coconaは惜しくも左直(レフトライナー)になるも、トップからの打線はまた3連打のF-14とドローンの猛爆撃。この試合1,2,3番のMiu、Airi、Nanaの打線は、1,2,3回+3回2巡目全てで3連打を成し遂げたんである。全員5打数4安打である。ちなみにSackyも同様5打数4安打だった。

いったい全体どーしちゃったのだろう。冗談も休み休み言ってほしい。連合を組んで新加入の猛者たちに触発されて、旧Q姫たちもスキルアップし、見事に一体化した新生Queensだろうと思うのである。ちなみにジャビットはスマイリーズではなくQueensである。1回戦に続き打撃もさることながら四球3+失策1で、3投手継投にてノーヒットノーランも記録し、守備投手内容も素晴らしい試合だった。3回だけで16点の猛攻、結果33:1という歴史的なスコアとなった。おそらくQ史上初めての快挙に違いない。

このまま3回戦も突破すれば準々決勝は錦糸公園球場。更に決勝戦はジャイアンツ球場である。「あの素晴らしい愛をもう一度♪」...Q姫たちにあの素晴らしいジャイアンツ球場をもう一度見せてあげたい。Himariたちの時代に何度か行ったことがあるが、グランドはフカフカで雲の上にいるような独特の空気感を持った素敵な球場なんである。

暦は既に9月だけれど、彼女たちの夏はまだ終わってない。どうせなら頂点目指してがんばろーぜ。

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