過去の記憶を辿る時、「まるで昨日のことのようだ」となる事もあれば、逆に「まるで遠い昔のようだ」となる場合もある。誰しも経験ある話。日曜に開催された市学童決勝戦は、そのどちらの記憶に属されるかは人によるだろう。筆者には後者の方である。3日前の出来事なのにどこか茫洋として掴みどころがないみたいな気分。もしQueensが勝っていればそれは逆になっていたような気もするわけで。しかし、前回の文末にも書いたけれど、過去に引き摺られて下を向いている暇はないのだ。今週末はシスタージャビット強敵日野戦が待っている。
さて市学童決勝、レッパVSモンタ戦であった。記憶は薄れつつあり、頭髪も薄れつつある今日この頃、写真を中心に記憶の引き出しの奥をまさぐりながら書いていく所存。決勝は宮前同士となって、どちらに転んでも宮前的には宮前の単独の部優勝という結果が見えている。本当に贅沢な話だが、宮少連的にはあの決勝のヒリヒリする緊張感が乏しいのも事実である。しかし当事者の2チームはそんな思惑など微塵もないだろう。何せこの2チームは、今季宮前で何度決勝で戦ってきたことか。決勝5試合で対戦しほぼ五分の成績なはず。(若干R軍がリードか)(※レッパブログを読んで訂正=3勝2敗でモンタが1勝リード。この試合レッパが勝てば五分となる)「宿敵」「好敵手」「永遠のライバル」などの形容がピタリとくる対戦である。秋の市学童でまた雌雄を決することになろうとは一体誰が...いや、実はかなりの人がこうなることを予想していたはず。筆者もそうだ。開幕前にもしかするとレッパモンタの宮前決戦は十分あり得るはずだと密かに思っていたのだった。
レッパの応援団はまるでカープの市民球場かよって言うくらい真っ赤に染まっていた。全国大会に行くとまず相手チームへのエールを送る応援をする。送られた相手は拍手で返す。次に自軍への応援に入り大盛り上がりのスタンドになる。これが終わると今度は相手チームが同じパターンの応援。おそらく大会規定などにはない、昔からの不文律なのだろうと思う。それにしても両軍ともに今季は川崎市、神奈川県、そしてローカル大会での全国大会へ足を伸ばしまさに百戦錬磨なんである。
シスターの部Queensで奮闘したSatsuki&Miyuは元気はつらつ、つい先ほどの敗戦を払拭してグランドに躍り出る。初回モンタ強力打線は得点に至らず。レフト深めの位置で見事フライをキャッチしチームメイトに祝福されるSatsuki。
対するレッパ、お家芸の大技小技の連続で1点を先制する。過日宮前史上最速のタイム要求...みたいな話を書いたが、更に最速記録が更新。モンタ監督は無死走者1塁の場面で早くもタイム。それだけの思いでここに臨戦しているのだろう。
猛爆打線を擁するM軍、この試合白熱の打撃戦、または緊迫の投手戦を予想していたのだが、2表も無得点。対するその裏Rは一気に畳み掛ける攻撃を展開し始めたのだった。
チロリン村村民が総出で応援に駆けつけた、真っ赤なスタンドが揺れに揺れた。一挙6得点の0:7とMを突き放す想定外の展開となる。
一体誰がこんな結果を予想しただろうか。あの猛攻打線がトレードマークのMは無安打に抑えられ、Rはたった3本の安打で7得点。このまま試合終了、まるで前のQueensの試合をリプレイしているかのよう。0:7のスコアも偶然同じだった。等々力にも魔物が棲んでいるのか。逆にRには神が降臨したのだろうか。シスター、単独共に意外な結果となったのだった。今季主将としてチームを牽引してきた剛腕投手で強打者のHiguchiくん、この時ばかりは号泣していたのだった。
チームにとっても宮少連にとってもこの秋の市学童大会はある意味特別だ。その年の集大成と言える大会だからだ。各チームは7月からここを目指し秋季を戦い、更に市長杯連合は別として、6年生にとっては同じ仲間で野球が出来る最後の公式戦だからでもある。とうに新チームへ移行したチーム、まだ勝ち残るチームetc。少年野球の悲喜こもごもなんである。
全選手、保護者、チーム関係者、連盟関係者、実にお疲れ様でした。
一転して可愛い3年以下のオレンジボール決勝はまた次回としたい、「晴耕雨読」なんであった。
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