2013年12月15日日曜日

小さな燃え尽き症候群


終わった、やっと。燃え尽き症候群というにはいささか大仰だけれど。
2013年卒部式というか、お別れ会というか、卒団式というか、6年を送る会というか、納会というか、忘年会というか、2次会、3次会.....。
なにしろ一年の区切りがおわった。毎年結構つらいので、来年はもう少し簡単にしようと思いつつ様々な準備をするのであるが、逆に良いものを作ろう、創造しようと思うと苦労は増量の一途を辿るんであった。

それでも毎年の楽しみはこの子どもたちからの色紙である。
OBコーチ成り立ての頃は大抵の子の言葉は、
「Tコーチ、バッティングピッチャーをやってくれたり、ノックをやってくれたりしてありがとうございました...」
次第にスコアラーをやるようになってからは、
「Tコーチ、いつも試合でスコアブックをつけてくれてありがとうございました...」
となる。近年になってスコアのことに加え、ブログのことにも触れた文言が増えた。今年の6年生3人からの色紙には全て「ブログを見ることが楽しみでした」という言葉が並んでいた。嬉しいものである。
ただ、嬉しい半面困りものでもある。なぜか。このブログは少年少女野球中心のものではあるが、3,4割は野球以外の個人をめぐるバカでアホなことも書いているわけで。フレンズの子どもも見ているし、Queensの可憐な少女たちも見ているし、更にはQueensの上品な奥様方も見ておられるんであるからして、ゆめゆめ軽い下ネタジョークなどは書けなくなっちゃうんである。一方でオトコどもからは野球以外の話も面白いからそっち方面ももっと書けという、野郎どもの支持率も高いのである。
困ったものである。

母たち手作りの色紙も近年の主流になった。Akane母の刺繍が完成したのは送る会当日の朝5時だったそうだ。また今年は16ページにも及ぶスコアの成績表冊子を、費用対効果を考慮して、思い切ってTVCMでも流れている「ネットでいんさ〜つ」のプリントパックに頼んだ。今までは手作りコピーでやっていたけれどやはりプロの印刷は仕上がりが全然違う。もらった側の印象はいざ知らず、制作者としてはプチ感動ものであった。子どもらに配り皆熱心に読みふける姿を見てると、今までの苦労が早春の渓流の雪溶けのように、ココロのしこりがゆるんと溶けていく気がした。

さてこの送る会や、引出しにあるブログネタはなんとかこれから書いていこうか。
でもとりあえず今晩だけは様々な呪縛から解放されたので、今までのちいさなご褒美に、フランスブルゴーニュ産赤のフルボディー、ラ・ターシュと上質なブルーチーズを買い込み、極上の大人の恋愛映画をDVDで独り楽しむのだった。

.....というのは理想であって。
実際は練習の帰りにコンビニでコンチャイトロのチリワイン698円とチーズ鱈のパックを買い込み、先月TSUTAYAから送られてきてまだ封すら切っていない高村薫原作の映画「レディー・ジョーカー」中編を観る筆者なんである(^-^)/

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2013年12月13日金曜日

敗者の記憶

いつかは書かねばと思う話がある。このところの忙しさとちょっぴり重い内容で、思いのほかペンに手が伸びなかったんであった。
今日少し地獄から生還しつつあったものだから、この隙に書くに至ったわけである。コレを逃したら、じゃあいつ書けるというのか。書けるのはいつ?...「今でしょ!」
Queens6年生最後の試合である。

女子野球年間4大大会の最後、三多摩大会の準決勝。ここまで数々のドラマを演じながら、Qの姫たちは時に圧倒的に、時にギリギリの辛勝で3大会を制覇してきた。ブログには書ききれない裏話、エピソードもある。例えば...。主将Himariが無念の骨折で出場を断念した試合。その試合前のシートノックではKoshimizu監督がいつもの使い慣れた自前のノックバットを使わず、あえてHimariのバットで一球一球、魂を込めてノックをしたこと....などなど。

当時仕事をしながら気が気ではない筆者は、時間帯を見計らってKasahara代表にメールで結果を打診すると、ちょうど僅差の緊迫の場面だった。数十分後代表から1行、メールが来た。
「今年は終わりました」

試合後数日していろんな方へメールしたりいろんな方からメールがきた。試合直後にメールするのは何か、傷口にいらぬ塩をすり込むような罪悪感があったからに他ならない。
もらったメールの中にはYamamatoコーチからの写真があった。晩秋の暮れなずむ暗さの中で撮ったに違いないはずで、光量が足りずに薄黒い画像がどこかこの日の選手たちの心情を逆に見事に表現していたんであった。おそらくは試合後のミーティングでの場面であろうことは容易に想像ができた。うなだれる子どもたち。6年生の子らにはそれぞれの胸に去来する思いが渦巻いていたに違いない。

Qのある人からのメール文が素晴らしかった。彼女たち、特に6年生たちの心情を見事に表した内容....。引用しつつ要約す。負けたことの悔しさよりも、ああ、これで終わったんだ、もうこの仲間たちと野球をすることは出来ないんだ、という思いのほうがあとからこみ上げてきて。涙で言葉を失う6年生たち。それを見て掛ける言葉もなく佇む周囲の小さい子たち。

特に普段から明るくQueensを牽引してきた主将のHimariの心境はいかばかりか。
不慮の事故とはいえ大事な時期に試合に出場出来なかったチームへの責任感。試合に出て全力を出し尽くして負けるよりも、出れずに終わってしまった彼女の忸怩たる思いはいかばかりだろうか。何倍もの辛い気持ちを抱えていたのではないだろうか。号泣するHimariの心情をおもんぱかれば、何も成す術なく声を掛けられずにまた呆然と立ち尽くす大人たち。
YamamotoコーチからのこのHimariの一枚。晩秋の枯れ木を画角に収め、松葉杖で球場をあとにする彼女の姿を捉えた姿は、いかにも言葉よりも多くのことを物語っていたのだった。

それでも明日を向こう。
誤解を恐れずに言うならば、筆者が思うにこの結果は考え方次第でとても良かったことなのではないかと最後に思い至ったんである。
とんとん拍子に勝ちを決めて良い思いをするのももちろん素晴らしいこと。筆者も祝勝会でうまい酒を呑みたかった。でも長い目で見ると、人生思いどうりにならないこともあるのだと、小学生の小さな少女たちのハートで感じること、敗者の気持ちを経験することで人への思いやりの気持ちを持てたであろうこと....。敗者になってしか経験出来ない素晴らしい記憶というものがあるはずだ。
大人になってもこの日の記憶を心の糧とし大切にして欲しい。

++++++++++++++++++++++++++++++

話は違うんである。
仕事とフレンズ送る会の準備で連日深夜まで爆走。プリントパックに頼んだ成績表の印刷も無事届いたようだ。今日はホワイトボードに貼るA1サイズの表彰式成績表の印刷を制作。A3で印刷、4枚貼り合わせてA1サイズに。良い記録を残せなかった卒業生にとってしてみれば、こんな表彰式はやめたほうがいいのかと自問自答しつつ数年過ぎた。
それでも今年もやるのだ。これも明日へ向かっての「敗者の記憶」になって欲しいという思いを抱えて。
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2013年12月8日日曜日

社内広報です。

さてブログ書くことが満杯と言っておきながら、また少し別件のことを書いてしまうのだった。
Queensでは新チームが始動し、今回新たにミズノのミニバッグというものを新調するらしい。購入希望者を募るメールが回って来た。しかし、フレンズでも使っている「らくらく連絡網」では写真などの添付が出来ないので、新母の会のKitamatsu母がバッグの説明に四苦八苦しているようだ。
路傍(ろぼう)で女子供が泣いているのを見捨てておけぬのはニッポン男児の本懐。
筆者も広報部長として新体制での初仕事をしちゃおうじゃないのよ。同じ広報でも、今回は社内広報なんである。
Kitamatsu母にその旨メールして、早速ミズノにアクセス...。ふむふむ。
小さめのエナメルバッグだ。ショルダーにもウェストバッグにもなるベルトが装着され、前面の小物入れ部分は脱着可能らしい。
更に中央にVジャンと同じ「燦然と輝く栄光のQueens」ロゴが鎮座し、左下部分には金糸で筆記体のネームが入るという、豪華版である。

社内広報なのでQ関係者はご確認あれ。
ちなみに筆者、この冬はQのVジャンを大変重宝し、フレンズ行くのもこれで颯爽と行っちゃうのだ。すんげえ温かいし、なんと言っても「燦然と輝く栄光のQueens」ロゴがめちゃカッコイイからだ。フレンズの連中の羨望の眼差しが突き刺さり、痛いのなんのってありゃしないわけで(^-^)
これなんである。
※溜め込んでいるブログネタはまだ仕事とお別れ会の準備でいつになるかはわからない。除夜の鐘を聞きながら書いていたりして...m(_ _)m

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2013年12月6日金曜日

地獄からの弁明

ブログが更新できないでいる。
なぜか? 筆者は今日本にいないからだ。
ぬな、豪勢に海外旅行か? 違う。正確に言うと日本にいないというより、地上にいないんである。以前にも書いたようにこの時季仕事とチームのスコア集計冊子制作が渾然一体、曖昧模糊の地獄に落ち入り、底なしの泥濘に足を取られて、ついにまた地獄の3丁目あたりを徘徊しちゃっているんである。つまり地獄で今、もがきつつ地上からの微かな光に向かって咆哮しているのだった。

Queens6年最後の涙の試合のことや、フレンズ試合ブログ、先日の神木マーキュリーズのことなど、書きたいこと或いは書かねばならぬこと満載ながらも、胸中にしまうこと久しい。そのうち胸の抽斗(ひきだし)が錆びついて開かなくなることが怖いくらいだ。
先日Qの連絡網が回ってきた。来季のスタッフ構成決定のメール。畏れ多くも筆者は広報部長留任とのこと。東京新聞の著作権をめぐりあわや起訴されるかもしれぬ暴挙に出て、Queensの社会的信用失墜のおそれがあり、懲戒解雇も覚悟の上の決断だったのにもかかわらず、CEOのKasahara氏からの直々の一斉メールであった。28番Mochidaコーチは総合コーチにスライド、代わりに経験豊富なYoshida氏に白羽の矢が立ち28番に就任、それに母の会最高顧問は.....。おっと、いけない、内部人事機密をリークしたら「特定秘密保護法案」怒号の中の可決でニッポン当局にタイホされちゃうかもしれぬ。あな、恐ろしや。そしたらまた、Q代表のポケットマネーで1,000万円の保釈金を払ってもらわねばならぬ(^-^)

仕事は都内某所の保育所の設計をしている。普段子どもと接する身であるし、まさに今、筆者のマーゴが3歳であり、0歳児から3歳児までの乳幼児を預かる保育所であるがゆえ、細部にわたり余計に気を遣う設計をしてしまうんである。だから思考時間がかかってしまうわけで。全国的にもそうだが、ここ川崎では先日川崎市長に福田さんが当選し、公約のひとつが「待機児童の解消」。これから公的資金が民間に投入され益々保育所事業は発展する展望がある。
そんなこんなで、本日も仕事のあとフレンズスコア集計冊子デザインをやりーの、風呂入りーの、AM1:30からのブログ執筆となった次第。冊子印刷はフレンズ史上初の印刷会社に発注することとなった。全16ページ36部フルカラー印刷。ちまちまと手作業でやるも良いが、原価と手間ひまを考慮すると、安価なネットで注文したほうが良いとの結論。一週間地獄に落ちて今日やっと原稿完成。明日、ネットで発注の段取りなんである。連盟の20周年記念誌制作当時を彷彿とさせる気分である。

地獄の主、閻魔大王と夜な夜な酒を酌み交わすうちに、三途の川地獄の3丁目も悪くないなと思うことしばしば。酒を呑んで腹を割って話せばヤツも以外にもいい野郎なんである。
しかし、筆者にはやらねばならぬ使命があるのだった。だが、もう少し憎めないヤツとつき合ってやるかと思う今日この頃の筆者なんである。

今、AM2:50。
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2013年12月2日月曜日

話は違うけれど。

今日もいろいろあった。年末12月第一週の日曜。

午後の試合までギリギリ仕事をし、その間南部リーグBが優勝したとの知らせ。

午後神木マーキュリーズ戦の有馬ドームへ急行すれば、6年送る会の母たちとの諸打合。

本日のスタッフ会議についてのオヤジたちとの下打合、根回し、コンセンサス....。

落ち着いたところでマーキュリーズ戦の写真撮影。ほとんどフレンズは撮らず、気がつくと神木の子らばかりをレンズで追っていた。これはフレンズ今週の連絡網をもらった数日前から決めていたことだった。

煙草休憩でのマーキュリーズ指導陣との談笑。
Aoki、Nagamata、Yamaguchi、Ishioka各氏の話を訊いていると、必然的に数年前のフレンズの記憶が蘇ってくるのであった。
「灯(ひ)を消してはならぬ」という熱き思い。子どもたちのことを考えた時に、俺たち大人は何を選択すべきか?
これはまたいずれ....。

試合中にはバーズTakahashiさんへメールをしゅらしゅら、iPhoneで送信。
(※話は違うが、ガラケーの時のメールを打つ擬音が「パチパチ」または「プチプチ」だったのに対して、スマホ(iPhone)は「しゅらしゅら」または「しゅんしゅん」または「すらすら」か?)

更に数通メール発信とその返信。友人知人愛人恋人へ。...すいません、見栄張りました。

18時からのスタッフ会議には時間があるので一旦帰宅。ほどなく筆者の娘と来月3歳になるマーゴのMinami、今年生まれたMiuがご来店。
(※話は違うが、筆者、「じいじ」と呼ばれるのが大嫌いなんである。男として男の権利を剥奪されたような気分になるからである。だからマーゴには、生まれた時から筆者のことは「じいじ」ではなく「J=ジェイ」と呼ぶように洗脳教育してきたんであった。同じ理由で自分が「孫」と発言したとたんに、男として男の権利を剥奪されたような気分になるから、記載上は「マーゴ」としている。「孫」と言うより「マーゴ」と言ったほうが、幾分ジジ臭さが緩和されるし、ちょっぴりオシャレなんである。そのかいあってか、最近やっと日本語を話せるようになったMinamiは筆者のことをちゃんと「J=じぇい」と言うようになった。洗脳教育の成果が現れたと言ってもよいだろう、ムフフ)

夕刻スタッフ会議に出かけようとし、「Minamiごめんな、いまからお出かけするんだよ」と言うと、Minamiが言った。
「やだ。じぇいといっしょにいたいよ〜」とGパンの裾をつかむ。
....。心を鬼にして後ろ髪を引かれる思いでドアを締めたのは言うまでもない。
....。引っ張るほどの後ろ髪はすでに消失してるのは、もっと言うまでもない。
(※話は違うが、みなさんにご心配いただいた白血病のMinamiのその後は、いつかご報告せねばと思い、それも叶わず日々流されている筆者なんである。元気です。いずれまた)

スタッフ会議。主に来季のコーチングスタッフについてだ。
事後承諾的な側面もありの真面目に忌憚のないところを話し合い、懇親会的飲み会へ突入。

途中、Takahashiさんや、QのKoshimizuさんからのメール。
帰宅後返信。本当に今日の神木マーキュリーズやQueens監督スタッフ始め、宮前の男たちはみな素晴らしいと改めて実感す。

Macに火を灯し、メールチェック。今日は飲み会といえど早めに切り上がったので、まだ元気がある。ロックグラスにサントリー角をどぼどぼ注いで、昼間やりかけだった仕事を仕上げて図面をクライアントへ送付。
メール受信BOXにはQueensのYamamotoさんから写真数枚が送られてきていた。
先日の準決勝、試合後の少女たちの写真だった。
写真や絵よりも言葉が多くを語る場合もあるが、時として言葉よりも数葉の写真が、言葉を凌駕することもあるわけで。
すかさずYamamotoさんへ返信。
「こんばんは、Yamamotoさん。
ヤバイです。歳をとることと元来の涙腺の緩さが正比例して、この写真を見てるだけで、思わずボロリきてしまいました...。
写真ありがとうございます。
いずれブログには今回のこと書くつもりでした。
これらの写真が言葉よりも多くを物語っていると思います」

というわけで、フレンズBチーム優勝、Queensのこと、そして神木マーキュリーズのこと...。
年末の仕事とフレンズ仕事の間隙を縫って書かねばならぬことがテンコ盛りなんである。
いつアップ出来るかは筆者とてわからないんである。
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