2023年8月20日日曜日

炎天下のキャプテンシー

 ついに宮前秋季大会決勝トーナメント戦なんである。今年は川少連大会には単独4チームが参戦できるが、逆に言えば連合チーム編成はその分影響は大になる。実に悩ましいのであった。終始連盟TAスタッフは頭を抱えつつ試合を見守ることとなった。3試合あるので写真多数、紙面と筆者の体力に限りあるためぎりぎり絞っての掲載なんである。

●バーズVS花フラ

いきなりの好カード、内容は白熱しまるで決勝戦のような展開となった。先制はB、2点先取の幕開け。B先発はバーズの、いや宮前の大エースSekiくん。貫禄の力投であった。

3裏にはHも奮起し1点を返し2:1とする。これでもかってゆーくらいのサウスポー強力打線。これだけ左を並べる打線は川崎でも珍しいはずだ。その後両軍ともに拮抗した白熱の展開、スコアボードの数字にゼロが並ぶ。

1点差で迎えた最終回、ここぞの場面でHが大奮闘の末1得点し2:2の同点に追いつく。

またしても延長タイブレークとなった。表のBは無念のまさかの無得点、裏のHの攻撃。主軸のサヨナラタイムリーで大逆転勝利となった。

筆者は思う。敗れたB主将のSekiくん。キャプテンシーはチームを牽引する主将の気概と本分である。しかしそれだけではない。キャッチャーになってから彼は、必ず相手チームのバットを拾い上げて選手に渡してあげる気遣いを見せた。QのSakiなども同じで多くのキャッチャーや主将はそういった行動をとる。彼のそれは自然な無償の行為で実に見ていて素晴らしかった。こう言うことは上からやれと言われてやるのではなく、これは指導者や保護者、また本人の資質にもよるものだろうと思う。そんな目線で私はファインダーを覗いて思ったのだった。負けはしたものの、今度は連合で本領を発揮してほしいと期待するのだった。

●メイツVSレッパ

Rの試合前にはジョーB監の音頭で丘の上から大声援が送られた。AのTsukamoto監督からダメ出しを喰らって、再度もう一回の声援セレモニーにはちょっと笑えた。初回Mの攻撃は無得点。外野への大飛球をかっ飛ばすもR外野守備の好守に阻まれる。

その裏Rも無得点で終わる。丘の上の赤い応援団は下北沢スズナリ劇場と化す。

2裏Rが2点先制すれば3表にはMも1点返し拮抗した好ゲーム。

今季これで何本目だろーか。またしても期待通りのホームランをかっ飛ばしたRの主砲くん。孤高の野武士の風情でダイヤモンドを周回しベンチへ帰還。1:3とする。

その後もRパワーは衰えず毎回得点し、結果1:7でRの勝利。M軍も主将を中心に奮起したが無念の涙を飲んだ。

●モンタVSアリコ

初回表からMがいきなりの5得点。QのMioもこの日は3の3、タイムリーも出て大活躍だった。モンタらしい圧倒的攻撃力で幕が開けた。太陽は南中、真上の炎天下、暑い熱い3試合目である。

しかしなんである。A軍も奮闘する。暑い中声を出し宮前の強豪に対して臆することなく2点を返す展開に。5:2。

ところがMの実力が遺憾なく発揮されると2回には大量13点。この試合Mは筆者の記憶では3本のホームランが飛び出した。他チームでもそうだがおしなべて昔に比べて本当に野球の力が増したように思う。筆者の息子時代には第一でホームランが出たら大人もものすごく驚いたものだった。光陰矢のごとし。結果は19:2でMの勝利。Aのキャッチャー君はこの炎天下、どんなに劣勢でも絶えず投手を励ましチームを鼓舞していた。これも立派なキャプテンシーである。

ちなみにキャプテンシーとリーダーシップは実によく似ている言葉で、実際ほぼ同じような意味合いと思って良いだろう。では何が違うのか?キャプテンは狭義の意味で主将であるけれど、リーダーシップのリーダーは必ずしも主将である必要はない。リーダーには明快な役職があるのではなく、チームを統率する者である。「晴耕雨読」アカデミー学院的見解です。

....それにしても昨日のブライトン三苫のゴールは驚愕の最高のゴールだった。一人かわし、二人抜き去り、三人引き剥がし、独走驚速ドリブルからの最後はキーパーの脇を狙いすました素晴らしいシュート。ああ、寝不足が怖い。

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