前回ブログの末尾に触れたように、今回はこの時期恒例、宮少連による審判講習会なんである。警察官を教官が指導するのはキムタクのヒットドラマ「教場」である。ここだけの話、4月から連ドラ化されるとかされないとか?...海軍兵学校でパイロットを教官が指導するのは、トム・クルーズの超大ヒット映画「トップガン・マーベリック」である。ここだけの話筆者、マーベリックは映画館で一回、その後TSUTAYAレンタルと、AppleTV、Blu-rayディスク購入の計4回観ている。変異系「追いトップガン」である。
日曜日各チームから父たちが参集し、宮前審判団指導のもとの講習会、筆者は途中からの取材となった。1,2,3塁に分かれて、それぞれの塁上ならではのジャッジ方法を講習。
協力選手諸君はモンスターズと中学軟式野球宮前ドリームスの面々。30th記念誌にも記載しているが、宮前ドリームスは宮少連中学の部という扱いで、連盟所属団体なんである。子供たちの協力無くしてこの講習会は成り立たないんである。おっと、今日もサントリーBOSSのNishimuraさんがいる。言い方を変えれば、サントリーNishimuraさんのBOSSジャンでもある。
フレンズから3名来ていたのでItoh父Ryohtaくんにお疲れさんと、声をかけた。すると「いやあ、子供の頃ここでスライディングする立場だったのに、今はそれを審判する立場になろうとは」と感慨深げに笑っていたのだった。
宮少連試合ブログなどの写真は、当然ながらカメラを構える位置はほぼ決まっていて、従って長年やっているとマンネリ化は避けられない。特に遠くのプレーを最大望遠で撮っても筆者の安い一眼レフでは若干ピンボケだったり、アングルも画一的で面白くない場合もある。この日はダイヤモンドにズカズカ入り込み、ベースに寄って寄って決定的な瞬間を撮ることができる。本来こーでなくっちゃだわ。モンタのMioも頑張っていた。
全体統括はAokiさんがみて、それぞれの塁にはブロック長的な指導審判員が配置され、システマチックに展開される。Aokiさんに訊いてみた。「He is out」のコールは女子は「She is out」なのかどーかと。答えは男子女子関係なく「He is out」と言いなさいと上から指導されているのだそうである。たとえ女子野球の大会でも「He」らしい。
一塁講習でこんなケースがあった。一塁手が内野からの送球を受けた際に、足が触塁しているかどーかの場面。下の写真をよーく見ると踵がベースから離れているのがわかる。しかしこれを二塁方面から見るとちゃんと接触しているよーに見えるんである。つまり見る角度で全くジャッジが変わる典型例であった。審判は位置取りが大事であることをストップモーションで説明していた。筆者的にはすぐに「三苫の1ミリ」を想起したのは言うまでもない。見る角度で物事が180度転換してしまうのは、人を見る目の角度でも同じことが言える。昼間の正面の外見しか見てないのと、暗闇の別の横顔も知っているのでは、その人物像がガラリと変わるのである。何をか言わんや。
iPhoneのパノラマモードで2カット、違う位置で撮影。とんでもない写真になる。三塁線と一塁線が平行に走っているではないか。
午前の部は滞り無く無事終了。これだけ野郎どもが勢揃いすると壮観である。ドリームスIshikura監督から挨拶。各チーム父たちもお疲れ様でした。
さてこれで終わらないのである。午後は今度は本当の「教場」、審判員だけの講習、練習、訓練である。「午前はお父さんだったけど、ここからは少し厳しくいきますからね」と、鬼教官役はIshiiさん。さすがに「イエッサー」と返事する訳ではないが。全員同じ黒っぽい制服で整然と訓練演習する姿は、なかなかにカッコいいと思ってしまった。さすがは宮少連審判軍団である。ちなみに客員教授(?)的に中原区からも審判数名いらしていた。教官の指示に従い一糸乱れぬ(?)アクションは、日体大の団体行動に匹敵しちゃうかもしれない。
アクションに合わせて大きな声でジャッジのコール。立派な男たちが一斉に野太い声で発声。宮前の聖地にドスンとこだまする。その姿と声は見ていてちょっぴり感動すら覚えるのである。それを少しでも読者に伝えんと動画に撮ってみた。これがもし匍匐(ほふく)前進ならリアル「トップガン」か「愛と青春の旅立ち」である。
審判の中には、数年前まで本物の警官「教場」の教官トップだった人がいる。今は教官ではなく現場に戻ったけれど。宮前関係者は知っているが、その人は仕事では鬼の形相でホシにワッパを掛けるが、宮前ではいつもニコニコ実に優しい好人物なんである。
このセーフの動作一つとっても、ぴんと一本筋の通っているのはやはりシロート技ではない。逆光がむしろ功奏して素敵な写真が撮れた。宮前の少年野球を支える男たちである。
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