2023年2月14日火曜日

審判員の「教場」

 前回ブログの末尾に触れたように、今回はこの時期恒例、宮少連による審判講習会なんである。警察官を教官が指導するのはキムタクのヒットドラマ「教場」である。ここだけの話、4月から連ドラ化されるとかされないとか?...海軍兵学校でパイロットを教官が指導するのは、トム・クルーズの超大ヒット映画「トップガン・マーベリック」である。ここだけの話筆者、マーベリックは映画館で一回、その後TSUTAYAレンタルと、AppleTV、Blu-rayディスク購入の計4回観ている。変異系「追いトップガン」である。

日曜日各チームから父たちが参集し、宮前審判団指導のもとの講習会、筆者は途中からの取材となった。1,2,3塁に分かれて、それぞれの塁上ならではのジャッジ方法を講習。

協力選手諸君はモンスターズと中学軟式野球宮前ドリームスの面々。30th記念誌にも記載しているが、宮前ドリームスは宮少連中学の部という扱いで、連盟所属団体なんである。子供たちの協力無くしてこの講習会は成り立たないんである。おっと、今日もサントリーBOSSのNishimuraさんがいる。言い方を変えれば、サントリーNishimuraさんのBOSSジャンでもある。

フレンズから3名来ていたのでItoh父Ryohtaくんにお疲れさんと、声をかけた。すると「いやあ、子供の頃ここでスライディングする立場だったのに、今はそれを審判する立場になろうとは」と感慨深げに笑っていたのだった。

宮少連試合ブログなどの写真は、当然ながらカメラを構える位置はほぼ決まっていて、従って長年やっているとマンネリ化は避けられない。特に遠くのプレーを最大望遠で撮っても筆者の安い一眼レフでは若干ピンボケだったり、アングルも画一的で面白くない場合もある。この日はダイヤモンドにズカズカ入り込み、ベースに寄って寄って決定的な瞬間を撮ることができる。本来こーでなくっちゃだわ。モンタのMioも頑張っていた。

全体統括はAokiさんがみて、それぞれの塁にはブロック長的な指導審判員が配置され、システマチックに展開される。Aokiさんに訊いてみた。「He is out」のコールは女子は「She is out」なのかどーかと。答えは男子女子関係なく「He is out」と言いなさいと上から指導されているのだそうである。たとえ女子野球の大会でも「He」らしい。

一塁講習でこんなケースがあった。一塁手が内野からの送球を受けた際に、足が触塁しているかどーかの場面。下の写真をよーく見ると踵がベースから離れているのがわかる。しかしこれを二塁方面から見るとちゃんと接触しているよーに見えるんである。つまり見る角度で全くジャッジが変わる典型例であった。審判は位置取りが大事であることをストップモーションで説明していた。筆者的にはすぐに「三苫の1ミリ」を想起したのは言うまでもない。見る角度で物事が180度転換してしまうのは、人を見る目の角度でも同じことが言える。昼間の正面の外見しか見てないのと、暗闇の別の横顔も知っているのでは、その人物像がガラリと変わるのである。何をか言わんや。

iPhoneのパノラマモードで2カット、違う位置で撮影。とんでもない写真になる。三塁線と一塁線が平行に走っているではないか。

午前の部は滞り無く無事終了。これだけ野郎どもが勢揃いすると壮観である。ドリームスIshikura監督から挨拶。各チーム父たちもお疲れ様でした。

さてこれで終わらないのである。午後は今度は本当の「教場」、審判員だけの講習、練習、訓練である。「午前はお父さんだったけど、ここからは少し厳しくいきますからね」と、鬼教官役はIshiiさん。さすがに「イエッサー」と返事する訳ではないが。全員同じ黒っぽい制服で整然と訓練演習する姿は、なかなかにカッコいいと思ってしまった。さすがは宮少連審判軍団である。ちなみに客員教授(?)的に中原区からも審判数名いらしていた。教官の指示に従い一糸乱れぬ(?)アクションは、日体大の団体行動に匹敵しちゃうかもしれない。

アクションに合わせて大きな声でジャッジのコール。立派な男たちが一斉に野太い声で発声。宮前の聖地にドスンとこだまする。その姿と声は見ていてちょっぴり感動すら覚えるのである。それを少しでも読者に伝えんと動画に撮ってみた。これがもし匍匐(ほふく)前進ならリアル「トップガン」か「愛と青春の旅立ち」である。

審判の中には、数年前まで本物の警官「教場」の教官トップだった人がいる。今は教官ではなく現場に戻ったけれど。宮前関係者は知っているが、その人は仕事では鬼の形相でホシにワッパを掛けるが、宮前ではいつもニコニコ実に優しい好人物なんである。

このセーフの動作一つとっても、ぴんと一本筋の通っているのはやはりシロート技ではない。逆光がむしろ功奏して素敵な写真が撮れた。宮前の少年野球を支える男たちである。

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2023年2月12日日曜日

冬の素敵な老婦人


※このメモの話は最後に。

土曜AMはQueensへ。途中有馬からの遠望の富士は、久しぶりにくっきりと白い頂(いただき)を見せていた。昨日の雪が空気をキリリと透明に洗ったせいだろうと憶測するのだった。カブを降りてiPhoneにて2枚。一枚目はほぼ肉眼と同じ1倍率。2枚目は最大倍率の望遠にて。

快晴の空の下練習するQ姫たち。最後は休部状態だったMisakiが正式に退団することになり、母と共に挨拶に来られた。子どもや大人にもお礼のお菓子などいただき、逆にQ母からはフォトアルバムの贈呈となった。アルバムはHiori母の傑作作品。ちなみに以前の卒団式ブログでDVD上映に用いたPCディスプレイも、Hiori母の機転とアイディアでSeina母が持ち込んだものだった。(当時のブログでは筆者の思い込みで誤記していた)

ところでずっと昔から気になっていた木になっている木があった...なんちゃって。この木なんの木気になる木、なんである。センター後方に他の木とは明らかに異彩を放つ存在の低木がある。何が気になるかというと、冬になれば常緑樹ではない木々の葉は紅葉し茶色く変色し、終いには落葉するのが常であろう。葉のない枯れ木になるのだけれど、この木は他とは一線を画し樹木の葉は茶色に変色したまま枝にしっかりとしがみ付き、落葉しないんである。それは一切の妥協を許さない、若い頃はさぞや美しかっただろうと想像させる、素敵な老婦人のようだった。「気品のある可愛い素敵な老婦人」そんな人ってたまにいますよね。ちょっと例えが分かりにくいかもだけれど。葉の一枚を強く引っ張っても枝から離脱する素振りは全くないのである。いつか「Googleレンズ」で調べてみよう。

この日の土曜夜は24:00からプレミア・ブライトン三苫のLIVE放映がABEMAである。うっかり寝てしまわぬようしっかりメモ書きにした。ハマっている三苫選手をサッカーブログで書けば2,3本は書けそうなくらいである。宙を優雅に切り裂くスーパーミドルのゴラッソ、技ありトラップから空中ダブルタッチの芸術的ゴール、絶妙な位置どりと計算された角度でのヘディングシュート...。皆ほぼ深夜のナマでネット観戦した。この土曜の試合はドリブルなど封印され、決定的シュートは相手キーパーのスーパーセーブに阻まれ良いところはなかったものの、これからも三苫から目が離せないんである。

三苫メモの下には翌日日曜(これを書いているのが日曜夜)の第一公園での、恒例審判講習会の予定。もうタイトルだけは決まっているんである。警察学校で警察官を指導する教官、キムタク主演で大ヒットした「教場」。いわば審判員の「教場」宮前版なんである。これは次回ブログ にて。

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2023年2月6日月曜日

自分の色で飛び立て

 昨日に続き今回は宮少連ブログなんであるが、かなり特殊なんである。野球をやっている写真は皆無、文章から「忖度」していただきたい。もっと言えば「推して知るべし」「想像」「空想」「妄想」を駆使してほしいわけで。実はカメラは持参して撮る気満々で臨んだのだが、電源を入れてみるとほぼバッテリー切れ。前日のQueens卒団式の撮影で使い込み、普段なら翌日に備えて充電するのだが、土曜夜は帰宅が23時、24時からプレミアブライトン三苫を観ちゃって、バッテリーのことはすっかり失念したんである。なんと恐ろしいことよ。例えて言うなら佐々木小次郎を待たせている巌流島へ、2時間遅れて到着した宮本武蔵が、肝心の木刀を忘れていたようなものだ。または、社運をかけた大きなコンペのプレゼンで、プロジェクターとパソコンを繋いだ後、データが入ったUSBを忘れてきたようなものだ。

さて宮少連では年間通じて宮前全体のレベルアップを目指して、各チーム活動とは別に全チーム6年生を対象としたレベルアップ教室なるものを開催している。宮前の少年野球レベルアップと同時に、連合チームを組んだ時には指導者や選手間の互いのチームワークも自然と醸成されることだろうと思う。その集大成の日がやってきた。今までの6年生のお別れ会「宮前卒団会」とでも言うべきか。iPhone写真にて忖度されたし。

ザザッ、バサッ、シューーー、....ブンッ、カッキーーーーン、ザザザザ、シューーー、パッシーーーーン、「ヒー、ザウト!」

擬音語のオンパレード。何のことでしょう?ここが推して知るべしなんである。各選手たちは宮前での最後の「練習」を楽しんでいた。あくまで練習の集大成なんである。

審判団も長い冬を過ごしやっと目の前に迫った球春を予感し、審判ができる喜びに笑顔がこぼれた(...ように思えた。個人的感想である)

レベルアップ教室は宮少連の技術指導部「TA」(テクニカルアドバイザー)の面々が中心になっている。4名のかん...いやボス(ディレクター)はSatoh、Yoshikawa、Abe、Kimuraの各氏。野球指導に熱心なボスたちも審判同様実に嬉しそうだった。写真のボスは同じTAのある意味本物のサントリーBOSS、Nishimuraさん。

集大成は帽子投げで終了となった。閉会式はこの後。Matsui会長の発案で連盟役員とボス4名が個人出資して急遽大量の駄菓子を購入、約70名の選手たちに配った。青空に浮かんだカラフルな帽子たちも何だか笑ってるように思えた。こんなふうに宮前の6年生も、中学生になっても大勢(たいせい)に流されず「自分の色」を大事にして大空に飛び立ってほしい。

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