2015年9月21日月曜日

負けても笑顔

SW?...拳銃のスミス&ウェッソンか。または図面記号のスィッチの略か。
「黄金週間」=ゴールデンウィーク=GWに引っ掛けての、
「敬老の日」=シルバーウィーク=SWなんであった。
これだけの大型連休は確かに5月のGWに匹敵、或いは追随するものに違いないわけで。筆者は恥ずかしながらその日暮らしの風来坊みたいなところがあるので、9月に入ってもこんな大型連休なぞあることはつゆ知らず、このシルバーウィークなるコトバもつい最近知ったばかりなんであった。次にやって来るSWは2020何年の頃らしいと聞く。筆者はその頃はたぶんブロンズウィークになっていることだろうか。
なんちゃって。気分は30代、カラダは40代.....を標榜している筆者ではある。

このSWの大型連休は筆者にとってはちょっとした脅威であった。5連休全てが野球で埋め尽くされれば、その分の写真とネタが積もり積もって膨大な量が双肩にのしかかり、「ブログアップしなきゃ」的なプレッシャーでココロが押しつぶされてしまう危険性があるからである。
それでなくとも先週、最後の県大会優勝で軽い「燃え尽き症候群」に苛まれて、ついぞオレンジボール大会初戦のブログはまだ書いてないのだった。

前フリはこのくらいで、オレンジボール初戦なんである。
小さい戦士全員の守備ポーズと全員の打席ポーズをそれぞれ2,3枚ずつ撮ってあったけれど、前述の理由によりこれらを選別加工編集は到底無理なんである。なので、いきなりではあるけれど、ざっくり見て絵的に良かったものを加工トリミングなしで生のまま載せちゃう。トリミングすると時間が拘束されちゃうんである。これを俗に「フレミングの法則」...じゃない、「トリミングの拘束」という。Wikiには載ってないので注意を要する。

初戦は宮崎台バーズ。オレンジには並々ならぬ思いを込めて臨んでいるチームのひとつだ。試合前Kawata代表と談笑する。バーズ1回と3回に2点ずつ先制、4:0となる。
以下、一気呵成に写真にて。






更に4回にもBは1点加点し5:0。
主将Shohはこの日なんと風邪で38.5度の高熱だった。朝本人がどうしても試合に出たい、との思いを汲み解熱剤を含ませのマウンドだったんである。いかにもRuiの弟らしいスピリッツ。フラフラながらも気迫のツーベースヒット+盗塁を足がかりになんとか2点を返すフレンズ。
5:2。






しかし最終回Fは糸が切れて更に2失点で7:2の敗戦。
....なんて書くと味気ないが、実際の現場は両チームとも和気藹々、えっ?この子が打った!えっ?あの子がフライを捕った?というだけでやんややんやの大喝采。相手チームのファインプレーにも互いに惜しみない拍手。やっぱ小さい子の野球はこうでなくっちゃだわ。
普通オレンジなどは16-15とか10:1とかのスコアが多い中、7:2のこの点数は喜ばしいものである。負けても笑顔になれるのが小さい子の試合だ。

打者17人でFは13三振を喫す。三振しても次は打ってやろうと思ってくれたらそれでいい。Fの投手Shohも負けはしたがやはり13奪三振を記録なんである。
ひとつ面白いシーンがあった。バーズの子がデッドボールを受けてしばらく無言で(大袈裟に?)打席に茫然とする。違う子が駆け寄り話しかける。更に主将Higuchiくんも...。微笑ましくも楽しい場面であった。こんなシーンはAチームでは滅多にお目にかかれない。

勝っても負けても周りのオトナが笑っている。
子どもらの顔も真剣でいながらもどこかノンビリ笑っている。
ニッポンの未来もなかなか捨てたもんじゃないぜ、と思うのは筆者だけだろうか。
それだけに、安保法案可決には様々な意味で憤りを禁じ得ないのも筆者だけだろうか。






このあとのブログ倉庫にはまだ、
1.昨日のQueensのシスタージャビット1回戦。
2.今日のオレンジボール2回戦。
3.連合チームヤンキース練習点景。
などが山積。更にこのジジイウィークにはまだ予定がいっぱいなんである。
SWのど真ん中の明日月曜は、仕事と私用にて筆者は野球には行けない。
但し、夜飲み会があればホイホイ行っちゃうけれどね(^-^)
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2015年9月17日木曜日

陽は東から西へ

いよいよ決勝である。その前に僅かな時間で軽くノックタイム。今年の侍フレンズを牽引してきたのは監督Satoh、29Inoue、28Ohshiro両コーチ。ことに監督Satohくんは筆者の息子の2年先輩である若さにもかかわらず、数年前監督をやっていた頃とは打って変わって、その采配は緻密にして時に大胆、Yanagisawa代表も認めるほどのオトナな指導が出来るようになった。...なんて書くと本人は良い気分はしないだろうが、野球の専門家ではない筆者でもそのあたりの機微には敏感だ。以前と変わってないのは、子どもたちからの信頼の厚さである。昔は「おっかないけれど楽しいお兄ちゃん的監督」から、今年は立派な大人の監督として子どもたちの人望を集めている。この分析は筆者は別に子らに訊いたわけではない。子らが監督を見るその瞳の輝きを観察すればおのずと分かろうというものだ。筆者とて伊達に十数年ベンチでスコアラーをやっているわけではない。

Satoh監督はこの翌日から宮前6年連合ヤンキース監督に就任する。Inoueコーチも然り。しばらくフレンズを離れることになるわけだ。ヤンキース選手、父母のみなさん、どうぞよろしくお願い致しまするm(_ _)m
このあとのフレンズについてはまた日を改めて記述することになろうかと思う。

おっといけない決勝戦なんであった。
対するは横浜市のニューヴィクトリー。電光掲示板の表記はNV。そもそもこの大会が「真の神奈川王者を決める」と言われる所以は、各地区で県や市で優勝・準優勝などの激戦を勝ち抜いて来たチームが参集する大会だからなんである。まさに雌雄を決する大一番なんであった。ついでに言えば有馬フレンズは区の秋季初戦敗退であるからして、6年生にとってはこの仲間で一緒に野球が出来る最後の公認試合となる。
Fの先発マウンドは今やRuiと並んでダブルエースの称号を授与しても良いくらいに成長したKyoh。Ruiに負けないくらいの細い腕でいくつもの窮地を凌いできたんである。

2回表NVの攻撃は先頭打者ツーベースヒットで出た走者を、手堅くスクイズバントで先制点。大柄な選手が多いNV重量打線は打席に立つとその圧はハンパないが、NVは確実な得点セオリーを選んだのだった(かも)。


その裏Fも「黄金のリレー」で1点をもぎ取る。8番四球出塁、9番送りバントで1番Ruiが驚異のタイムリー3塁打なんであった。勝利の方程式なんである。一気呵成に盛り上がるFスタンド。
更に3回のF。四死球などで塁を埋めた走者を7番伏兵Kyouhが逆転のタイムリー中前安打で2得点。このヒットがのちに監督SatohをしてKyohを最優秀殊勲選手たらしめることになる。(ちょっとずれた主客転倒の慣用句ではある。試験ではたぶん×なので真似しちゃいかんよ)
この回はこの僅か1安打のみで四死球などが重なり7得点のビッグイニングとなった。打者一巡したものの、1安打で7得点というのは少年野球ではありがちな展開である。少年野球に携わるコーチならばおのずと理解出来るであろうか。相手チームを慮(おもんぱか)って詳細は省く。



その後NVもFも無得点のまま、6回からはFは締めに満を持してRuiを投入。決して完璧とは言えないけれど苦しみながらも無失点に抑える渾身の力投だった。

とうとう神奈川の圧倒的頂点に立った。
筆者は石橋を叩いてもまだ疑心暗鬼で熟慮黙考し、結局渡らないで終わることも少なくないくらいの良く言えば、危険管理能力を備えた思慮深いタイプ(そりゃ良く言い過ぎだ)、悪く言えば優柔不断なんである。好きな女の子を前にして告白出来ずに悶々とし、ましてや壁ドンなんてもってのほかなんである。但し一旦やると決めた時は清水舞台飛び降り的に、壁ドンを通り越していきなり床ドンに持ち込んじゃう...(?)
しかし、この大会はハードルが今までの何倍もの高さがあったにもかかわらず、なぜか理由もなく大会前から勝つ自信があったのだった。こんなことを言えば結果論的コロンブスの卵だし、負ければ笑い者であるが、ココロの底辺に熱く漲(みなぎ)るマグマがうねっていたのだった。もちろんあっけなく初戦敗退の憂慮が無かったわけではないけれど、絶対優勝出来るという小さな確信があったのだった。
春の高円宮賜杯県大会・夏の東京新聞旗・秋の横浜銀行カップと、出場した神奈川県大会全てに優勝したのである。これを快挙、いや偉業達成と呼ばずしてなんと呼ぼうか、なんである。
小さな確信は大きな結果となった。子どもたちに感謝したい。
全身からほとばしるエネルギーを放出するように、恒例の帽子投げ。いつ見ても見飽きない最高の瞬間であった。

+++++++++++++++++
閉会式。主催者からズシリと重い優勝旗・優勝カップなどを受け取るフレンズナイン。
前述したようにMVPは投打に八面六臂の活躍だったKyoh。

最後は行進なんである。神奈川の頂点を極めたチームにしては、相変わらず行進はちょっぴりヘタッピだ。これでもまだ、先人のコーチらによって良くなったほうだが。しかし、先日の某国の軍事パレードのような奇妙な整然さと異なり、いかにも有馬フレンズらしい「ふぞろいなリンゴ」たち。よほど好感が持てると思うのは筆者だけだろうか。但し彼らの名誉のために言えば、神宮での全国大会の開会式の行進は驚くほど素晴らしかったことを伝えておきたい。
宮前連盟事務局HP担当の筆者の盟友、文学の友、Nishimuraさんが(2480オヤジではない、2460である)HPにアップした文言は「おめでとう!」そして「ありがとう!」。宮前の誇りであると。宮前連盟前人未到の快挙であると。実に嬉しい言葉である。また過日、川崎市内のある他チームのMさんからもお祝いのお言葉をメールで頂いた。「同じ川崎として誇りに思います」と。2460さんやMさんやチーム以外のこんな方たちにも支えられているのだと思うと、文面を読んでいるうちに思わず知らず目頭が熱くなった。

tvkテレビ神奈川の女性カメラマンのリクエストに嬉々として応える子どもら。周囲の大人も思わず笑みがこぼれるわけで。こんな場面を一昨年Queensで経験してる筆者の見立てに狂いがなければ、このカメラに向かってわーーーーあっと、歩み寄るシーンは番組最後のカットに使われるはずだ。

球場を出れば陽は東から西に傾いていた。
2015年初頭、宮前で朝陽が昇り、全国大会で正中を迎え、秋の今大会で沈み行く太陽を目の当たりにしたようだった。西に沈むその光のチカラは決して衰えず、いつまでも僕らを照らしていてくれた。

ありがとう。
少年野球を愛するすべての人に感謝...。

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2015年9月15日火曜日

下位打線と快打せん

昨晩に引き続き横浜銀行カップ決勝のブログをと思ったけれど、写真編集だけで、疲れてしまい、生きてる、ことさえ、嫌だと泣いた〜時の過ぎ行くままに〜♪....じゃなかった。写真編集だけで疲れてしまい、当初の堅い意志はもろくも崩れ去り、高原の夏の朝靄(もや)が消えるように雲散霧消、よっていましばらくお待ち下されましなんである。

しからばと取り出したるはシルクハットの白い鳩ではなく、朝の準決勝と昼過ぎの決勝のあいだの写真集。その辺を徘徊して撮ったものなんである。フレンズは繋ぐ野球を標榜しているが、このブログもなんとか決勝ブログまで繋ぐために、今日は下位打線ブログなんである。
今思いついたコトバのフシギ。「下位打線」は子どもの頃は「快打線」だとばかり思っていたんであった。7,8,9番なのになんで「快打線」なんだろーと。でもそれも漢字とひらかなの組合せを変えれば、納得するのだと気づいた。クリーンアップに比べれば打率がさほど芳しくないのが下位打線。つまり快打はなかなか打てないわけで。だから「下位打線」は「快打せん」....なんちってなんである。因みに今年のフレンズ下位打線は決して快打せん、ではなく快打と繋ぐ野球でチームを下から大きく支えてくれたんであった。彼らの踏ん張りがなかったら、フレンズはここまで来れなかっただろう。全員野球の見本のような試合がいくつもあったのである。

改めて球場の外へ出てドカベンたちの銅像を撮ってみる。ほどなくしてRui、Kohki、Kyohsukeがやってきて、ドカベンとじゃれ始めた。「Rui、そっちから投球してみて」小学生Ruiと日本野球界の伝説のスラッガー香川選手との対決が実現。今度はKohkiが里中になりきりRuiが打つ。思えばRuiは小さな体格で主将でエースという大きな存在なんである。これぞまさに里中のように「小さな巨人」の称号を与えたい。

主催はテレビ神奈川tvkと神奈川県野球連盟学童部なんである。試合の模様はtvkで9月27日(日曜日)PM7:00からの放映なんです。ヒルナンデスではない、夜なんです。特別番組とのこと。みなさま良かったらご覧下さいませ。
球場バックネット裏には放送室(記者室)があり、廊下から覗くと思いのほか凄い器材がどっさり並んでいた。

試合前のベンチ。筆者はスコアラー免除でブロガーに専念。整然と並ぶヘルメットを見て一瞬で映画「スターウォーズ」の白い兵隊のロボットを連想しちゃった。
この後ろを振り向くと大きな鏡がある。大きな球場にはバッティングフォームを確認するために必ず姿見が設置されているんである。カメラをずんずんズームしてみたら、どっかで見たことのあるオヤジがカメラを構えて俺を撮っていたのだった。
誰だっけコイツ?

決勝ブログはまたいずれ....。
念のため再度告知しちゃうんである。
試合の模様はtvk、9月27日(日曜日)PM7:00からの放映なんです、なんである。
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2015年9月14日月曜日

ふたつの真骨頂

泣いても笑っても、今日が最後の準決勝・決勝なんであるところの、「2015年横浜銀行カップ神奈川県学童軟式野球選手権大会」なんであるところの、まずは対オール上郷戦なんであった。
14年前の県大会「ろうきん杯」で連盟事務局、フレンズOBの2480ことNishiharaオヤジの息子Shingoの代に、このオール上郷に決勝で涙を飲んでいるんであった。Shingoが塁間を爆走して最後にアウトになった映像は今でも憶えている。ある意味フレンズにとっても、2480オヤジにとってもリベンジなんである。
横浜のオール上郷は古豪にして強豪、かつては全国に3度出場しているチーム。その強力打線は脅威に値するわけで、予断を許さない展開が予想されるのだった。
先発FはRui、KはNakaharaくん。

初回裏Fの攻撃は先手必勝パターンの真骨頂。先頭Ruiがファーストライナーで出塁すると、Shohgoが手堅く送り、3番Yuiの中前適時打で先制し、更に続く4番Hajimeもタイムリー二塁打で2点目をもぎ取る。

4回表Kの攻撃は主砲Matsuzawaくんの強打が中前安打、6,7番に連打が生まれて1点を返す。2:1と息詰る展開に。スタンドの応援は盛大でベンチメンバー以外の選手も整然と大きな声で声援を送っていた。

フレンズは土曜日とあって仕事の父母も多く、応援団はいつもの半分ほどか。
しかし全国大会前から徹夜で(?)練習してきた、すでに有馬名物応援となったであろう、「あーーりまぁ〜勝つぞーー、おお〜おおおーーー」は少人数でも健在。これは有馬中学野球部のものをInoue29番コーチの進言で譲り受けたものだった。この他にも相当数の応援歌がある。「キーミ〜がいた夏は...♪」とかとかetc。応援団長Iharaオヤジの声はすでに慢性ガラガラ症候群に陥ってしまっているんであった。
ランコーのBuntaとTakeruもチームを支える重要なメンバーである。

決勝も睨み6表からマウンドはKyohに託すと、見事4,5,6番のK打線を無安打で三者凡退のパーフェクトリリーフ。
小康状態のまま6回裏、Fは先頭Kyohが四球で出ると、何が何でもあと1点が欲しかった監督Satohの采配は、8,9番に連続送りバントを指示、それにきっちり応えたKyousukeとShohma。走者を3塁まで進めた。下位打線が次へ繋げる「フレンズ野球」の真骨頂を見た気がした。
ここで「持ってる」男主将のRuiのバットが見事白球を捉えて、センター前強烈なライナーのタイムリー。やっと貴重な追加点で3:1。


勝った。
試合後Satoh監督が、応援に来ていた宮前連盟会長Sohmaさんと事務局Satohさんへ挨拶。

春の高円宮賜杯県大会予選は、猛打が爆発しての勝利が比較的多かったけれど、全国、夏と秋の県大会はこんな僅差の勝利も少なくない。しかし大勝するよりも僅差での勝利のほうが、子どもをより大きく成長させることを筆者は学んでいる。
これが次の最終章である決勝へ生かして欲しい。
いや、この準決勝を勝ったことで、決勝も絶対勝てると私は確信したんであった。
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