2016年5月1日日曜日

ギルバートグレイプからのバグダッドカフェからの...

先日の金曜日は練習試合宮崎台バーズ戦なんであったが、その模様を書くには体力の限界があるんだからして、今日は少し斜めの見方から更に野球とは関係ない昔の話になっちゃうんである。

遠征先の宮崎小学校ドームへは年に数回行くだろうか。ここの校舎を見るといつも不思議な気分になるんである。(これはかなり昔にも書いた記憶があるのであしからず)
本塁から校舎を見ると屋上付近の壁ににょっこり突き出した錆びた鉄管(パイプ)がある。たぶん屋上の排水系統のパイプだろうと思うのだけれど、にょっこり顔を出したあと直下へ配管されずに、またすぐ屋内へ潜り込んでいるんであった。なんだか巨大なホチキスで壁を止めたような、地表から顔を出した臆病な小動物がすぐまた穴に潜るような。司馬遼太郎風に言えば「それにしても鉄管の不思議なことよ...」となろうか。コンクリート打ち放しの程よく古さを醸している壁面の肌合いとのバランスも良いのだった。

更にこれを見ていつも思うことは映画「ギルバートグレイプ」なんである。
結構古い映画ではあるけれど、筆者大好きな映画のひとつなんである。これは恵比寿に事務所を持っていた頃だからたぶん40代だった10数年前である。仕事の打合を終えたあと取引先の女性を誘って事務所近くの小洒落たバーで飲んだわけで。断っておくがそのあとはナニもない。彼女は三茶で降りて筆者はちゃんと鷺沼へ。彼女が30代になってアメリカへ留学するというのでささやかな送別会をしたんであったのであるからして、あしからずなんである。その彼女が私に薦めてくれた映画が「ギルバートグレイプ」なんであった。

「ギルバートグレイプ」
あのデュカプリオがまだ少年でこれでアカデミー賞にノミネートされた映画である。彼の知的障害者役はまさに天才的な本物で、当時彼を知らなかった筆者、恥ずかしながら本当に知的障害を抱えた子を役者に起用したのかと思ったほどだった。主演はこれまた若かりしき頃のジョニーデップ。このあと「シザーハンズ」を経て「パイレーツオブカリビアン」などで今の人気と名声を得るとは全く想像も出来なかった。映画の好き嫌いはさておいても、デュカプリオの演技を観るだけでも価値があるかもしれない。もちろん最後は泣ける...。

このデュカプリオが兄(ジョニーデップ)の目を盗んでは高い木に登ったり、果ては町の給水塔に登って周囲を困らすのだった。彼の一挙手一投足が実に自然な演技で本当にうまい役者なんだなと思わせる。

さてその給水塔から転じてまた別の映画を想起しちゃうんである。給水塔で思い出すのは映画「バグダッドカフェ」
内容はほとんど失念したけれど、音楽のホリーコールが歌う「コーリングユー」はあまりにも有名。独特の世界観の短調のメロディーで気だるく、聴けば誰しも「ああこれか!」と思うに違いない。
その映画に出てくるのがやはり町の給水塔なんであった。グラフィックデザインとしても絶妙な構図で印象に残っているんである。

そんでもって冒頭に戻る少年野球「晴耕雨読」なんである。
この校舎の上に給水塔を乗せてみるとなんだかどーにもこーにもしっくりくるんである。今でも古いマンションなどの屋上にあるはずだ。水圧や衛生上良くないので今ではめっきり見なくなったけれど。
これを乗せると排水管ではなく逆に給水管に見えてきちゃう。
それだけ歴史のある学校なのだろうと思う、今日この頃なんであった。
..............
バーズ戦の練習試合はまた折を見て書こうと思うのも、今日この頃Part2なんであった。

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2016年4月28日木曜日

笑いと涙の狭間で

ジャビットカップ第三戦目バーズVSブルーアローズ戦は、フレンズ敗戦後丘の上スタンドやバックネット裏本部席などから観戦していたんであった。バーズは昨年のフレンズと同じく6年生が10人いるチームである。

宮崎台バーズベンチではUsui監督はじめ、部長兼任のKawata29番、そしてQueensHinata父、Yoshikawa29番コーチが入っていたんであった。(※オトコの場合フレンズでは○○オヤジという称号で書くのだが、この少年野球「晴耕雨読」では決して蔑称ではなく、愛称いやむしろ敬称に近い意味で使用しているのであしからず、なんである)
うかつにもYoshikawaさんが28番をやっているとは知らなかった。あご髭がそこはかとなく良い感じで「ちょいワルオヤジ」的空気を醸(かも)していた。スレンダーな美人妻を持つQueensオヤジなんである。

フレンズは昨年の監督Satohもそーだったが、おそらく宮前連盟いやもしかして川崎、いやいや、ややもすると神奈川でも最も若い監督と29番かもしれない。監督Itohは30チョイ過ぎで29番Shohtaは20台前半、ともにフレンズOBで独身である。OBの監督だけでも珍しいのに、こんなに若い少年野球ベンチスタッフはそうそうないのではないだろうか。
これから宮前少年野球が30年、40年と歴史を重ねるごとにOBの子が監督になることは珍しくなくなるだろう。フレンズ関係者は耳をかっぽじって聞いて欲しいのだが、今の監督Itohが昨年筆者に語っていたことがある。「Satohさんが監督で自分とShohtaが29と28をやって、オールOBスタッフになってチームとYanagisawa代表に恩返しをしたいんです。それが夢なんです」と。

さて話は宮崎台バーズなんであった。
ネット裏で広報として観戦していたらどこかで見たことのある風貌の選手がいるではないか。一瞬、数年前帰らぬ人となった高橋さんの顔が思い浮かび、次の瞬間には長男のTakahashiくんの姿が重なり、そしてすぐに気づいた「弟のKentaくんだ!」
速攻ネット裏のメンバー表を確認し脱兎のごとくカメラを取りに丘の上に駆け上ったのは言うまでもない。

なんかついこの間までオレンジでがんばっていた子がいつの間にこんなに大きくなっちゃって、てゆー「おお、けんた。しばらく会ってない間に大きくなったのう。何年生になったんじゃ?」的な遠い親戚のオッサン的な気分になった的な筆者的オッサンなんであった。

どーにもこーにも、兄のTakahashiくんを知る人ならば、そっくりの風貌であることは一目瞭然であり、(デスヨネ?)、更に故高橋さんのDNAをまんまと継承しているんであった。

Kentaくんの打席をいくつか撮った。

中でもこれは最高の1枚であった。
デッドボールがヘルメのツバあたりに当たった瞬間である。すぐに液晶ビューアで確認。子どものピュアで楽しい一瞬を捉えられたような気がした。しかしこれも前回ブログで書いたようにカメラマンの腕ではなく、被写体が素晴らしかったからに他ならない。
ベンチからも笑いが起きる。

試合はバーズの快勝。やっとYoshikawaさんやKawataさんとも話が出来た。そこで筆者の撮ったこの写真を見せたらバーズナインの子らも爆笑。「見せて見せて〜」
Kentaくん本人も苦笑い。ちゃんとブログに載せることの承諾を得て掲載するんである。
奇しくも明日GW初日にはバーズさんと練習試合が組まれている。

この一枚を天国にいるバーズ高橋さん夫妻に捧げたい。
きっとご夫婦で涙を流して笑ってくれているに違いない。

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2016年4月27日水曜日

カメラマン目線

前回プロローグ的ブログ「本塁憤死の悲喜こもごも」に続き、本編であるフレンズVSヤングなんである。ここでもどーゆーわけか「本塁憤死の悲喜こもごも」的写真が数多く撮れちゃったんである。一眼レフ入門機のNikonD5500(TVCMで小栗旬がやってるヤツ)でさえ立派な画が撮れるのだから、プロ仕様の上級機ならもっと凄い写真が撮れるのでは?と思うのだけれど、写真の良し悪しは画像の良さもさることながら、その一瞬のコンセプトにあるのだと思う今日この頃。カメラ性能や撮影技術を凌駕するのは、とりもなおさず被写体の良し悪しだと思う。少年野球ならばそれは子どもの表情であり、躍動感であり、文字に出来ないその心の内側を画像に焼き付けることが出来たならば、「良い写真」となるに違いない、と思っている。
その一兆分の一にも至ってない筆者が偉そうに書いても説得力がないけれど、せめてプロの写真の1000分の1くらいにまで迫ることが出来れば素敵なことだ。昨年途中からここではトリミングなしでそのまま掲載しているから、なおのことシビアなシャッターを切ることになる。スポーツモードでの連写をすれば決定的瞬間をモノにすることが出来る確率がうんと高くなるけれど、これをやるとあとでMacに取り込んだ際に、ブログ執筆前に膨大な枚数と対峙することになるためにウンザリしちゃうんである。これでは寝る時間がなくなっちゃうわけで。なので一瞬を切り取ることに専念して一人の打席につきせいぜい3〜4枚しか撮らないようにしている。それだけに良い画が撮れた時には心の中で快哉を叫んじゃう。

はい、お待たせでした。つまらない前置きはこれくらいで。
シートノックは監督Itohが仕事で不在につきフレンズはShohtaが、ヤングは重鎮Kurosu監督に代わり、クールかつニヒルで斜めの視点からの洞察が得意、しかしてストレートな下ネタも大好きというまるで筆者のようなオヤジ、いや、酸いも甘いも噛み分けたベテランコーチIshikuraさん。

フレンズベンチではこの日朝練からつき合ってくれた大学生OBのKazuがそのまま帯同してくれて、ことあるごとに子どもたちへ細かなアドバイスをしてくれていた。彼が現役で主将をやっていた頃のフレンズは宮前ではBクラスくらいで、個性の強い選手が多すぎてチームをまとめるのに相当苦労したんであった。彼と当時の話をすれば今となっては懐かしいものだ。当時の小学生時代の頃をおぼろに記憶している連盟Nishimuraさんは、オトナになった彼の変貌ぶりに超驚いていた。しかし私に言わせれば、そんな昔の他チームの子まで覚えていてくれるNishimuraさんに超驚いたのだった。

初回5年Kohkiくんらの長短打でヤングがあっという間に4得点。

これまた本塁でのタッチアピールシーン。少年野球に限らず野球ではお互いしのぎを削る最たる場面である。

その裏Fも1得点し4:1。


先発はRuiの弟4年生Shoh。ヤングはAsanoくん。
ヤングKasugaくんの打席では、C球が正月の鏡餅のようにぺちゃんこになった写真が撮れた。見事にスィートポイントを捉えたバッティングを証明する一瞬であった。思わず雑煮にして食べちゃいたくなるくらいに球がモチモチに変形していた。まるで野球漫画のワンカットのようだ。
Queens繋がりでKitamatsu、Sashikiヤング美人妻としばし談笑。敵陣の懐に入っても楽しく出来るのは少年野球の良いところだ。これがもし県大会ともなれば論外であるけれど。

外野に回ってみる。カメラモードをエフェクトにして「ジオラマ効果」で撮ってみる。

昨年もアリンコをモチーフに掲載したと思うけれど、懲りずにまたやってみた。
まずは目一杯アップの写真。D5500の300mmではこれが限界。もっとデカい望遠レンズが欲しくなる瞬間だ。

センター外野席の木立の奥から撮ったんである。.........更に少し引いてみると。

実際はここからだった。Hoshiba母がわざわざ銃弾の雨をかいくぐり、前線で奮闘する戦場カメラマンの筆者のもとへアイスコーヒーを届けてくれたんである。米ドラマ「コンバット」の、救護テントに駆け込んだサンダース軍曹(ビッグ・モロー)のような気分であった。

試合は小康状態。てゆーか、Fは不甲斐ないノーヒットの回を重ね、Yは単打が連発するものの、次の決定打不足で追加点を奪えず。Kurosuさんの「ぼやき」が聞こえてきそうな展開だった。途中出場のQ姫Ayaka。昨年に比べれば格段にシュアな良いスィングを会得したようだ。

本塁へ突っ込みアピール。

んでもって非情なコール。

このまま互いに閉塞感を抱えつつ回を重ねて、結果4:1でヤングの勝利。

この写真にはタマげた。
タマの位置にタマがタマタマ来た時の写真。タマらんなあ〜。

Hiroの弟、1年生のHaruはバット引きの大役を務めた。なにしろ打席が変わるたびにバットを取りに行かねばならないわけで。グランド本塁付近に転がったバットをせっせと回収に行くんである。その役目に徹するあまり終盤には、ニカニカ笑いながら次打者のバットまで奪って持って帰ろうとしたんである。これから合戦に赴こうとしている武士の刀を奪い取るようなものだ。筆者ファインダー越しに大笑いし、ふとベンチを見たら28番Ohshiroオヤジと目が合い、彼も大爆笑していた(^-^)

次回はエピローグ。
バーズ戦の試合を少し。
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