2017年9月26日火曜日

負けても研鑽努力

野川台フォルコンズは西野川小を本拠とする、Queens所属選手の多いチームである。かつての連合を通じて、フレンズ父母ともいまだに交流のある父母も多い。有馬小とも距離的に近いんである。
そのフォルコンズとQueensの練習試合なんであった。
監督はF、Tanakaさん、Q、Koshimizuさん。二人とも「ちょいワルオヤジ系」であるが、Koshimizu監督のちょいワルは年季が違う。
主審はTohko父、Ueshimaさん。
先発は宮前ヤンキース選出のひとり、ただの速球ではない豪速球派のFujiiくん、QはエースAyaka。

イケメンオヤジと美人妻のカップル、SachikoのPierce(ピアス)夫妻。Jeffは今日は仕事で少し観戦してのち、慌ただしく西野川ドームを後にした。
(LINEスタンプの帯はちょっと遊んだだけで他意はない)
Fの投手陣と堅守にQは三振と凡打の山ではあったが、これもジャビット、川崎秋季へ向けての貴重な鍛錬となるはずだ。

Q姫でありF選手でもあるMiku。速球を打ち返しては両軍ベンチから拍手、強烈打球をセカンドで処理してアウトにしては両軍ベンチが湧く。微笑ましくも楽しい場面であった。



Qベンチに帰還しTohkoたちにレンズを向けると、自らピースサインをしてくれた。
女子ならではの場面。みんな先輩後輩というより、姉妹のような関係なんである。男子にはない、Q姫ならではの伝統的な関係性なんである。

さすが主将Ayakaであった。起死回生となるか、痛烈な(?)二塁打を放った。他のQ選手にも強烈なライナー性のファウルボールが飛び出すたびにFベンチから「おお〜!」と驚嘆の声。



Q&F、お互いにピッチャーを順々と交代しながら研鑽を積むんである。

特筆はフォルコンズ。数人で投手リレーしたのだが、全イニング無四死球試合を敢行。たいへん立派なものである。
..........オマケ。
煙草休憩に行ったんである。
そこに雑然と寝かせて並んでいたのはFオヤジたちの煙草のパッケージ。瞬間的に想起しちゃったのは、縁日の屋台でお馴染み、「射的」なんであった。おもちゃのライフルのコルクでぱすんぱすん、ぺちぺち、ぺこんぺこん打つ、アレである。

でもって寝かしてあった煙草をそれ風に並べてみたんであった。僭越ながら筆者のエコーとZippoもお仲間に加えてもらいつつ。.....。捧げ〜銃!(つつ)
誰か、おもちゃのライフル持ってきて〜!
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2017年9月24日日曜日

平らな坂道?

先日は小説「月に雨降る」の佳境を迎えた場面をアップ。少年野球ブログにあるまじき、いわゆる「濡れ場」のシーンは極力抽象的な表現を用いたのだけれど、そのせいかどうか、いつもなら小説アップ時にはいわゆる「いいね」に相当するボタンが3から4くらいあるんであるけれど、今回は全く押されていなく、ゼロなんであった。うーむ、小説のリアリティーを求めるならば、構成上どうしてもこの場面をはずすことは出来ないので、苦労して表現したのであったが、ベッドシーンが裏目に出たのだろうか。少し気になっている今日この頃なんである。
今日Queensで二人の母がその感想を短く話してくれた。「あれは18禁マークね」と嬉しそうに言うし、もう一人は「読んでてドキドキしちゃった」とニッコリしながら言ってくれたんである。かなり救われた気持ちだった。
この小説は文庫本で言えばあと数ページ残すのみなんである。(と、思う)

さて今日日曜はQueensと野川台フォルコンズの練習試合であった。スケジュールが右往左往したけれどやっと確定、来週はシスタージャビット大会(めっちゃ強豪のVS東久留米@第一公園)、その翌週は川崎秋季大会(VS多摩区@御幸球場)なんである。それに備えての練習試合なんである。

しかし今日はそのブログは後日としたい。例によって写真チョイスで疲れちゃったからである。「おいおい、こんだけ今書いてるんだから、疲れてないじゃん」と言うのはナシである。オトナの事情というものを忖度されたしなんである。

とは言うものの、イタズラ心がむくむく涌き起こって今日のブログ。
フォルコンズの本拠地西野川ドームには何度も来ている。大昔ここで試合をやった時に、当時のフレンズにはYasukawaがいた。筆者が知る限り、フレンズ史上5本の指に入るほどの類い稀なる身体能力を持った子だった。その彼が1番先頭打者で打席に立ち、試合開始直後その初球を叩き、体育館の屋根に突き刺さる「先頭打者初球本塁打」を放ったことで強烈な印象が残っているんである。(当時は今のライト地点をホームベースにしていた。体育館はレフト外野だった)

更に今日写真を撮っていて思い出したのだった。
2009年だから8年前に書いたこのブログの黎明(れいめい)期、当時は面白可笑しく1枚の写真に比重を置いて様々な工夫を凝らしていたんである。外野フェンスに掲げられた「しぜんのさかみち=自然の坂道」

これをパロった写真がこれ。当時はのちに監督となるFukumotoさんが29番をやっていた記憶がある。
「しぜんのさかみち=自然の坂道」を、
「きゅうなさかみち=急な坂道」にしちゃったわけで。
当時のブログURLは下記。まだ自分のことを「筆者」ではなく「私」と気取って書いていた、稚拙(ちせつ)な文章のオンパレードであった。お恥ずかしい限り。
「勝つためには何をすべきか」2009年11月

これを思い出した以上、今回もこれを看過するわけにはいかぬではないか。
現在は看板がカラフルに新しくなった。これ。

でもって、今回もパロってみた。
良く見ればこの部分は「急な坂道」じゃないじゃん。勾配がなく平坦なので「たいらなさかみち=平らな坂道」にしたんである。FALCONSのロゴはオマケ。

写真合成してから気がついたのだった。
「おいおい待てよ。平らな坂道?」
地球上どこを探しても「平らな坂道」という場所は存在しないではないか。おそらく月や火星や冥王星に行っても「平らな坂道」というのはないはずである。
ご笑納下されまし、なんであった。
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システムと統制

昨日土曜日は33歳になった息子と久々鷺沼駅前の「居酒屋その3」で呑んだんである。その1は「庄屋」その2は「唐揚げミライザカ」その3は「目利きの銀次」なんであった。土砂降りの雨が災いし店内はガランガランで、ほぼ貸し切り状態であった。一年に数回何か用事のある時に鷺沼へ呼び出して一杯やるのが通例となった。息子はずっとIT関係企業を渡り歩き先月転職したばかりだった。以前の会社で7月までは東京本社の某銀行MSのシステムエンジニアとして出向していたのだが、今回8月に転職したばかりの会社ではシステムテストのコンサルチームに配属されて、今までのようにキーボードを叩くポジションからコンサルタント業務のほうにシフトしたらしい。来月からは銀座にある某企業Rのシステムエンジニアチームを統制管理するコンペに受かり、入社3ヶ月でとんでもない重責の業務に当たることになったのだそうだ。
「おまえ、そんな大仕事、大丈夫かよ?」
「うん、大丈夫じゃね。失うものがないから、むしろワクワクしてる。会社からも失敗しても良いから頑張ってこいって言われてるし。まだ若いから失敗して当たり前、成功すれば儲けもの的な」
「でもさ、そこで失敗してもいいやってならずに、このプロジェクトを絶対成功させてやるぞってゆー気概をもってやんないとダメだぞ」
「もちろん。それくらいの野心は持ってるし」
...。いやはや、どーして、フレンズ現役小学生の頃は「のほほん」とした愚息だったのが、いつの間に逞しくなったもんである。

TVCMもじゃんじゃんやっている誰もが知る一流企業に出向し、ひとクセもふたクセもある海千山千の初対面の大勢のメンバーを束ねるリーダー業務なんである。
オヤジである筆者も昔R社と仕事をしたことがあり、そんな話で盛り上がって時間が経つのを忘れ、ついつい1時過ぎまで呑み、南町田に住む息子は終電を逃し久しぶりに実家であるウチへ泊まっていったんであった。ウチに帰って、かつてヤツが勉強部屋として使っていた部屋で更に二人でウィスキーをロックで飲み、深夜2時半ころ寝たんであった。愚息とオヤジがともに翌朝二日酔いになったのは当然の帰結なんであった。
ちょっとついでに言えば...。息子の嫁さんが来月第二子を出産予定。その嫁さんの実家に先日不幸があり、9ヶ月の身重で実家の不幸に向かい合った彼女。いろいろ相当大変だったらしい。彼女に心からエールを送りたい。同時に筆者は近々4人目のマーゴを持つ身になっちゃうんであった。まだまだ若いと自負する筆者には嬉しいやら寂しいやら。

さて、寝不足で朝寝坊しちゃった。気持ちだけは午前中Queensに行くつもりだったのだけれど。遅めの午後からフレンズへ。毎年この時季にありがちなオレンジ、連合の5,6年不在、そのどれにも該当しない選手たち。玉石混淆(ぎょくせきこんこう)と言ってしまっては例えに語弊があるけれど、あっちではコレ、こっちではアレみたいな、混沌としながらの練習なんである。ある程度ちゃんとシステマチックに練習してはいるのだけれど、全体の統率感に欠ける練習風景。これには筆者毎年忸怩たる思いをするわけで。しかし、それだからこそ面白いことも多いのだけれども。グランドで「パンドラの箱」を開けたような状態であった。

更にその中で大事件いや、大事故が勃発したんである。上記の状況では偶然ではなく必然だったのかもしれないと、今にして筆者は思う。
我がフレンズでは神的存在の代表Yanagisawaさんに、練習中かなりのスピードボールが右目を直撃し白目部分からたらたら出血、救急病院へ父母のクルマで急行したのだった。診断結果は幸い大事には至らなかったものの、今後のことが心配ではある。なにしろ御年70半ばであるし。
普段それなりに怪我や事故には気を配っているのだけれど、改めて少年野球における子らやオトナの安全管理をどうすべきか、考えさせられる事故であった。

さて久々動画をアップしたい。
iPhone7で撮った2投手、ShohmaとK.Kaitoのフツーの動画と、スローモーションで撮ったものの二種類である。スマホで見れるかどうかは分からないけれど。PCなら観れるはず。
(アップしたあとiPhoneで見たらスロー再生が全く機能していなかったので、通常の動画のみにしてスロー動画は削除した)
まずは4年Kaito。Kakenoコーチとのキャッチボールを見ていると、以前にも増してぎゅんとスピードが上がったようだけれど、いざマウンドに立つとコントロールに気を遣いすぎて、スピードが半減、その真価が発揮されなく残念である。捕手はAraiオヤジ。

続いて6年Shohma。もの凄いカミソリのような球を投げていたけれど、動画に撮るとなんだかその凄さが伝わらないのが残念。「パシーン、パシーン」と小気味よい捕球音がグランドに響く。


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2017年9月21日木曜日

小説「月に雨降る」50

「今度は私が話す番だね」
「うん」
「でもね、原稿用紙2、3枚じゃあ済みそうにないから、その前にちょっとシャワー浴びて来てもいいかな?今日もすっごい暑かったし、もう体がべたべたしちゃって」
「はあ?シャワーっていったい」
「あそっか、リュウは知らないか。ここの二階は私の家なの。この建物を購入した時に二階は事務所と倉庫だったんだけど、全面改装して住居にしたんだ、狭いけどね」
「ええっ?」
「二階に住んで、一階で仕事をするっていう、通勤時間ゼロ分」
「究極の職住近接。通勤定期代ゼロ円」
「んふっ、そうよ」
希伊は少し気恥ずかしそうに目をそらしながら龍一に言った。
「良かったら上で飲み直さない?ここだと仕事気分が抜けないし」
「いいね、昔一緒に住んでた時みたいに」
希伊はドアに鍵をかけ店内の灯を消し、二人でグラスやボトルなどを手分けして持ちながらキッチンの奥を通って二階へ続く階段を昇った。
そこは狭いけれど居心地の良さそうな小綺麗な居住空間だった。宇宙のどこか知らない小惑星にふわりと降り立ったような感覚に襲われた。寝室だけが壁で仕切られてあとは広めのワンルームだった。希伊は浴室へ消えて、龍一はリビングテーブルのソファに座りひとりでワインを舐めた。龍一にしてみれば胸に去来する記憶がいくつも渦巻いていたが、金沢に来てこんな展開は想像すらしていなかった。すでに過去も未来もここでは意味を持たず、ほんの僅かに時間軸と空間が歪んだみたいに、別世界にいるような今のこの時間を大切にしようと思った。

希伊が浴室から出て来ると、リビングに居るはずの龍一が見当たらなかった。トイレのドアの隙間からは光が漏れていないし、階下へ戻ったふうでもなかった。じゃあどこへ行ったのだろう。部屋はしんとしている。希伊は急激に不安になってきた。
「リュウ、どこにいるの?」
今日起きた今までの出来事は夢だったのだろうか。また私は独りぼっちになるのだろうか。ほんの一瞬たっだがそんな思いが頭をよぎった。その時背後に人の気配を感じた。
「ひゃっ!」
振り返る間もなく龍一がいきなり現れて後ろから抱きすくめられた。
「さっきのお返しさ」
希伊はなされるがままに龍一に両腕で抱き上げられた。「やだ、重いよ」という訴えを無視されて、耳元で囁かれた。
「もう我慢できない」
「...わたしも」
希伊は文字通り身も心も地上からふわふわと浮いたまま、ゆっくりと寝室へ運ばれていった。

最初は激しく性急に、にわかにかき曇った雨雲から突然稲妻が落ちるみたいに。二人とも野生動物が肉を貪るような時間はあっという間だった。
二度目は喪失した永い時間を取り戻すかのように、ゆっくりと丹念に、互いにひとつひとつのパーツを確認し合い、ホクロの位置や数や大きさ、丘陵の傾斜角やその固さ柔らかさなど、若かった頃の記憶と照らし合わせながら、親密で穏やかな時間が過ぎていった。ふたりは身も心も熱くひとつに溶け合っていった。

希伊はキッチンに行きビールとウィスキーロックのセットを持って来ると、リビングの龍一が座るソファの左横に座った。二人ともまだ体の火照りが収まらなかった。冷えたビールでもう一度小さな乾杯をした。
「やっとわたしが話す番ね」
「うん。夜はまだ長いし、太陽が顔を見せるまでにはまだ十分時間があるし」
「そうね」
「俺は途中何も挟まないで黙って聞いているから、希伊のペースでゆっくり話してくれたらいい」
希伊はこくんと頷きグラスをテーブルに戻すと、あの日以降の記憶をたどりながら、長い独白を始めた。
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