2017年12月30日土曜日

クセが凄い野郎ども

クリスマス前後に年賀状投函、今年の年末はそこそこ暇だったなあ、このまま大晦日を迎えるのかと思っていた矢先、中野のあるクライアント「A.C」から電話。
「はいTです。春の浦安の件ではお世話になりました」(...むむむ、嫌な予感。でも嬉しい)
「Tさん、年末忙しいですよねえ」
「いや、そんなでもないですよ」(...そんなどころか、結構暇してまっせ)
「ちょっと新宿南口の物件あるんですけど、いいですか」
「はい、なんでしょう」(...キター!年末ゆっくりできないじゃん。でも嬉しい)
しばらく仕事の概略を聞いたのち、
「じゃあ、明日11時中野へ伺います」

中野のクライアント「A.C」は日本でも指折りのグラフィックデザインと内装設計施工の会社。大昔筆者が20代の頃、個人的コネクションでここに就職するチャンスがあったのだが、政治的なカラミがいろいろあって願い叶わず。あの時入社していれば今頃は...。
11階の打合スペースで待っていると、目に飛び込んできたのは窓外の奇麗な富士山だった。冬の澄んだ空気の中で穏やかに、かつ、しゅっと屹立していた。
なんか、2017年の年の瀬に良いものを見させてもらった気がした。
担当者を待つあいだにiPhoneでぱしゃり。ここは何度も来ているけれど、決して高層階じゃないのに東京からこんなに近くに見えるとは。


というわけで年末の今日29日も仕事なんであった。残りは来年に持ち越しなんである。他にも来年1,2件予定が入っているわけで。個人事業主にとって、来年の予定が何も見えないまま年を越すことほど恐ろしいものはないのである。過去の暗黒の時代は何度も夢にうなされるほどの恐怖を味わったことがある。予定が空白というのはイコール即、死活問題なのだ。そーゆー意味では良い年末になったと言えるかも。

その次の晩は、今度は千駄ヶ谷にある別のクライアント「S.D」の忘年会であった。
かつて何度も通った代々木の鹿児島居酒屋で乾杯。50代前半に短い期間勤務していた会社である。筆者の小説「月に雨降る」のモデルになった会社(T&D)であり、その中に登場する「月地」のモデルにしたTsukiokaくんがいる。彼はジュニア時代サッカーで相当なところまで行き、高校時代はJ事務所に所属しト○オのボーカル○○とタメで、大学時代はスキーでスポンサーがつくほど名をなしたとんでもない野郎なんである。英語もペラペラで新年早々には某スーパーブランドの仕事でニューヨーク出張なんであった。その半面泥臭いことも全く苦にせず、淡々と実務も的確にこなす才覚を持っている。彼とは当時何度も会社で徹夜したり、わいわい歌舞伎町で飲んだりしたものだった。そんなヤツを世の女が放っておくわけがない。「英雄色を好む」はあながち間違いではない。しかしここではその話は多くを語るまい。40歳手前で今年やっと結婚したばかりだし。そのお相手の奥さんがこれまた超セレブの超超美人さんなんである。

その彼がチームリーダーとなって、我々外注設計スタッフを集めての恒例忘年会なんである。彼よりも全員年上のフリーランサーの設計屋である。大型物件では時にチームを組んで手分けして設計業務を遂行する仲間だ。いろんな話に花が咲く。専門的な設計ソフトVectorWorksあるある話から、iPhoneや電子タバコや、子どもや家庭のこと、昔のそれぞれの男の武勇伝、酒のせいでの失敗談から、最後はきわどい下ネタに至るまで。

とにかくこの業界のフリーランサーは「クセが凄いんじゃ」なんである。会社勤めが肌に合わずに独立した猛者(もさ)が多いわけで。筆者も半分はそのご多分に漏れない。
昼間は超真面目で人見知りで無口なのに、夜は酒乱で行きつけの飲み屋でパンツを脱いでチ○コ丸だしにして、行く店行く店全部「出禁」になっちゃう男など、実に面白い野郎ばかりなんである。酒も肴も旨いし、爆笑の連続であった。
筆者「ツッキー、みんなにあの話、しちゃっていい?」
Tsukioka「いやあ、それマズいっしょ。Teshimaさんがそれ言うなら、俺だってTさんのあの女の人の話バラしちゃいますよ」
筆者「あ、それはヤバい。あの話は世界中でツッキーひとりにしか話した事ないから」

そんな「クセの強い野郎」どもと深夜まで飲んで帰宅したのは、すでに日付が変わろうとした頃だった。どいつもこいつも仕事をするプロフェッショナルとしては一流の男たちである。(※ツッキーは唯一ネクタイをしている彼。年末の挨拶周りでオーダーメイドのスーツをぴしりと着込んでいた)

....
話変わって、ついにあの映画「ブレードランナー2049」のブルーレイビデオ(4K,3D,2D、など4枚組)が豪華BOXで発売決定。しかし年末のどさくさで買うのを失念。日本限定3000セットはネットで探してもすでにあっという間に完売したらしい。しかし、どーしても欲しい。理由はあの「デッカードブラスター」のモデルガンが入っているからだ。一念発起して十数年ぶりにヤフオクに参戦し落とした。40代の頃はAppleグッズを落とすためにヤフオクをさんざん利用したものだった。あの当時は海外の出品者からAppleグッズを何個買ったことだろうか。この「ブレードランナー2049」BOXセットは当初は定価¥26,000のBOXが、転売屋によって最高¥40,000近くで売り買いするほどの熱狂ぶり。筆者は2,3日少し様子を見てからほぼ定価に近い価格で落とした。今は落ち着いて値下がりしている。発売、発送は来年3月である。
しかしこれで来年、HONDAダンクを購入する計画は少し遠のいてしまった。せめて「ブレラン」のロックグラスでジョニ黒12年の封を切り、その香りと味わいに酔いしれる年の瀬なんであった。

最後にうちのワンコ、ミニチュアダックス、「りん」。
個人の2018年賀状にはがっつり大きく入れ込んだ。
だって来年は戌(イヌ)年だもの。

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2017年12月26日火曜日

少年野球Excel年間成績表

スコアラーにしか分からない楽しみがあり、スコアラーにしか分からない苦しみがあるんである。大昔、筆者の子どもが卒業し晴れて父OBコーチとなり、その数年後スコアラーに興味を持つようになり、Yanagisawa代表(当時監督)やKanedaコーチに教えを請いながら、ベンチでパニクリながら必死こいて習得したんであった。筆者の本業が設計業なためか、スコアを付ける行為はどこか図面を描く作業に似ており、面白く楽しいのである。記号を描き入れ、数字も書き添えるのはまさに図面を描くことに通底するわけで。

そのスコアラーが付けたスコアブックを年間集計して、一冊の冊子にし子どもたちに配付する。これは筆者の息子が入部した頃からのフレンズの伝統なんである。当時はペラペラのモノクロコピーだった。当時のスコアラーOchiaiさんが電卓ではじき出しワープロで印刷していたはず。その伝統を受け継ぎいつしかExcelで入力するようになった。その原型を継承した筆者は、カラーを多用し、打率や出塁率、長打率、防御率などに関数を与えて自動計算出来るようにし進化させていったんである。ブログでこのExcelを無償配布するようになって何年経ったろうか。全国からメールが届き差し上げている。今日時点で127人に送付。先日は宮城県石巻市の少年野球母さんにメール返信。

さて、今年も「6年送る会」でこれを配付。全16ページの大作なんである。数年前までは筆者がMacで出力後、それを原本にして母が夜なべして自宅のプリンターでプリントしたりカラーコピーしたりした。インク代やコピーや母の労力を鑑みて数年前からはプリントパックに依頼している。16ページ38冊、中3日間で納品で¥11,750。一冊単価約¥300。
以下画像はネットでの入稿原稿。個人名は青枠で隠蔽。成績の個々数字は宮前少年野球レベルから見れば決して褒められたものではないけれど、それぞれの子どもたちが頑張った結果なので敢えて公表。



打撃成績。このページをExcel入力するのが一番骨が折れるんである。筆者が独りでやっていた頃は仕事が終わってから風呂入ってから深夜にクリクリ、クリクリ、徹夜でやったこともある。今はOB母のSoneさんに頼んでやってもらっている。その苦労を知っているだけに頭が下がる思いである。母は育児や家事をこなしてから夜やるわけで、男がやるよりもずっと大変なはずだ。この場を借りてお礼したい。
フレンズスコアラー部統括本部長Ohmori、顧問Kaneda、課長Inoue、係長Matsuiを代表して、筆者フレンズ参謀兼、広報部長兼、スコアラー部執行役員が御礼申し上げ奉ります、なんである。

年間全ての対戦チームとのスコアボードの一部。

このあとBチームの同じ成績が続くんである。
終盤は今年一年に撮った写真の中から、野球以外で全員揃った集合写真と、印象的なカットをちりばめてミニアルバムとする。コレの写真選択だけでもかなりの精査を要するわけで。断腸の思いで何枚ものカットを没にしなければいけない。

最後は今年の名簿。毎年このページを最後に作り、PhotoshopからPDF変換し、厳しい細則のある入稿データ基準をクリアしプリントパックにWeb入稿を果たすと、重責を全うした達成感でしばらくは動けなくなり、やがて体内から水分が蒸発し、最後はミイラのようになってベッドに潜り込むのであった。
でも翌朝起きると、ナニか充足感に満ちあふれた清々しい気分で目が覚めるんである。
...しかし来年はOhmori統轄本部長と相談しながら、もう少し負担を軽減するようなデータ集計方法に転換しようと思うのだった。

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2017年12月25日月曜日

晴れやかで伸びやかな

土曜午後は有馬小ドーム内の倉庫の大掃除、今日日曜午前はそれを整理し各家庭に持ち帰り処理してもらう算段。全部業者に頼めばとんでもない金額の支出になっちゃうからである。長年溜め込んでいたモノたち。段ボールの箱を開けるとパンドラの箱から出てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するように、いくらでも躍り出て来るのであった。学校側からの通達で来年2個ある倉庫の1個が解体されるためである。
昔の要るもの要らぬものを適宜判断し選り分ける。3年後の40周年行事のために、30周年の時の資料は一式保管した。30周年の時は記念誌制作をはじめ式典企画など、心身ともに粉骨砕身だった。あの気力をあと3年後も維持出来るのだろうか。
この倉庫にまつわる積年の想いが走馬灯のように駆け巡るのであるが、それをここで書いているとまたとんでもない時刻になっちゃうのでやめる。

午後は練習と紅白戦。6年中心のショット。



数年前の話ではある。
「サッキーは将来フレンズだな。そのあとQueensに」
とサッキーが幼い頃Nozomi母に言ったのだが、
「女の子だからサッキーにはバレーボールやらせます」と断固拒否されたのだった。奇麗な女性にオトコの要求が拒否されるのは慣れているとは言え、やはり落ち込んでしまうのが男の常。
話変わって読者諸兄の野郎どもへ。最後の土壇場で「これからもお友達でいましょ」と、意中の女性に言われたことは少なからずあるだろう。あの中途半端な気分というのは一番カラダと精神に良くないのである。いわゆる「友だち以上恋人未満」みたいな(^-^)
しかしこちらは、あらま、どうしたことでしょう。サッキーの意識改革に乗り出したのかNozomi母。或いはサッキーの要求に屈してやりはじめたのか、トスバッティングをやっていた。

ゲゲゲの鬼太郎、ねずみ男現る。Ayumuオヤジ。

監督30番Itoh、29番Shohta、宮前でも珍しいOBの選手がベンチスタッフなんである。それだけの歴史があることに加えて、OBが舞い戻ってくるような良いチームカラーになったことに頬が緩む。


さて最後の練習納め、フレンズ年末恒例の「帽子投げ」
子も親もコーチもひとつの輪になって一心同体になることが目的のひとつである。
輪を作ってのち筆者は滑り台に登りカメラを構える。
「いくぞー」試しにパシャリ。
冬の曇り空の夕方めっちゃ暗い画像であった。標準レンズではこれが限界。

ついでにみんなでジャンプしたらどうだろう?
「よーし、試しに親も子も全員でジャンプしよっか」
せーの...。
Macで明るく補正し、大きくトリミング。中学OBの子がマサイ族みたいなジャンプ力でひとりフライングしちゃってる。

連写した。最高到達点がこれ。

地球の引力の法則に従い一瞬で降下。

無事全員地球に帰還、着地する。

今季主将のShohma。
「一年間ありがとうございました。来年も頑張ろう!」
帽子投げである。映画「愛と青春の旅立ち」的な。

冬の脆弱な日射しの夕方は、プロカメラマンではない筆者にとっては強敵なんである。被写体がどんなに素敵でもそれを撮った結果暗ければ台無しなわけで。母Natsu&Tomoが「インスタ映え」するようなジャンプの瞬間をおねだり。
うーむ、はやり暗い。

別の場所に移動し取り直し。更にMacで色調補正するとこうなった。
「いくぞー、せーの」

「はいっ」

羽生選手も顔負けのジャンプ最高到達点。
浮いてる、浮いてる。更に良い感じで後ろでY.KaitoがちゃっかりVサインしちゃってる。

1秒後無事地球に帰還。映画「アルマゲドン」ではブルース・ウィリスだけ地球に帰還出来なかったが。
ただし着地のあと、地表に亀裂が入り地球の裏側へ突き抜けて「ブラジルのみなさんコンニチハ」となるのではないかと思えるほどの、地殻変動が起きたのは言うまでもない。
「ドスン」
...五寸釘を打ち込んだように。これを略して「ドスン釘」と言う。

このブログを書くために帰宅後写真を精査していると、嬉しいことに気づいた。
滑り台の上から撮った全員のジャンプ写真。拡大してみると、こんなにみんな良い笑顔してたのかと、びっくり仰天したのだった。ナニか今年の悲喜こもごもを一掃するような、晴れやかで伸びやかな笑顔の集積なんであった。過去の経験から、これだけの人数のオトナも子どももみな屈託ない笑顔を撮れることはそう多くないんである。「笑ってね」と強要したわけでないのに。特にオトナたちがみな良い笑顔をしていたことに、筆者はなんだか一人感激しちゃったのだった。

せっかくなので、それぞれの拡大写真を合成。
おそらく宮前の或いは川崎少年野球の、更に野球以外でも全国の少年少女スポーツ団体各チームのほとんどが今日、練習納めだったろうと想像する。
一年間、お疲れさま、また来年頑張ろうぜ!

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