2024年3月26日火曜日

春季大会 白熱と感涙の決勝

 春季大会やっと本編Part2、最終版なんであった。1日の出来事を3回に分けて書くのも久しぶりではある。つべこべ言わずに突入しちゃう。

●ジュニアの部決勝 モンタVSウルフ

モンタはA,B共に決勝進出、当然ながらアベック優勝を狙うわけで。またそれに値する実力の持ち主である。初回表先攻のM、幸先よく1点を先制。

裏のW攻撃。筆者の左側のWベンチは大声援での応援。はて、右からも...。1塁コーチャーズボックスからも可愛い元気な声が聞こえるわけで。ベンチに呼応する形で声を張り上げていたのだった。筆者の位置から聞くと、左右から違った音色が届き、まるでステレオ音声ドルビーサラウンドのように。

Wの猛攻だった。4年以下ゆえに身体は小さいのに打撃ミート力がそれを補って余りある、長打も飛び出し一挙に6点を返し、1:6とする。下の写真は今日イチの「晴耕雨読」的ベストショット。バットとボールの絶妙な距離感が素敵だと自画自賛。雪見だいふくボールぺちゃんこ状態のカットもある。(下2枚目)

しかし同じことがMにも言える。こちらも負けてはいない、すかさず5点を奪取し6:6の振り出しに戻しちゃうのである。連盟事務局Tsujiさん発見による「Wの3兄妹(きょうまい)惑星直列」現象のエピソードには笑った。

全くの同点から2裏のWは、一旦火が付いた打線は燃え盛ることはあっても決して湿ることはなく、またしても3点を加点し6:9と差をつける展開。

...大変申し訳なし。ネット裏で昼食タイムをとったゆえにこの後の写真がない。筆者も摂食動物である。寒空の下のアツアツのカップラーメンは至福の時間。3表にはMも猛追なんとか1点を返すも、裏にはWがダメ押しとなる3得点し、結果7:12というスコアで決着がついた。2024春季ジュニア優勝はウルフが栄冠を手にしたのだった。A同様Bもやはりウルフは強かった。

●本大会の部決勝 レッパVSモンタ

いよいよであった。ジュニア同様スコアブックがなく点数板と筆者の拙(つたな)い記憶だけを頼りに書くので、時系列に準じた写真掲載中心となる。Queensやフレンズ戦のようにスコアシートがあれば例えば「ファウルで粘った後の2-1からの4球目を強振すると白球はレフトへ...三塁走者が生還し一塁走者も三塁へ...ついに均衡を破るタイムリーで5回裏0:1となった」なーんて書けるのだが、スコアがないと曖昧な記憶で断定的な詳細なことは書けないのである。しかし実はむしろスコアがない方が書く方は楽なんである。文章が簡潔になるからだ。

初回Mは無得点で幕開け。両者ともこの決戦に賭ける思いはひとしおだろう。既に2チームとも市学童大会への進出は決まっているものの、やはり最後は優勝で飾りたいはずだ。

実力伯仲、互いに拮抗した好ゲーム。手垢のついた言葉だが、「決勝戦らしい」がっぷり四つの試合となる。3回表R攻撃終了まで0:0。

均衡を破ったのはM軍の3回裏。エースで主将くん、ここまでキレのある速球を定規で引いたようにキャッチャーミットに投げ込んで、R最恐打線を封じ込めてきたが、打撃でM軍に歓喜をもたらしたのである。高々と舞い上がった打球はレフトフェンスの上ギリに落下。最初当人も我々連盟メンバーも入ったのかどーか理解できなかった。しばらくして審判の右手が宙で円を描いてやっとホームランと分かったのだった。大歓声湧き起こるM保護者応援スタンド。一気に試合が動き0:3となった。

しかしRも黙ってはいない。4表には主軸背番号8番くんが長距離砲炸裂、三塁打かと思われたがタッチの差でアウト。がしかし1打点を挙げて1:3とする。後半に来て試合の流れにうねりが生じてきた。

Q姫コンビのSatsukiとMiyuも要所で跳躍し大活躍。5回R軍更に1得点し猛追開始。この試合実に見ていて純粋に野球観戦としても秀逸であった。

1点差まで肉薄したR、更に主将くんの活躍などでついに3:3の同点とするに至った。レッドなパワーが炸裂したのだった。大歓喜の丘の上の赤い群衆がどよめき、ハイタッチの嵐となる。丘の上が赤い炎で燃え上がり、山火事かと思い119番通報しそうになった。勢いに乗った赤い炎は燃え盛ること必至。更に1得点しついに4:3と逆転に成功。赤い炎はいつしか真っ赤な溶岩となり丘の上から麓へ流れ落ちる様相を呈していた。

最終回裏M軍も猛攻を仕掛ける。たまらずタイムを要求するRのTsukamoto監督。いわゆるレッパブログ的「ツカタイム発動」。ヒリヒリするような空気感が漂う場面となる。M軍も勝利目指して必死の攻撃。

ついに審判の「集合!」のコールが会場にこだました。4:3で赤い炎軍団が2024春季を制して優勝旗を手にすることに。噴出した溶岩は今にも麓のベンチに到達せんとするほど、噴き上がっていた。

Rナインが泣きじゃくりながら歓喜に包まれ渾然一体となり集合する。

優勝後の帽子投げである。監督は「おーい、AもBも全員でやれ〜!」筆者は長年の経験から手慣れたものでベストポジションでカメラを構える。よしよし、いよいよエール交換が終わって始まるぞ。カメラアングルも完璧だ。

今まさに帽子を投げんとす、その瞬間...カメラアングルにお母さんがスマホ片手に登場。「あ、あ、あ〜お母ああさあ〜...」

いいんですか?いいんである。大いにいいんである。こんなハプニングもまた良し。むしろ素敵なカットになったとも言えるわけで。帽子が最高点に達するまで連写した。

Hiranoダルマ監督も登場。手塩にかけた昨年までBだった子を労うために山から転がるように降りてきたに違いない。筆者と目線が合ったその目尻にも光るものがあった。

Nakasoneさんの涙顔を撮っているとNoguchiコーチが笑顔でNakasoneさんを揶揄し囃し立てる「おいおい、ギャン泣きしてるじゃん、「晴耕雨読」に載っちゃうぞ」...そんなNoguchiオヤジの目も赤くなっていたことを筆者は知っている。

子どもたち、特にQのコンビ姫の声を出しての号泣や、主将の男泣き号泣をファインダー越しに見ていると心なしか筆者も...。連盟の立場から、こんな子どもたちに野球ができる環境と機会を与えられた宮少連に、身内ながら我が宮少連を誇りに思うのであった。長年各大会の優勝の瞬間をカメラに記録した筆者だが、子どもたちがこれだけ自我を捨て、我を忘れて歓喜に涙する姿を見たのは初めてだったかもしれない。球史に残る(?かもしれない)記録よりも記憶に残る今大会であったと思う。

敗れたモンタも素晴らしい試合を見せてくれた。宮前春季でRに敗れても下を向いている暇はない。レッパとともに上部大会でもモンタ旋風を巻き起こして欲しい。モンタはそれだけの実力を持っているのだから。

連盟広報の筆者もそんな空気感の中で、2024年宮少連春季決勝の筆を置く次第である。...ぬお〜疲れた〜!

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