2009年12月18日金曜日

爽やかな風

「子どもひとりで〜す!」...チャリ〜ン...「お願いしま〜す」...トコトコトコ...。


今日の午後横浜方面へ用事がありバスに乗り込む。急がない時はバス大好きなんである。運転手のすぐ後ろの座席が空いていたので、決して長くはない脚をムリクリ折りたたみ座る。右前輪の真上に乗っているあの席だ。バスは好きだけどどうしてもツライのは成人男性にとってバスの座席スペースが狭いこと。そんな時はF1のコックピットに搭乗しているつもりになってみると多少苦痛がやわらぐ。スピードはチーターと亀ほどの差があるけどね。
乗り込んですぐ定番のケイタイのメールチェックとマナーモードへの切り替え。さて次に小説を読もうか?目的地まで目をつむりウツラウツラしようか?と、迷っている間もなく、勝手にまぶたがシャッターを降ろしてしまった。閉店、ガラガラドッシャ〜ン...。目を閉じながらふたつ目の停留所に着いたときに聞こえてきた声が冒頭の少年。実際見てないので想像の域を出ないけど、声の感じからして小学3,4年生あたりか。おそらくはお母さんにしつけられて言った言葉だろうと思う。しつけられても言わない子、ハッキリ言う子、思っても言えない子...。その少年はハキハキと元気よく運転手に告げてトコトコ後方座席へ。ちなみに筆者は三番目の「思っても言えない子」のグループだったな。
ここで子どもが一人バスに乗る時の正しいマナーをうんぬんするつもりではない。むしろ無言でフツーに乗って料金を払うのがフツーであろうと思うし、無用の言葉であろうとさえ思う。 
でも...気持ちいいのである。清々しい気分でもある。全世界の少年少女にまねして欲しいとは全然思わないけど、周りのオトナに爽やかな風を残してくれたように思う。
筆者は周囲にいつも言われるのだが、ちょっと斜(はす)に構えて世の中や人をみるクセがあるらしい。(自覚症状あり)教科書から学ぶことは大好きだが、教科書に縛られるのはキライ。普段はクールを気取り体制がキライで、烏合の衆になるのがキライで、朱に交わるのがキライなので、そんな目線でものごとを見るからそう見られるのだろうか。その反動なのか、大逆転でチームが勝ったときなど、いったん火がついて熱くなっちゃうと今度は逆に人一倍感激感涙し、男女かまわず握手やハグしたくなるバカオヤジなんである。
そんなギャップがあるせいか? 
今日のこの顔も知らない少年の態度や、想像上の良好な母子(おやこ)関係に思いを馳せて、気分よくバスに揺られて横浜へ行ったのであった。

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