先週友人と呑むことになった。場所は池尻大橋。渋谷から電車で一つ目で、小生が昔、設計施工の会社にいた頃よく呑みに行ったちいさな小料理屋だ。小生が図面を描き友人が現場をやった店なので、オープン後は何かにつけ友人と足繁く通ったものだった。
相当な年数行ってなかったけれど、久々暖簾をくぐったら相変わらず綺麗な仙台美人のママの笑顔が迎えてくれ、焼き場を仕切るヒゲのSさんも健在であった。
このSさん、本業はプロカメラマン。地方自治体の発行する様々な冊子類の写真を手がけていて、夜だけここへ来て焼き鳥を焼き塩をふるのだ。Sさんと写真の話題で盛り上がり、カメラを構えた時のアングルの話になった。
彼いわく、プロと素人の違いは、素人は中心(被写体)ばかりを気にするのに対して、プロは四隅を意識するのだという。小生はプロではないけど、いつも写真を撮る時はやはり同じことを意識する。集合写真などは左右の余白(背景)は均等に取るのが基本だけど、上下のバランスも均等で良い場合と、あえて床(地面)を小さく取り、その分上の空間、青空などを大きく写るようにする場合とがある。後者のほうがストーリー性があって、特に動きのある被写体の場合は余白は均等でないほうがドラマチックな絵になることがある。
「四隅を意識する=余白のとり方」と無理矢理解釈させてみた時に、フト浮かんだのが日本の国旗「日の丸」だ。全世界の国旗の中で最もシンプルで最も美しいデザインだと昔から思っていた。気になってWikipediaを覗いたら2:3の比率で構成されている。白ベースが縦:横=2:3で、中心の紅い丸の直径は縦ベースの3/5。つまり紅い丸が3に対して白部分が2。
(※以下の図柄はWikipedia日本の国旗で引用)
赤が大きくなりすぎても、小さすぎても日の丸とは呼べないような別物になっちゃうのだ。サクサクッとこんなの作ってみた。
ねっ、でしょ。
この日の丸のように余白の上下左右均等のバランスが美しいときと、敢えてそれを崩したほうがいい場合とがあって、どちらを取るかはケースバイケース。
バッターが構えている写真を正面から撮ったあとトリミングする時は、左バッターは右部分に多少大きめに余白を取り、左の余白つまり背中の背景は少し小さめにカットするようにしている。右打者はその逆だ。
いつかチャンスがあればこれもブログで作ってみよっと。
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