2012年2月11日土曜日

広島へPART1

「夜行バスで」...「広島へ」

ことの顛末を書いてみたい。昨年義父が亡くなり、以来法的・事務的な処理案件が山積し、筆者仕事との兼ね合いでなかなか思うに任せず、1月中旬に行く予定が延び延びになっていた。先日ぽつねんと突然現れた空洞のような、スケジュールの谷間が出来て一念発起、広島行となったんである。役所関係をハシゴして巡ることがメイン。
昨年、配偶者は郷里広島へは諸般の事情で7,8回帰省している。そのたびに新幹線を使っていたんでは財布に羽根がはえて財政破綻は必至。そこで目をつけたのが「夜行バス」なんであった。配偶者は夜行バスの回数券を買おうかというくらいのヘビーユーザーとなった。新幹線片道4時間約18,000円、夜行バス片道11時間約7,000円。今回筆者が行くにあたり、どちらが最良の選択肢か考えた。
「時は金なり」.....筆者は早く行って早く帰れる新幹線派。試しに一時間あたりの支出額を計算。新幹線は時間当たり4,500円の出費。対してバスは636円。それでも逡巡してしまう。
ものの考え方を変えてみた。
前の晩しっかり睡眠をとり、翌朝新幹線に乗り現地へ着き、仕事なり所用なりをこなすのはほぼ午後から、というのが一般的であるはず。対して「夜行バス」をひねった見方をすれば、前の晩しっかりと車中で睡眠をとり、起きてみたらあ〜ら不思議朝の7時にはもう仕事が出来る状態...なんである。
夜行バスを選んだ。時間も節約、羽根がはえて飛んでいきそうな財布にかろうじて紐をくくり付けた。まあ、本心を言えば一度体験してみたかったのもあるけれど(^^)

ネットで精査したバス会社に申し込んだ。ちょっと贅沢をして車内の座席は横3列の便。10,060円也。他人と席が隣り合わない1座席が完全独立しているタイプなんである。しかし、自宅でプリントアウトしたチケットを見て暗澹たる気分になる。座席番号はBの1。最前列のど真ん中か?。この席で11時間揺られるのは気分的にかなりしんどい。せめて窓際に変更がきかないものか。ディズニーランドが始発ゆえきっと窓際は全部埋まってしまい、不運にも筆者が真ん中の最前列になったに違いない。トホホ。
19:50発の横浜へ。停留所に白いクジラのような大型バスがのっそりやって来た。車内はカーテンを閉め切っており中の様子は分らない。
乗車前に係のオジサンにきいた。
「あの、出来れば、もし空いていればでいいんですけど、窓際の席に変更きかないでしょうかね?...あっいやいや、無理ならばいいんですが」
係のオジサンは座席表を見てニコヤカに言い放った。
「え〜と待って下さい....ああ、A2の席が空いてますからどーぞ」

やったぜ!ラッキー!幸運にもキャンセルが出たんだなと、ひとり得心す。
ココロも荷物も軽く感じながら、いざ車中へ。

「マジかよっ!」
車内はカラッポなんであった。結局横浜から乗った乗客が自分を含めて3名のみ。A2の席どころか選り取りみどり、どこ座ってもいいんじゃんか。あとのオバサンと青年の乗客二人はしっかり後方の窓際。だったらなんで俺だけ絞首刑台に登る犯罪人のような席だったのか。人のココロを弄ぶのもいい加減にしてほしい。

途中町田で一人乗り込み合計4名。クジラに飲み込まれたアマガエルのような気分で深夜の東名高速を疾走。A2の席から前方を見ると面白い光景が。
運転手がいないのに、白いクジラ号は爆走しているのだ。まるで「ナイトライダー」のように、無人で走る車みたい。
自分のいる客席はほぼ2階に相当し、運転手は1階部分の運転席にいるため隔壁で全く見えないからであった。
途中東名足柄に立ち寄り、あとは一路広島へノンストップ。
腰痛が心配だったが杞憂であった。存外にシートが優秀なんである。160度くらいまで思い切りリクライニングでき、ほぼベッドに寝るに等しいくらいの体勢を確保。思った以上に快適なアマガエルになった。なぜかピッタシ一時間おきに目が覚めるのには閉口したけれど、悪くない空間であった。

このブログ長くなりそう。今に始まったこっちゃないけれど。
明日からまた仕事で夜遅くなりそうなので、今晩帰ってきてブログを一気呵成、旭化成、ミラバケッソ的に書き上げてしまおうと思ったけれど、あにはからんや、ここで頓挫す。
続きは次回PART2に機会を譲りたい。
ただし、いつになるかは「神の味噌汁」.....いや、「神のみぞ知る」(^^)/
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2 件のコメント:

  1. たぶん、全世界で一番乗りの読者です。
    お帰りなさい。
    私の知っている頃より「夜行バス」も進化しているようですね。
    160度位のリクライニングは、22年ほど前の出雲→渋谷間にはなかったです...。

    週末ならではで、夜更かししていました。
    思いもかけず、更新されていたもので、ついついコメント投稿してしまいました。
    あくまで匿名の島根に親類縁者がいる者でした...。

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  2. 世界で一番乗りの匿名さん、コメントどーもです(^^)
    夜行バスはひとつのいい経験になりました。ガラスキだったので良かったものの、毎回これでは疲れちゃいますがね。

    島根といえばうちのチームにも浜田出身のコーチがいます。
    出雲といえば竹内まりやの出身地ですね。
    昔、出雲大社を見に行ったことがあります。伊丹空港からYS11で。
    帰りは広島から新幹線でしたが(^^)

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