2012年7月9日月曜日

うちのインコ知りませんか?

午前中にチームの父母会を終えいったん帰宅。午後は有馬ドームでいつもの練習を開始。選手たちはアップでグランドを走っているところだった、粛々と。悪い意味で粛々と。それにしても今年のチームは...うぐぐ、グチになるから書くのはよそう。でもいずれ温厚なワタシでもカミナリを落とす日は近いかもしれない、今日この頃なんである。

全国どこの少年野球チームでも(野球に限らず)、卒業、卒部、卒団していったOBの子どもたちがブラリ遊びにきてくれることは珍しくないであろう。彼らを小さい頃から知っている我々コーチには嬉しいものだ。今日も有馬中学校に進学した2,3年生のOBが練習着でやってきた。川崎北シニアに行っているかつての主将KentaやKouta、2年生のHirotoとMuroi。我々コーチが野球の話題以外でかける言葉はだいたいこんなもの。
「大きくなったなあ。身長いくつになった?」とか、
「お父さんお母さん元気してるか?」とか、
「おまえのバッティング、全然進歩してねえなあ」とか、
「ちゃんと勉強してるか?頭よくないと野球うまくなんないぞ」とか、
「おい、どーだ、カノジョ出来たか?」とかなんである。
とかとか、言いながらも彼らの送球や打球のスピードはさすが中学生、目を見張るものがあり、内心舌を巻きつつも嬉しくて目を細めてしまうのだった。
話変わって昨日の今日である。
ムクドリが電線に止まっている姿をアップしたばかり。今日の主役はがらり変わってインコなんである。電線にインコと思しき鳥たちが一羽、二羽...3...4....えっ!?
筆者、インコと言えば当然家で飼われるものと思っていた。例のオウムと同じく人間の言葉を繰り返して覚えるアレである。1,2羽見かけただけなら、飼われていたどこかの家から逃げて来たと理解できるのであるが、今日はどうも異常な数である。「うちのピー子ちゃん知りませんか?」どころの話ではない。
Google画像検索で「インコ」。いろんなのがいるもんだ。

わらわら集まっては飛び立ち、また集まりぴーぴー、びゃーびゃー。写真に撮れたのは10羽くらいであったが、カメラをバッグに納めている時には20羽以上電線に並んでいたんである。しかも近くの一本の樹にはまだたくさんの鳴き声が聞こえるからその数たるや推して知るべしなんであった。
「うるせえなあ、あいつら。ここは俺様の縄張りなんだかんな。」と言いながら、カラスが一羽ちょっかいを出しに来たけれど、すぐに退散。あろうことか数の優位性に勝るインコ数羽がカラスを追撃するひと幕もあったりして。

グランドにブラシをかけながらスマホをいじっていたSone父。「Tさん、この種類じゃないですかね?」ネットで速攻調べてくれた。どうやら「ワカケホンセイインコ」という種らしい。筆者も帰宅後調べてみたら驚くべき事実が明らかになったんである。
そもそもアジア南方が原産だったらしいのだが、ペットとして世界中に安価に輸出されるようになり、次第に、逃げたインコたちが野生化し群れをなして行動するようになったらしい。ロンドン在住の日本人が書いているブログによると「徒党を組んで世渡り」をし、「世界的にも害鳥に指定」されているのだそうだ。農家などでは作物の被害があるらしい。日本でも東京の東工大の大木には彼らのねぐらがあり800羽ほど棲息してるそうだ。いやはやたかがインコ、されど恐るべしインコ。アメリカザリガニやブラックバスなどと同じ外国種の脅威なのだろうか。

さて、有馬のインコたちである。
20枚ほど撮った写真の中から。アップにしてよーく見てみるとあまり可愛くないのもいる。こいつの顔をみて連想したのは、筆者大好き映画「ブレードランナー」に出てくる4人のレプリカントのうちの一人、ハリソンフォード演じるデッカードをボコボコに殴り倒す「リオン」にそっくりなんであった。ファインダーを通してリオンと目線が合ってしまった。油断してるとショーン・ヤングに撃たれちまうよ。

電線近くの大きな樹にレンズを向けるといるわいるわ。同じ種だから同じ顔してると思いきや、案外みな個性的な風貌をしていた。村の長老みたいな顔したヤツとか。

右足で器用に赤い実を貪り食うやつ。またはあきらかに雄と雌のカップル。オスは首に輪っかの模様があるのだそうで、メスはそれがなくツルンとしている。(ワカケとは=輪掛けの意と得心す)。ファインダーでアップで観察していたら、この右の女子がすんごい積極的に左の男子を挑発していた。女子はしきりに首を横にかしげて男子にラブコール。男子は乗せられて、ついつい熱いチューをしちゃうわけで。男子が飛び立ったらすかさず女子も後を追って行った。インコ界にも肉食系女子の波が来ているようだ。

過日、ペットとして飼っていたインコが逃げて遠くの地で他人に保護されたというニュースがあった。そのインコは飼い主に名前と住所番地を仕込まれていて、保護した人にそれを連呼したそうだ。交番に連れて行ったらその連呼した名前住所から見事元の飼い主に連絡がつき、無事飼い主のもとへ帰っていったんである。

電線に群がるインコたちが「ぴーぴー、びゃーびゃー」ではなく「アンタどこから来たの」とか「アタシの名前はピー子、ヨロシク」とか「てめえ、俺のピー子に手を出すんじゃねえぞっ」とか、インコたちが立派な日本語で会話している姿を我々ニンゲンが目撃する日も、そう遠くないかもしれない(^^)/
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