息子、娘が有馬フレンズを卒業したあとの一年間はほとんどフレンズに行かなかった。当時のオヤジたちのジョーク半分、本気半分で言われていたことは「卒業の親は最低2年間はフレンズにご奉公するべし」というOBコーチの不文律があったんである。ノッカーでも球拾いでも設営でも審判でも良い。フレンズへの恩返しという名目でフリーのコーチとして週末グランドへ行こうじゃないかと....。しかし、なかなかそうもいくまい。子どもが中学になってシニアに行ったり中学野球をやったりすれば、親心としてはどうしても息子のオッカケになってしまうものだ。それでも何人かのOBコーチは残ってくれた。筆者もその一人だが、私は息子の中学野球にはほとんど行かずじまいだった。当時は中学校の野球を親が観に行くという慣習がなかったせいもある。
筆者はある理由があって1年間はあまりフレンズに足を向けなかったとは冒頭の言。たまに行ってもBチームに帯同することが多かった。
一年後から約束を果たすべくフレンズに通うようになる。どんどんハマっていく自分。親コーチの立場とは違う感覚の楽しさがある。でも自分独自の貢献の仕方はないものだろうか、と考えた末にたどりついたのがスコアラーなんであった。もともと興味はあったものの、「俺には絶対ムリ!」「こんな一瞬にして記号で記録するなんて天才じゃねえの」とまで思っていた。しかしなんでもやってみるもんである。およそ勉強が出来たとは言い難い筆者の娘だって、高校1年のころは野球部マネージャーとして完全無欠のスコアを付けていた。5色のボールペンを駆使してストレート、カーブなどの球種まで色分けで付けていたんである。この驚愕の事実を知った時は娘に負けたと思った。ノルマンディーの崖っぷちから厳冬の海へ突き落とされた気分であった。半面娘の成長にもの凄く嬉しかったのも事実。やってみれば誰でも出来るものだ。ただし向き不向きの個人差はあるけれど。
そうこうしているうちに少年野球にはまり込み、フレンズにどっぷり浸ってしまうこと20年近く。会社員と違い不安定なフリーランサーなので、毎週末とまではいかないけれど、仕事を調整しながらなるべく週末は空けるようにして足繁く通った。ノッカーをやったりバッティングピッチャーもやったりした時期もある。4,5年前の子どもの人数が減ってフレンズ解散、分裂の危機の時は夜も眠れない時もあった。
「経験したことのないような未曾有の豪雨」みたいに、筆者のフレンズ史上、経験したことのないような「グランドへ行けてない状態」の今年である。こんなにフレンズに行けてないのは久々のことだ。以前東京大丸の仕事をやっていた時も3ヶ月ほど全く行けなかったことがあるけれど。あの時は精神的に弱っていてフレンズからのメールに返信することすら出来なかった。
それでこのブログも更新が滞りがち。今まで2,3日のローテーションで書いていたけれど、今は一週間に1度くらいか。今筆者が「ブラック企業」に就職したならば、すでにこのブログは崩壊しているに違いない。
そうやってせっかく試合の写真を撮ったのにもかかわらず、ブログ没になったものは数知れず。もっとも今年は試合そのものに行けてないから、写真も撮れてないんであるけれど。先日9/1に鷺沼ヤングホークスと南部リーグがあった。仕事をほっぽり出し試合だけ観に行った。サブスコラーの監修も兼ねて。「うんうん、いいよいいよ、そうそう」「あっそこ、ちょと違うなあ。満塁で押し出し四球を選んだ打者には打点が付いてね、ココに赤丸を付けて....」
没にしたくなかったので、なんとか今日ブログアップ。シンプルに行こう(^-^)
巨大なチームにはA1,A2からB1,B2チームまである。世田谷区の知り合いにはCチームまであるらしい。対戦したヤング戦はA2であった。少人数フレンズにとっては羨ましいと思う半面、人数の多いチームにはそれなりの苦労があるはずだ。両チームとも子どもらはみんな顔が日焼けして逞しい表情が印象的だった。夏の終わり、こんがり真っ黒に日焼けした少年たち。ロティサリーチキンかシシカバブーのように。夏の子どもはこうでなくっちゃなんである。
筆者は目が悪い。遠くのものが見えないし、近くのものも見えない(これはローガン)。じゃあ、いったい何が見えるのかというと、遠くと近くの中間のものしか見えないのだ(^-^)もちろん大袈裟ではあるけれど。
写真を撮って初めて誰かと分ることもある。ヤングベンチにはA2といえど豪華メンバーが軒を連ねていた。監督Kurosuさん、Ishikuraさん、Yamamotoさん....。
更にあちこちの野球チームに助っ人で出没しているという、Kitamatsu父、将来Queensを背負ってたつであろう、その愛娘Kurenaもいたんであった。滑り台で遊んでいる姿がなんとも愛くるしいではないか。
結果はA2戦ということもあって圧勝であった。記憶が確かならば15:5。これがA1相手なら「やられたらやり返す。10倍返しだっ」と結果は全く逆転していたに違いないが、何はともあれ、A2とはいえヤング相手に勝ったのは嬉しいことだ。勝ち負けよりも違う視点でやるのが南部リーグだが、単純に喜んでいいと思う。今年のチームは勝つ喜びに飢えていたのだから。指導陣は手放しでは喜べないけれど。
それにしても試合後の相手への「エール」
円陣を組んで「フレッフレッ、ヤング....」は良いが、このだらけたような円陣はいかがなものか。
円というより楕円にもなっていない、幾何学的図形の円陣。子どもたちもかなり疲れていたようにも思うが。先日の横浜DeNAベイスターズガールズの猛暑の中のWヘッダー2試合目最後の円陣と比べてみた。こちらは千葉マリンスタジアムを上空から空撮したような綺麗な円陣であった。或いはナスカの地上絵みたいな整然さ。
まあ、しかし、このフレンズのぐにょぐにょの円陣もフレンズらしいと言えばらしいのではあるけれどね(^-^)/
さて、週末はフレンズ恒例レクリエーション。アスレチックフィールドで遊び、昼はBBQ大会である。
仕事的に予断を許さない状況ではある。たぶん80%無理だなと思っていたが、レク担当Nishinaka母から確認のメールが来た。
「....。お忙しいとは思いますが、ちょっと息抜きに子どもたちの笑顔を見にきませんか?」
この文言にグッときてしまった筆者は、後先考えず参加の意向を返信したのはいうまでもない(^-^)/
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