東京、勝ちどきエリアはここ5年ほど前から大規模都市開発の波に乗り、超高層マンションの建設ラッシュが続いている。お隣の晴海トリトンスクエアには筆者も数年前に鮨店を設計したことがある。勝ちどきとは隅田川の清澄橋、永代橋などと並んで、はね上げ式の「勝鬨橋」が有名な、東京ベイエリアの一角を担うロケーションである。すぐ近くの晴海では2020東京五輪の選手村や新競技場の建設ラッシュがこれから嵐のようにやってくるだろう。
その勝ちどきに創業73年以上にもなる居酒屋「輿」がある。
今は平屋の仮店舗だが将来は国内最大級のタワーマンションが立ち、その中に本店舗を新築予定だ。その老舗銘店の三代目が我らが宮前Queens監督Koshimizuさんである。
Queensの練習は基本土曜日のAM8時から12時まで。金曜夜の多忙な店を切り盛りし、翌日土曜朝にはQの練習指導に出かけ、午後はまた勝ちどきに戻り店の仕込みをする。日曜はまた自主練指導に宮前にやってくる。全く頭の下がる思いとはこのことだ。
こんな人柄で人望のある監督だからこその、昨年のQueens三冠達成の偉業を成し遂げられたに違いないと、今更ながら思う。
さてさて、その「輿」に6年生親子中心にQueensの面々がご招待されたわけで。
まずはこれ。店を知っている関係者ならピンと来たに違いない。なんだろうか?
※写真は普段滅多に使わない小さなデジカメを持っていったんだけれど、オートにしてもフラッシュをたいても失敗写真ばかり。光量の足りない飲食店で自然な色味での撮影は本当に難しい。さんざん撮ったあと途中からiPhoneのカメラに切り替えたら、こっちのほうがよほどまともに綺麗に写るんであった。
6年生たちのテーブルにカメラを向けると、必ずにっこり素敵な可愛い笑顔でピースサイン。Sohma会長がいたのでテーブル奥に押し込み姫たちと記念撮影。いつもは強面の会長も思わずにっこりしちゃうんである(^-^)
鍋が出て名物のモツ煮込みが出て刺身に唐揚げ....。どれもお世辞抜きにうまい。しかもどこか普通と違う味わいがある。あれはなんなんだろう。セオリー以外の何かひと手間こだわりの秘伝の手法を用いて調理しているんではないか。
店ではKasahara代表が勝手知ったるフロマネージャーよろしく、酒のお替わりをがんがん配っていた。「おいっ○○!芋?麦?どっちぃ〜?」
筆者が各テーブルを撮っていたら、Yamamotoコーチがカメラを替わってくれて一枚。いつの間に自身の携帯でも筆者を撮ってもらっていたようだ。せっかくなので恐る恐る掲載しちゃう。....筆者は見た。Q広報のTeshimaさん、益々ヒタイのテカリに磨きがかかってきたようだ。このまま行くと近い将来Sohma会長の頭の神の領域に迫る勢いなんであった。光栄なことである(^-^)
この日もディズニーランドへ仕事で行ってきたMurataコーチ。かつてのフレンズの姫Harukaの数々の逸話で盛り上がり、途中からお疲れで椅子にぐったりしたり。またDaikiコーチも途中参戦し乱入。益々盛り上がる店内なんである。
最後は主将Himariの挨拶。イマドキの子らしくiPhoneに書き込んで原稿を作りそれを読み上げた。続いて昨年の母会長Misaki母の挨拶。あえて写真は掲載しないが背中バックリの衣裳で野郎どもの目を釘付けにしちゃっていた。しかしあにはからんや、本人は全く意識しないで適当な気分で着てきたものだったらしいが(^-^)
小学生連れなので早めにお開き。
名残惜しい気分で「輿」をあとにする。Koshimizu監督ありがとうございましたm(_ _)m
ところで冒頭のQueensロゴの写真のタネ明かし。
Queensから4年限定の仮店舗オープン記念で贈った、ロゴ入り壁掛け時計なんであった。
今日はこれで終わりではない。
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2020年ネオ東京.......。
この日を私は何年待ったことだろうか。
今日は宮前Queensの東京オリンピック観戦ツアーの日なのだった。そういえば昔、大雪の日にQueensの皆がディズニーランドへ行ったことがあった。6,7年前のあの子たちは今どうしているのだろう。今日はQueensメンバーそれぞれにオリンピックを観戦したあとは、新旧メンバー問わずKoshimizu監督の「輿」に集合することになっている。新店舗をタワーマンションの1階に構えてまだ2年余り。すでに大勢のQueens関係者で店は溢れんばかりだった。私はカウンターに座りガラス越しの庭園の借景を楽しみながら、Sohma会長やKasahara代表Murataさんらと酒を呑みくつろいでいた。
「先日の巨人阪神戦、いやあ凄かったですね。Meikaが逆転ホームランを打ってそのあとHinataが三者連続三振に切ってゲームセット。鳥肌たっちゃいましたよ」
あのときのQueensの姫たちももう二十歳前後だ。それぞれの人生を歩んでいる。普通に大学生や社会人になった子もいれば、MisakiなどはM-1グランプリを獲って今や押しも押されぬ芸能人になったり、ReonaとIchikaは東京ガールズコレクションでモデルデビューしたり、Yumiは芥川賞作家になって綿谷りさの再来かと文壇で騒がれたりと、Queensの話題には事欠かない。そう言えばAkariはドラフト指名を蹴って、先日米国NBAのプロバスケットチームに入団したばかりだ。
子どもたちの近況を語っていたらドアが開いた。
入ってきたのはNoeriだった。期待の新人体操選手としてオリンピックに出場していたのだ。表彰台に上がりマスコミインタビューに応えたあと、すぐにエルグランドで駆けつけたのだった。彼女の胸には金メダルが掛かっていた。にっこり笑いながらMurataさんの首にメダルを掛けてあげる。感激して卒倒しそうになるMurataさん。
更に大勢の20人余りの客が入ってきた。五輪の名だたる有名外国人選手たちがある日本女性に勧められて「輿」に是非来たいと選手村からやってきたのだった。「ニッポンの味、楽しみたいデスネ」と。
彼らの後ろからニコニコ顔で流暢な英語通訳を話しながらやってきたのは、6年前にQueensの主将だったHimariだった。すっかり大人の女性になり輝くような笑顔で言った。
「Koshimizu監督、私、あのときの夢が叶いました」
Himariがはにかみながら続ける。
「あと20人座れますか?」
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