昔、筆者の息子の代だったか娘のそれだったかは定かではないが、小学校の卒業式のあとの謝恩会を近くのカラオケBOXでやったことがある。当時西城秀樹の豪邸のすぐ近くで、フレンズのお別れ会の二次会などにもよく使ったものだった。今はそのカラオケBOXもなくなり、ヒデキも病気療養のため引っ越してしまったけれど。
そんな謝恩会を彷彿とさせるようなカラオケ大会が、Queens会長Sohmaさんの発案で実現。有馬からほど近い港北ニュータウンのコート・ダジュール。かつてはここも有馬フレンズの夜の社交場だったこともある。子どもたちは春休み、もうすぐ中学生ゆえ皆で一堂に会する機会もこれからはそう多くはあるまい。
※余談ではある。かつて何度かカラオケBOXの設計をやったことがある。遮音性能を確保するために大変な工事費がかかるんである。壁のボードは通常の倍以上の複層貼り、中空構造を埋めるために中には遮音断熱材のグラスウールを充填し、コンクリートスラブまで壁を立ち上げる。天井内の給排気ダクトやちょっとした開口部にも細心の注意が必要なんである。音は空気を振動させることで伝導するので、この空気を遮断させることが肝要なんである。 カラオケBOXは遮音の世界なんであった。「謝恩会」だけに....。
前回記事のように、筆者は途中から遅れて参戦したんである。
自分は根っからのオンチと自認している。でもカラオケで気心の知れた連中とわいわい騒ぐのは大好きなんである。扉を開けて乱入するとわんわん、きゃぴきゃぴ、6年仲良し3人組が歌っていた。おお、いいぞいいぞ。
野球の道を選んだHinataは練習のため欠席、またYumiは筆者とほぼ入れ替わりに用事があって退席。総勢6人の6年生であった。
わざわざ筆者が来たというので、改めて全員で乾杯。そのあとKoshimizu監督とKasahara代表からマジメな話が....。
すでにオフレコではなくなったらしいので、一気に書いてしまっても良いのだが、この話はいずれもっと具現化してからのほうが良いだろうと思い、ここでは控えたい。
夢のあるとても素敵な計画なんである。川崎市の女子中学生による公式な(国がらみのNPO主導という意味で)女子軟式野球チームを起ち上げる計画なんである。いずれ話が進めばこの「晴耕雨読」でもバックアップ支援したい。
閑話休題。
仲良し3人組は相変わらずマイクを離さない。反してIchika、Ayano、Noeriはニコニコするだけで歌わないんである。大人の誰かが言った。
「おまえたち、ほら、ソロで歌えよ〜!スマホいじり禁止だぞー」
それでもステージに立つのはHiamri、Akari、Misakiの「かしまし娘」なんであった。
「Tさん、歌ってよー」
うーむ、ついに来たか。前述したように人前で歌を歌えるほどの器量は持ち合わせていない私なんである。でもやはり興が乗ればいっちゃうのは嫌いではない。
しかし、分ってはいたけれど、「好きな歌と、歌える歌は、必ずしも一致しない」。これは筆者が大昔に発見した永久不滅の定理なんである。
午前中はMacで仕事しながらiTunesで筆者独自チョイスによる「邦楽ベストソング」を聴いていた。おーし、Qのカラオケではプリプリの「M」にしよっと。筆者の旧姓はMakabe(真壁)なんである。そんな歌詞の内容が自分の青春時代の記憶と相まって、好きな歌のひとつなんである。鼻歌で歌えば中畑キヨシ的に絶好調なのだ。
「オンチだけど歌っちゃおっ!」
タラリラリラリン......♪いつも一緒にい〜たかあっ〜た♪となりで笑〜あってたかあった.....。
(あれっ?なんか違うぞ。プリプリじゃなく「つるの剛士」バージョンにしたのが間違いだったか?おかしいぞ、なんで歌えないんだ!ぎゅんぎゅん、どんどん音程が外れる一方だ。どーしよー、ヤベッ)冷や汗タラリ。久々にやっちまったか。
心の中で必死で修復を試みるも、最後まで元の軌道に戻るのは果たせなかった。
その瞬間、事件は起きた。
堅牢に造ったはずの壁にはミシミシひびが入り、軽量鉄骨造の天井は崩落し、コンクリートスラブ下地の床は大きく隆起し、あんぐりと地獄の口をぱっくり開けてしまったんである。パンドラの箱を開けてしまったと気がついた時はすでに遅し。Queensの面々は逃げ惑い、阿鼻叫喚の地獄絵図なんであった。
これでも本当は「M」ではなく、卒業記念にEXILEの「道」とか、好きな「ただ逢いたくて...」とかサザンの「希望の轍」とか達郎の「さよなら夏の日」とかいきものがかりの「ありがとう」とかとかを歌うつもりだったんである。もし身の程知らずにこれらを選曲していたら超弩級の核爆弾級の破壊力を発揮していたであろう。
そこそこ歌える「恋人たちも濡れる街角」とか無難に「氷雨」とか「居酒屋」で美人妻とデュエットしたりしてお茶を濁す算段にすべきだった。
もう一度言う。オンチにとっては、
「好きな歌と、歌える歌は、必ずしも一致しない」のだった。
それにしてもQueensのカラオケレベルは高い。筆者のレベルの低さを抜きにしても、皆本当にうまいんである。Kitamatsu父も若い頃はブイブイ言わせたであろう、歌がめちゃ上手いと聞き及んでいる。
特筆はMisaki母なんである。元プロ歌手なんであった。男ならじゅんじゅわーっと来るくらいの聞き惚れちゃう圧倒的な声量と歌唱力。天は二物を与えたもうたとはこのこと。噂には聞いていたが確かにこれは「ヤバイ」んである。
それとMisakiである。母のボーカルに合わせてダンスを披露。ダンスを習っているだけあって、楽しくて素晴らしいパフォーマンスのオンステージなんである。
因に下の写真。会長が右手に持っているのはマッチ棒ではない。
更にMurataコーチはデュエット魔なんであった(^-^)
最後のお開きにわらわらと子どもたち全員がステージに上がって来た。目が点になった。ナニナニどーしちゃったの?....スピーカーからは「ハッピバースデー、トゥーユー、.....ハッピバースデー、ディアKasaharaさん〜♪」なんであった。クラッカーがぱんぱん弾けた。筆者の事後取材網によって事の真相が判明。子どもたちが部屋を出て、たまたま通りかかった受付にクラッカーがあり、子どもらが自分のお小遣いでお金を出し合い購入、K代表の誕生日を祝おうと発案したんであった。極秘裏にこれを聞いたHimari母がそれならカラオケで「ハッピバースデー」の曲をかけたらど〜おと、助言。
素敵なサプライズであった。おそらくKasaharaさんはこのブログを読んでまたうるうる来ちゃってるに違いない(^-^)
主催の会長もご満悦の春の一日なんであった。
※後日談。
彼女たちは「恋するフォーチュンクッキー」を歌っていた。筆者AKBとかHKTとかTBSとかNTVとかWHOとかNATOとか北大西洋条約機構とかには全く興味がない。なぜならアイドルは子どもにしかみえないからだ。私はオトナの女性でないと.....。おっといけねえ、道を踏み外してしまうではないか。
しかし、その後TVCMなどで「♪恋〜いするフォーチューンクううキーい〜♪ヘイヘイヘ〜イ」を聴いてるうちに、アイドルには興味はないものの、なぜか頭の中でヘビロテになってしまっている自分がいた。
「ヤバイ」....あれはちょっとクセになるメロディーラインなんである。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿