2014年10月13日月曜日

喜びも哀しみも

このブログ、プロローグというか、序章というか、掴みというか、前段というか、前フリというか.......こうして書いているこの部分の文章がいい加減長いのである。関係ないことを初っ端からタランタラン書いてしまい時間がずんどこ無為に非建設的に過ぎて行くのである。今年に入ってからの傾向だろうか。これはクルマのエンジンを温めるための暖気運転に似ているわけで。このアイドリングが実はその後の本章を書くための潤滑油となるのである。少しキーボードを叩き数行を埋めて行くと、じゅんわりと頭の中が滑らかになって本文へ突入出来るのである。しかしその弊害もあった。アイドリングでアクセルをふかしているうちに、元々残量僅少だったガソリンの大半を消費してしまい、気がつけばガス欠寸前で本文に突入ということも珍しくない今日この頃なんであった。
ではガス欠の前に一丁いっとくか。

満を持していよいよ川少連秋季大会の開幕である。
11日土曜から単独参加チームの激戦が繰り広げられた。ウルフ、サンダースは貫禄の順当勝ちといったところか。ヤングホークスは最終回5点差をひっくり返し大逆転サヨナラ勝ちだったそうだ。ヤングベンチは浮き立ち、おそらくKurosu監督の巨体は地面から5センチは浮いていたに違いない。ブルーアローズと有馬子供会は苦汁を飲んだらしい。
今日も各地でプレイボールの審判のコールが響く。連合チームの発進である。筆者が幸先良く宮前レジェンドが5×:4で勝利したとの報を携えて第一公園に到着すると、Sohma会長はじめ宮前少年野球連盟スタッフからおお〜っ!と、歓声が湧き起こる。

この時すでに会場では蒼い稲妻軍団宮前ヤンキースと小杉オールスターズ戦が始まっていた。

先制点はヤンキースであったが次の回に手痛い6失点、終盤には2点を追加されヤンキースナインの奮闘虚しく初戦敗退であった。

※お断り。筆者普段はフレンズコーチとしてフレンズの子らは呼び捨て、大人には○○オヤジという「敬称」をつけ、相手チームの子には○○君というルールに則りブログ表記を心がけている。しかし宮前連合の記事に関しては我が宮前であるからして、連合の子には呼び捨てにしたい。父親が自分の子どもを紹介するのに「うちの可愛い○○君です」とは言わないのと同じように。

いよいよ次は宮前クラブである。相手は強豪高津ファイターズだ。初戦でいきなりの「事実上の決勝戦」と言い切ってしまっては他のチームに対して失礼だろうか。失礼ですね、ごめんなさい、でもそんな白熱の死闘なんであった。
先発マウンドに立つはKippei、本塁でマスクをかぶるはKohkiのバッテリー。Kippeiの定規で線を思い切り引いたような、キレのある速球が冴える。

よく言われるフレーズに「超小学生級」とか「スーパー小学生」という言葉がある。筆者も多少大袈裟にこのブログで幾度か使って来た。しかし、ついにその本物が登場したんである。彼こそスーパー小学生の名にふさわしい。高津F連合(丘の上トータス)のTessinくんである。高津ベンチから聞こえてきた声は「テッシーがんばれ〜」むむ?彼の愛称は筆者のペンネームと同じなんであった。詳しくは知らないが侍JAPANのセレクション(?)で海外にも行った経験があるらしい。また投げる球は120Kmに届かんとする豪速球でありしかもかなりの制球力もある。
170cm超えのこの子が普段ランドセルを背負って小学校に通ってる姿を誰が想像できようか。


1回裏宮前Cの攻撃。1番Johji4-3のゴロ、2番Kohdaiも6-3内野ゴロで凡退。続く3番Kippeiが四球で出塁し......。
ランナーを一人置いて4番主砲のHiroであった。二人の対峙する姿は大人と子どもであった。体格差はほぼ写真のとおり。

1ボール1ストライクからTessinくんが渾身の一球を投げ込む。
火の玉のような唸りをあげて迫り来る豪速球。

Hiroがここぞのスィング。火を吹くバット。インパクトの瞬間ボールが爆裂しまさに炎が見えた。
白球は高々と右中間を舞い上がり、その勢いは一向に衰えを見せず、見事外野フェンス向こうの樹木の梢に突き刺さった。

見事先制のツーランホームランなんである。まさかこの投手からホームランを打つとはと、驚きの高津ベンチ。反して宮前ベンチとギャラリーは一気にヒートアップ。価値あるとんでもない一発だった。ベンチからは握手攻めナインからは笑顔で迎えられ、父も拍手、母に至ってはみんなからハイタッチを求められた。あとで写真で気づいたのだが、Hiroの母Natsukiは目がもうすでにウルウルじゅるじゅるしちゃっていたんであった。

実はこの高津とは以前練習試合で戦ったことがある。戦績はコールド負けであった。それだけに嬉しい初回の先制であった。
しかし、Tessinくんを擁する高津、堅守でもあり、なんとかTessinくんは四球と投飛に抑えるものの、3番Tomoyaくんには長短2安打、1番Yuutaくんにも長打を許し、3回には同点とされた。切迫した緊張の好ゲームであった。4回には内野安打で出塁したランナーをやはりTomoyaくんに打たれて勝ち越しを許す。3:2。

対して宮前ナインも食い下がる。7番Daikiがセンター前ヒット、5回には安打で出塁のKohdaiを塁に置きKippeiがセンター前へクリーンヒット。三塁を回すかどうか微妙であったが点差は1点、思い切り本塁へ突っ込むものの、センターからの好返球をキャッチャーが捕球しタッチ、Kohdaiも素晴らしいスライディングでベースタッチするも、捕手のタッチが一瞬早くあえなく....場内一瞬の静寂のあと審判のコールは「アウト!」....。緊迫のシーンでありその後の明暗を分ける場面であった。


結果は3:2の僅差の惜敗。

まさしく死闘であった。名門宮前クラブがヤンキースに続きまさかの初戦敗退。
試合後、いつもはお祭り娘のNatsuki母は我が子のホームランの喜びよりも、チームの敗退、この仲間とはもう野球が出来ないんだという思いのほうが強くて、丘の上で独り座り込みまたうるうる目を赤くしていたのを筆者は見逃さなかった。

宮前勢はまだまだ。
単独チーム3チームに6年連合レジェンド、明日からは5年連合のJrの2チームとQueens(宮前スマイリーズ)が始まる。
しかし、今週も大型台風の襲来である。連盟へ上部組織からの通達があり、明日13日の試合は中止と早々に決定した。
次回どんなブログが書けるかは筆者には知る由もないが、彼らの活躍に期待したい。

※後日の記述。
この試合のビデオをまるで野球中継のような編集を加えて公開しているサイトがあった。
1試合を3分割してありPCでもスマホでも観れる。
「OM Pictures」興味ある方は是非ご覧あれ。
OM Pictures

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