昨晩の仕事の影響で重い瞼にムチを入れながら、やっと川崎市学童軟式野球大会、決勝戦のブログなんである。
大師スタジアムではすでにジュニアシスターズの試合が始まっていた。ネット裏には所狭しと並んだ優勝旗、カップ、楯などが林立、まるでクフ王の宝物をピラミッドから盗掘してきた盗賊の親分のような気分。2012,2013年は宮前スマイリーズ(宮前Queens)が連覇を成し遂げたのだった。この優勝カップを並べて祝勝会をやったんであるからして、思い入れが強いわけで。勝利の美酒、赤ワインは最高にうまかった。(その理由はここでは絶対書けない)
いよいよ連合の部の決勝である。宮前クラブの先発マウンドはエースの座を不動のものとしたRui、捕手はもちろんYuiだ。クラブ投手陣は他にShohdai、Takashiなどが中継ぎ、クローザーをがっちり固めている。このバッテリー・投手陣が今大会を通じておそらく前人未到の快挙を成し遂げるのであった。その理由は末尾にて、なんである。
初回先攻は多摩区北部レインボーズ。1,2番に綺麗なクリーンヒットを連打されいきなりのピンチ。しかし、ここからがRuiの真骨頂なんである。今年も幾度かヤツのこんな姿を見てきたから分る。ピッチングを修正し後続を断つ術を習得しているかのようだ。もちろんそれでも失点することもある。しかし今大会、この決勝でも、3塁まで走者を進めても最後を三振に切ってとってチェンジ。
低めに決まる制球力も含めて、打たれてもこの「安定感」が何にも勝る彼の財産なんである。
1裏宮前、先頭打者は内野の要、遊撃手のRyohtaは遊飛。2番Ruiも投飛で凡退。多摩の先発Katsumataくんも素晴らしい速球を投げ込んでくるんであった。ちょっぴり圧倒される空気感が応援席や筆者の頭にも漂うくらいであった。これは僅差の勝負になるぞと。
このあと3番Yuiの登場であった。今年ヤツはここ大師で数本の本塁打を叩き込んでいる実績がある。しかし、初回にいきなり打つとは思わなんだなんである。粘りに粘った8球目、バットが一閃するやいなや白球はややウェスト気味にレフト方向の青空をキャンバスに白い弧を描き、左翼手が球を追うのを諦めたその一瞬後、フェンス向こうの芝に着弾したのだった。湧きに湧くベンチと応援父母たちの内野スタンド。
(※写真の周囲にぼんやり黒い靄がかかっているショットは、金網越しに撮ったものである。)
2回以降多摩の攻撃は単発での安打を放つも、攻撃が点から線に繋がらず3塁まで走者を進めたのはわずか2回の6番打者の1回のみ。Ruiの我慢の力投が続く。
ところがなんである。そういう宮前も2回以降3回にYuukiのバントヒットの1安打のみで、打ちあぐねて幾星霜、あっと言う間に終盤の5回を迎えたのだった。
しかし先頭またしてもYuukiが安打でレフトオーバー安打で出塁すると、相手失策四球がからみShohdaiなどが帰還しやっと2点を加点、これが気が遠くなるほど欲しかった追加点である。更にびきびきに引っ張った目の覚めるようなライト前安打のYuiのツーベース。この回一挙3点で4:0、宮前一気に優位に立つ。
宮前連盟からはSohma会長始め続々と応援及び運営にスタッフ集結。Ogasawara副会長、Honma、Ohtake、Nishimura、Nishihara副事務局他、それに松風のAbe連合艦隊司令長官も観戦。惜しくも決勝進出ならなかったが、宮前ヤンキース監督Satohくんも。大勢の父母とともに盛り上がる決勝戦なんであった。
最後の圧巻はRuiからボールを受け取り抑えに上がったマウンドに立つは主将Takashi。
目にも留まらぬ豪速球で圧倒する。本人は実に楽しそうだった。五郎丸のラグビーJAPANの快挙が数年前だったならば、Takashiはラガーマンになっていたかもしれないかもしれないんである。
最終回6回には代打EXILEの、いやアリコのTakahiroがライト前安打で出塁。これまた監督のMatsuiマジックであろうか。
6回の死闘の末に4:0の完封勝利で念願の優勝。
その瞬間ベンチの控え選手らがナインとともにマウンドに駆け寄る。このシーンにはちょっとじんわり来てしまった。
優勝の勝者だけに許されるエールのあとの帽子投げ。筆者は試合終了後速攻でグランドへ潜入しその瞬間を捉えた。試合が決まる少し前にはグランドへの出入口に待機して虎視眈々と審判のコールを待つのである。これはあらかじめ冷静に計算していないとタイミングを逃してしまうのである。歴戦の戦場カメラマンならではの経験値に基づく行動なのだ。
優勝おめでとう!
ここで特筆なんである。冒頭に触れたように、今大会宮前クラブは全ての試合を0封の完封勝利なんであった。全試合無失点で優勝した。とかく並みいる長距離砲の強打線が喧伝されがちだと思うけれど、この投手陣のチカラとそれを支えたチーム全員の守備力に筆者は称賛の言葉を惜しまない。筆者には過去の記録を調べる術は無いが、おそらく全試合完封勝ちというのは前代未聞の快挙ではないだろうか。
このあと帽子がベンチの屋根に乗っかってしまった。
スコアラーのポッチャンことOgawaオヤジがHajimeを肩車する。
断っておくがこの二人親子ではない。でもなんとも言えず空気感が似ているではないか(^-^)
※このあとの単独決勝、閉会式はまたのブログなんである。
上瞼と下瞼のあいだにマッチ棒を支柱として設置し、瞼が閉じないようにここまで書いてきたのだけれど、そろそろマッチ棒がポキリと折れそうだ。地中に打ち込んだ杭が岩盤に届いていなかったように、上瞼が数ミリ沈下し始めたんである。
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