そーだ、今、突然思い出した。過日事務局(リトグリ)Nishimuraさんから聞いた話を思い出しちゃったのだった。この「晴耕雨読」ブログは当然ながら筆者T.Teshimaが書いている。顔写真は滅多に掲載しない。シャイだからではない。筆者はここで自分の個人情報垂れ流しだけど、決してわざと写真掲載しないのではないんである。理由はシンプル、野球などの人の写真ばかり撮って、筆者自身の写真がほとんどないからなんである。筆者が芸能人でインスタあたりをやっていれば自撮りしまくっちゃうんだろーけれど。筆者を知らないリトグリの一部のお母さんたちは「晴耕雨読」を書いているのは、連盟のおそらく70歳くらいの誰かなのではないかと、巷間まことしやかに囁かれているらしい。筆者四捨五入すればまだ60歳なんである。更に気持ちは中学男子と変わらないところがある。「晴耕雨読」的上から目線的「なんである体」文体的老害的弊害なんであろうかと思うのであった(^-^)...ならばプロフィール画像に顔写真を掲載しよっか?着帽なら50歳代、帽子を取ったら70歳代に見えるに違いない。
さて 「言い得て妙」なる日々雑感的ブログを何題か。
●先日TVか何かを見ていてこれは「衆人環視」だなと思った。衆人環視とは多くの人が周りを囲んで対象物を見ることだ。はたとひらめいた駄洒落あり。刑務所で刑務官が朝のラジオ体操をしている囚人たちを、監視台から睨みを効かして監視することも「衆人環視」であり「囚人監視」であると。「同音異義語」ならぬ「同音同義語」なんであった。これに気づいた時胸の中でプチ快哉を叫び、小さくガッツポーズしちゃうのだった。こーゆーコトバ遊びが好きな「晴耕雨読」なんである。もう一丁同音同義語。「解毒作用」と「デトックス作用」....これはちとスベったかな。
●炎...鬼滅の刃の「ほむら」ではない。正月松の内明けに有馬神明社へ立ち寄ったら破魔矢などを燃やす場面に遭遇した。
もう何度も過去に「晴耕雨読」でこの焚き火の写真は掲載しているが、iPhoneで撮るとなんともドラマチックな絵になる。炎というのは世界で唯一の独創的な形態を持つ有機的現象の一つであろうかと思う。なんとも不可思議で実に美しい。
冒頭の腸内顕微鏡画像と思われた写真は、下の炎の一部を切り取りモノクロ加工したものであった。文章だけでなく写真でも遊んじゃうのが「晴耕雨読」的画像遊戯。
●さて映画の話。昨年は連盟記念誌制作で忙殺され、映画を観る機会が激減したことは以前書いた。年末記念誌刊行後、ぼちぼちと夜は好きな映画が観られるようになったんである。これも散々書いたけれど映画鑑賞は月々定額でTSUTAYAディスカスでDVDかBlu-rayを借りる、またはAmazon Primeビデオで無償で観る。以前はMacの27インチ5Kで観ていたが今はネットに繋げた大型TVで。鮮明度はほぼ変わらない。一時期サブスクのNetflixに食指が動いたが、これ以上定額料金がかさむのは自制しなきゃで断念した。Amazon Primeで十分なんであった。しかし、ここにきて「AppleTV+」の誘惑に負けてしまったのだった。サブスク(サブスクリプション=定額制動画配信)界では後発で配信映画数も少ない。でも他では観れないAppleTV+オリジナルのトム・ハンクスの映画がどーしても観たくて、ついに月額六百円でAppleTV+を始めました〜♪「フィンチ」と「キャスト・アウェイ」。つい先日観たAmazonの「アトラクション」は凄かった。昨今ちょっとやそっとのCG映像には驚かなくなったが、これは観たことないような高精細で緻密でリアルなCG、感動すら覚えるわけで。しかも驚いたのはハリウッドではなくロシアのSF映画であること。ロシア映画は先入観から普段まず観ないけれど、これは内容もCG技術も素晴らしかった。昨今の中露情勢からしても敬遠していたが、この映画でロシアを見直してしまった。
MacでAppleTV+アプリを起動し、同時にケーブルで繋いであるTVをミラーリングする。ミラーリングとはPC画面をTVなどに同じ画像を反映させる機能。これでAppleTV+の映画を観るとベラボーに精細で美しい。音響もTVとは別物の重低音ウーハー付きスピーカーだから、深夜は気を使いながら音量を調節する。サブスクオリジナル映画の質の高さと金をかけた映画製作に驚くのであった。Amazon Primeオリジナルも十分綺麗だが、AppleTV+はそれを凌駕し内容も素晴らしい。何話も続くドラマはハマると果てしなく時間拘束が大きいので、滅多に手を出さない主義だけど、連続ドラマ系も現在進行中。いやはや良い意味で参ったわい。
●ここ数ヶ月観た邦画で出色はこれ。好きな男優の一人菅田将暉と、密かに好きだった女優の小松菜奈が結婚したことは記憶に新しい。小松菜奈はあの魅惑的な瞳に魅了されるんである。「糸」である。結婚おめでとう。
●「明と暗」松坂桃李も好きな男優の一人。世間でイケメン的人気はあるが大根役者の中堅俳優なんて足元にも及ばない。更に言えば筆者はクセスゴ年配俳優が好きなんである。リリー・フランキーや吉田新太、etc。彼らが出ているだけで面白い映画と思っちゃう。さてその松坂桃李主演の「虎狼の血2」と「空白」を観た。全く相反する役どころ。前者は悪徳不良刑事で、後者は万引き犯の女子高生を追い詰め事故で死なせてしまったコンビニ店長の役。明暗くっきりである。
「空白」は内容も好きで胸にずしりと重く残る作品。ジャケットの吉田新太のこの表情を見た瞬間借りようと思った。
明暗くっきりで言えばこれもそうだ。筆者長澤まさみの大ファンである。ここ10年以上は筆者の好きな女優第一位の座を他者に譲ったことはない。例えて言うなら新垣結衣は全く手の届かないこの世にはない天にいる女神で、長澤まさみのそれは手が届きそうで届かない、身近な街角で、あるいは電車の中でフッと出会うかもしれない女神なんである。99%無理は承知だけれど。「明」は一連の大ヒット映画「コンフィデンスマンJP」での長澤まさみ。明るくブッ飛んでいる演技で人気があるのは多くの人がフジTVでご存知だろう。反して「暗」は昨年公開の「マザー」。救いようの無いどうしようもない、酷(ひど)い非情な母親役をリアルに演じた。緒形拳の「鬼畜」に出てくる岩下志麻を想起する。ラブホの外でだらしない格好で咥えタバコで歩くシーンが何故か一番印象に残った。行きずりの男たちとのベッドシーンではドキドキしちゃったけれど(これが観たくて借りたと思われても、あながち否定は出来ないのであるが)、長澤まさみの悪女ぶりと断ち切れぬ親子の絆は胸に重く沈む。ハリウッド映画が勃興する前の昔のヨーロッパ映画のようだった。
映画も小説も人に薦めることはしない。自分が良かれと思っても他者は人それぞれの感性があるからだ。それを尊重するが故である。好きな映画は?と訊かれれば答えるけれど。「空白」も「マザー」も暗いし決して楽しい映画ではないが、明るくてドンパチばかりの薄い映画ばかり観るよりは、たまには心の襞(ひだ)に残滓(ざんし)がまとわりつくような映画や本は、人の心を豊かにしてくれるものである。
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