2023年11月4日土曜日

鳩とノアの方舟

 
昨日の「お断り」では、3日連続ブログでは浦島太郎状態を避けるため、写真中心にて文章少なめと告知した。けれど今日は特別バージョン、フレンズ戦なんであるからして、少々思い入れを込めてF寄りに書くことになっちゃうことをまずは「お断り」しておきたい。

写真は太陽の方向によってレフト方向は白っぽくなり、ライト方向は濃い色になっちゃうことをご認識あれ。(下の写真2枚比較)

対戦はフレンズVSヤング。名門ヤング相手にどんな戦いを見せるのか。Fは先発全員打席を掲載。初回表Fは走者一人出るも、簡単に2アウト、しかしHaruhi、Terukiの連打などで3点を先制す。打者一巡してしまう幕開けとなった。

その裏Y反撃なるかと思いきや無得点、Fにとっては無失点に抑えた。F先発マウンドは今季上級生チーム相手に八面六臂の大活躍だった、4年生Ohsuke。筆者が試合前何人かと談笑中に言ったのは、今季Fは5年生以下で遠征などではほぼAチーム相手に渡り合ってきた。その経験値は他の新人戦チームにはない宝である。今日はそれが実を結ぶことになるのだった。

2回Fの打席はSackey。これまでの外野への安打はどれも強さに欠ける飛球だったのだが、2アウトフルカウントからバットを目にも止まらぬ速さで強振し、打球は超レフトオーバーの大飛球となった。筆者は普段冷静にカメラを構えているつもりだが、この瞬間は思わず「うお〜ぬおらわらがっし!」と日本語にならない声をあげてしまった。ちなみにここ、一塁側ベンチとスコアボードとの間の緑地斜面は、「記者席」として一般のチームカメラマンにも開放されているが、声を出しての応援や観戦のみは絶対禁止なんである。すかさず立ち上がってSackeyをファインダーで追う。2塁を躊躇なく蹴り飛ばしまさかスリーベースか?...結果は三塁手前で余裕のタッチアウト。がしかし、次の塁を狙う果敢な気持ちはチーム全体を鼓舞し、士気を高めたのだった。実にナイスバッティングであった。連盟関係者もこの打球には度肝を抜かれたようだった。

3表FはHaruhiが内野安打で出塁、続くTerukiが単安打、8番Seigo内野安打適時打(てきじだ=タイムリーヒットのこと)、ラストHinataも送りバントを決め、トップOhsukeのヒットにつなげる。下位打線選手たちもしっかり野球をやっており、1年前、数ヶ月前とは違い目を見張るような成長ぶりである。以前なら内野からの難しいショーバン送球はエラーになっていたが、Kohdaiは何度も見事に捕球など、守備や連携もしっかりできている。この回も一挙4点追加し7:0とする。

この回ふと羽ばたき音がしたので上空を見上げたら、鳩が一羽何か咥えて滑空する姿が見えた。戦場カメラマンのサガのなせる技か、地対空ミサイルかと思い咄嗟(とっさ)にレンズを向けた。確認すると鳩が小枝を咥(くわ)えて太陽の光に向かって飛んでいく瞬間だった。...すぐに想起したのは「ノアの方舟」である。つい最近AnazonPrimeでSF版の「ノア」を観たばかり。聖書の方の「ノアの方舟」の結末はみなさんご存知だろう。世界中が洪水で水没し、雨が上がった後、ノアの方舟から放った一羽の鳩が枝(近くに緑地がある証拠)を咥えて戻ってきた瞬間、残された動物と人類に希望の灯りがともる...そんなエンディング。偶然とはいえそんな瞬間を綺麗に捉えることができちゃった。この一枚でピューリッツアー賞を取れるだろうか。これをわざわざここに載せたのは、ほかでもない、艱難辛苦(かんなんしんく)の末に、希望を胸に光明へ向かって飛翔する今のフレンズの姿と重なったからであった。

閑話休題。4回更にFは代打Yamatoのライトオーバーの2点タイムリーなどでもう4点追加し、名門Y相手に11:0とするのであった。今日YにKurosuさんがいたらどんな負け惜しみを言うか楽しみだったが、不在だったので絶好調、舌口調のKurosu節を聞くことができなかった。

打席にはAoiが代打に起用された。打った、走った。

相手失策とはいえ一塁セーフ。得点にも絡みFのベンチ応援団からから拍手喝采、その瞬間Aoiは珍しく破顔一笑、満面の素敵な笑顔でガッツポーズ。筆者フレンズから離れた身とはいえ、長年苦楽を共にしたFへの思いは変わらず。同時に昨年のSatsuki、今年のSackeyとAoiはQueensの可愛い姫たち。普段Queensでの姿を見ている自分としては、やはり彼女たちへの思いは特別なものがある。このAoiの笑顔を見た時は実に、ことのほか嬉しかったのである。

最終回Yは1点を返し一矢(いっし)報いるも万事休す。11:1でFの圧勝だった。試合後Ishikura監督が「Teshimaさん、完敗、フレンズ強かった」と言って立ち去った。敵将監督をしてそこまで言わしめたFの勝利を素直に喜びたい。ちなみにFは四死球1失策2のみ、安打数は7、唯一の失点1は投手自責点にはならず。Ohsuke、Ryohjiroh両投手の力投、快投が大きな勝因となった。Fの今後に期待したい。

さて、この後のウルフVS花フラ戦である。試合前からフレンズ以外は申し訳なし、さっくり軽く掲載の予定だったけれど、アニハカランヤ、この試合もツッコミどころ満載で多くの写真を撮ってしまったんである。しかし浦島太郎の危険予知も働き、どっちつかずで右往左往、逡巡した挙句やはり今日はこのままブログ執筆とする。なぜなら明日の試合ブログは夜飲み会があるので書けないから、今日の試合は今日書いてしまわないと、もっと浦島太郎になっちゃうからだった。ただしFに比べてスコアシートもないので詳細はボカしてお許しあれ。

初回Wはいきなりの2得点。試合前にW監督Fukutomeさんから聞くまでは認識していなかったが、今季WはHに勝ち星がないとのこと。意外であった。しかし毎年思うけれど、11月新人戦時のウルフは、他チームから見れば既にAチームレベルまで仕上がっており、まさか秘伝の「強くなれる薬」でも服用してるのではと思っちゃうほどである。さて今季宮前4強の雄(ゆう)、この2チームがいきなりのカードを引いちゃったのだった。

裏のHは無得点、2回Wは更に1点追加。Wの女子選手はずっと数年ここで見てきたが、更にひと回りパワーと瞬発力と技術が増したように思う。打撃フォームを見ればすぐ分かる。

伝統的に強豪の名称を受け継ぐH軍の反撃なるか。強烈なヒットを放った9番くん、俊足を生かし三塁まで到達を試みるも、W野手陣の見事な連携で僅差でアウト。実に惜しい。更にWは3回にも追加点1、4:0とする。

3裏Hは目の覚めるような三塁強襲安打を放った...かと思えばW三塁手が超美技、ダイビングキャッチのファインプレーを披露。

更にはHも好守。4回のW打線は3打席全てキャッチャーフライ。これを小柄ながら俊敏なHの捕手が全て好捕。ネット裏連盟でも「1イニング全てキャッチャーフライでチェンジなんて見たことない」とする声が聞こえた。これ以外にもHのこの捕手くん、随所にいい活躍を見せていたと筆者は見ている。

更に4回やっとHは2点を返す展開に。4:2と息を吹き返す。

ところがWはまるで潤沢な砲弾を擁する正規軍のように、外野へ着弾する安打を量産し5回にはまた4点追加し8:2。更に6回にも攻撃の手を緩めず3得点、ここまで11:2の大差がつく展開となった。

最後は流石のHも力尽きゲームセット。試合後H監督Tadaiさんも「よく打つなあ、もう完敗、なすすべ無し」と脱帽の様子だった。

いやはや、参った。濃密な試合写真記録を前に筆者も完敗、ブログを書きながら乾杯、やっと書き上げちゃった時刻は23時すぎ。文中にも触れたけれど、明日夜はQの飲み会にてブログはご容赦あれ、なんである。おっと、失念。これからブライトンの三苫薫を観戦するので明日の出撃はちょっと不透明である。現在0:00、試合終了はAM2:00、明日の新人戦はちょっと無理かも。(※翌朝追記:やはり日曜昼間は仕事することにシフトチェンジした)

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