2015年3月29日日曜日

桜は咲いたかVol.1

およそ2週間ほど前だろうか。うららかな日和にバイクを駆りホームセンターへの帰り、横浜の通称「貝殻公園」に寄ってみた。今はすでに貝殻の名称の語源となった貝殻を模した滑り台はない。子どもが小さかった頃よく一緒にここで遊んだものだった。

ソメイヨシノはまだまだ固い芽を閉ざした頃。しかし萌えるようなピンクの別種の樹種の桜は見事に咲いていた。この時の今がもったいなくて桜の木の下で30分ほど小説を読みふける。至福の時とはこのことだ。桜の樹の下で読書なんて、これ以上の幸せはあるまい。

転じて今は3月末の日曜日。
昨日は大事な試合で今日は朝から仕事、午後遅くからフレンズへ行った。桜はまだかいな。曇天の薄曇りのグレーの中で校庭の桜は8分咲きといったところだろうか。桜というのは下から咲くようになり最後は梢のてっぺんで満開になるのだということを初めて知った。有馬の桜は上2割はまだ半開なんであった。

今日は試合形式の練習というより、Ayuto、Kurumiのお別れ試合をやっていた。筆者は遅れて行ったので前後のいきさつは分らない。Kurumiがマウンドで小さな折り鶴が踊るように舞っていた。
Tomiokaファミリーとは今日で最後のお別れである。
グランド挨拶のあと、AyutoとKurumiを子どもたちで胴上げ。楽しそうだった。これだから少年野球は良い。筆者の号令でトミーも大人たちで胴上げしようと思ったのだが、それでは昨日の第一公園での胴上げの価値が霞んでしまうかと思い、あえて胸の奥にぐっとしまったのだった。

明日月曜には地元滋賀県に引っ越し、新幹線の車中の人となるTomiokaファミリーの4人。長いような短いような3年半。今夜彼から公式のフレンズ連絡網に載せて熱い言葉が届いた。掲載の了承は事後承諾としよう。彼なら笑って許諾してくれるに違いない。(以下、全文そのまま)

『フレンズの皆さま
Tomiokaです。
短い時間でしたが、皆様には大変なお世話になりました。ありがとうございました。フレンズで一緒に過ごせた時間、本当に幸せでした。
本当に良いチームに在籍出来た事、家族共々幸せに感じております。
皆さまの温かい言葉を沢山頂き、涙が止まりません。ありがとうございました。
今回、チームを離れ、皆様にご迷惑をお掛けし本当に申し訳ございません。
Satoh監督、Ohshiroコーチ、スタッフの皆さんが、まだまだ強いチームにしてくれます。私のフレンズへの情熱は、有馬に置いて行きます。

今後のフレンズの活躍を期待しております。また、良い結果報告を待っています。

本当にありがとうございました。』

※以降「桜は咲いたか」のブログタイトルで春季大会を連載の予定。
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2015年3月28日土曜日

最強で最高のコーチ

「Tさん、おはようございます!」
筆者が朝グランドへ顔を出すと歩み寄ってきて必ず挨拶をしてくれる男がいる。

「よーし、今日は終了。みんな片付け始めろよ」
練習最後はピッチャープレートを中心に円を描き黙々とブラシをかける男がいる。

「人の言うことを聞いてるかっ!野球がうまくなりたいならまずはちゃんと話を聞け」
子どもらと真剣に向き合い常に叱咤し鼓舞する男がいる。

「なんやねん、オモロイやっちゃなあ。ケイ頼むで〜」
フレンズLINEグループでは下戸のくせに、お茶目におどけてみせる男がいる。

男の名前はTomioka。
LINEでは通称トミーまたはトミケンなんである。
そのTomioka、Yamaguchi家族の送別会が過日盛大に執り行われた。両家とも人事異動の大阪転勤によるものであった。集まったフレンズメンバーは仕事の男どもを除き、驚きのほぼチーム全員に近い大人子どもなんである。公式イベントでないにもかかわらず、なんであった。その人徳の証明であることは間違いない。

彼にまつわる話は書きたいことでいっぱい。しかし明日は早起きのAM6:00。写真中心に簡潔を心がけてブログ執筆なんである。筆者今日は22時まで仕事だったのであるけれど、明日になる前にどうしても書かねばと筆を執った次第。
ファミレスの座敷席全部を借り切っての送別会。6年生を送る会に匹敵するボリュームである。色紙、写真立て、ぬいぐるみetc....。

実はこの日の前日、筆者はこの会を盛り上げるべく会のレジュメを作成。冷静と情熱のあいだで作成、これをLINEで母マネなどにPDFで送り了承を取り付け情報をシェアする。微調整しながらサプライズも盛り込み最終段階へ。
転校生になるのはAyuto、Kurumi、Fuugaの三人。現役主将副将から色紙と記念品を贈呈。

3人の子どもからもチームへの贈り物。
なんと鉛筆セットに「一球入魂 有馬フレンズ」の文字が....。さすがはトミーである。

後半はオトナの時間。まずは母たちのひと言コーナー。もういけないんである。何人もの母がウルウルしちゃっていた。当のTomioka母は乾杯の前から泣いていた。


最後は野郎どものコーナー。佳境なんである。
全体バランスを考慮しての野郎選抜チームを指名した。母らのウエットな空気感と違い男どもは笑いと受け狙いのパフォーマンスとトークで終始する。
最後は筆者の挨拶。短編小説並みの原稿用紙300枚相当の文言を頭に叩き込んできたつもりだったが、いざとなると感極まって言葉に詰まりたった2行で終わった。
「言いたいことはいっぱいあるけど、今の私の気持ちを表すにはハグしちゃいますっ!」
ぐわしっ!
思わずほろり....。

Yanagisawa代表から記念の品を贈呈。いやこれは記念ではなく「感謝」の品。
無垢のガラスで作ったトロフィーである。いつかこのガラストロフィーについては別ブログで紹介したい。

トミーファミリーからも記念品をいただいた。「一球入魂 有馬フレンズ」のディレクターズチェア。
更にこの男、真性野球バカなんである。
コーチとして子どもらへの熱いメッセージ、親として我が子へのメッセージ....。
大きな拍手、皆感涙で頬を濡らすことになった。

「Arageneさん、最後の餞(はなむけ)に両家に一発、締めを頼むよ」
果たしてアラガネーゼが敢行したのは、一本締めや万歳三唱ではなく「フレ〜、フレ〜」の応援団のエールなんであった。Aさんは大学時代応援団をやっていたのを思いだした。
ビミョーにコブシの利いた演歌調の声援ではあったが。子どもたちが苦笑していた。しかしこれもアラガネーゼのアラガネーゼたる所以である。
集合写真撮影。店の人に撮ってもらう。なかなか良い写真ではないか。

フレンズ御用達の居酒屋での二次会も盛大に。
誰のアイディアか、母Mayumiちゃんへの寄せ書きは硬球にマジックペンで。母全員で書いた。筆者は男であるが、ムリクリ私も書いた。内容は内緒なんである(^-^)

詳細は割愛するがこの二次会ではまたバケツ一杯の涙が頬を伝った。
更に野郎どもから自分の奥様に向けて、日頃の感謝の気持ちを言えと、筆者議長として強制発動。これがまた盛り上がっちゃうのであった。
結論は....。やはり女は強えぇ〜なあという厳然たる事実なんであった。
女房の頭に角が生えた時は、ダンナはフリーズしちゃうのであるという、古今東西を問わずのセオリーを改めて認識したものである。

やはり最後は写真を撮っちゃうわけで。

筆者こう見えてそれなりにフレンズ歴の長いコーチなんである。
その経験から鑑(かんが)みて、更に誤解を怖れずに言えば....。
決して他の歴代コーチをないがしろにするわけではない。

トミーはフレンズ史上、総合的にいろんな意味で、人間的にも、
最強で最高のコーチであり、男である。

春季大会は明日が剣が峰。
全て終わったら試合後、彼を胴上げしようと男たちで思いをひとつにしている。
勝つことが彼への最大の贈り物になるはずだ。
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2015年3月25日水曜日

ブロガーとスコアラー

日曜は春季大会なんであった。第三試合のサンダースVSイーグルスのカードは決着が付かず特別延長に突入、表裏でも1得点ずつの大接戦、更に再度の延長で雌雄を決したのは強豪サンダースなんであった。「胃が痛くなる」とはこのこと。さすがの百戦錬磨のMatsui監督やベテランスコアラーのTsudaさんも、パンシロンをぱんぱんぱんと鯨飲したに違いない。しかも2戦連続の特別延長戦...。昨年のQueensを思いだした。

さてさて、第四試合は我が有馬フレンズVS野川台フォルコンズ。これを決めればベスト4、準決勝への切符を手にすることが出来る。積年の思いが少しずつ現実味を帯びてきた。ここで負けるわけにはいかぬ。しかし相手は難敵でもありながら、フレンズとは大人同士も仲の良い知人も多いフォルコンズなんである。
先発FRはRuiYui、FOはSatohくんWatanabeくんのバッテリー。

1回表FOの先攻、先頭打者Noguchiくんは粘った末の6球目を三遊間を破る安打で出塁、3番ショートゴロ失策の間に三塁へ進塁、4番Ueshimaくんのタイムリー単打で先取点。FRは立ち上がり少し緊張ぎみであったことは否めない。しかし最小失点で終えたことは全然問題ないわけで。

ここでいきなり話は逸れる。
筆者スコアラーで同時にカメラを構えて写真を撮っているのはご周知のとおり。1回表終了時に投球数などをカウントしていると、いきなりグランド審判以外の審判団の方から注意を受けた。
「ベンチにカメラを持ち込んではいけませんので」と.........。

一瞬カーッと頭に血が上った。注意を受けたことに対してではない。瞬時に思ったことは「じゃあ、少年野球「晴耕雨読」BLOGはもうおしまいだ。もうブログを書くなと言われたに等しい」と。これからの人生を「晴耕雨読」を閉鎖して、いちスコアラーとして余生を過ごすことになるのだろうか。或いはブロガーとしての使命を全うするならば、スコアラーを捨てることになる。二者択一を迫られることになった。
これは決して大袈裟なことではない。筆者にとっては大問題なんである。
この「晴耕雨読」はベンチに入りスコアを付けながら写真を撮って、後日文章を書くことで他の少年野球ブログと一線を画していると自負する。更にスコアラーをやらずに写真だけ撮ってブログをあとで書くのは臨場感が違ってくるし、筆者の文章に入り込むテンションも変わるんである。
但しスコアラーをやらずにグランドを徘徊する利点もある。自由な発想でグランドのいろんな角度から撮影が出来るし、子どもの表情もバラエティーに富む写真が撮れる。打者の姿もベンチからでは同じパターンしか撮れずに限定される。例えば三塁側ベンチからは左打者の表情は撮れるが、右打者は背中しか撮れないというジレンマに陥るわけで。ベンチを離れれば自由自在のアングルで撮れることになる。
しかしあとから書く文章はベンチ入りしたほうが圧倒的に詳細が蘇るものなんである。

もうちょっと書かせて欲しい。
今季F1ではマクラーレンホンダが復活した。エンジンは日本が世界に誇るHONDA、シャーシ本体はイギリスマクラーレンなんである。「晴耕雨読」をこれになぞらえば、エンジンは文章、車体は写真なんである。スコアラーを優先するならば写真は撮れない。ブログでは文章のみの味けないものとなる。鈴鹿をエンジンだけが疾走するF1マシンなんて想像もつかないわけで。

もうちょっと書かせて欲しいPART2。
少年野球におけるルール適用の許容範囲。昨年試合前に連盟副会長のKasaharaさんから指摘を受けたことがある。「テッシー、サングラスダメよ〜」理由は分らないけれど、想像するには万一打球がベンチに飛び込んできたら、或いは守備の子どもが打球を追ってベンチに飛び込んできて衝突しサングラスが破損して子どもに危害が及ぶ可能性....。更に想像だがベンチにサングラスをかけた大人がいたら子どもにとっては威嚇行為に映るかもしれない。健全な少年野球としては真っ当な理由と納得した次第。筆者は強い日差しに目が極端に弱いのでサングラスをかけるのであるが、グランドから瞬時に目をスコアブックに転じると白い紙面がしばらくの間見えなくなるし、その間にも試合は展開していくし。更に真夏の炎天下は涙がとろとろ出てくるんである。出来ることならば、ベンチスタッフのサングラス着用についてはその正当な理由を大会申告して認めてもらいたいと思う。ミラー系のスポーツグラスは論外であるが、薄い色のものに限り良しとするとか。昨年それもあってAmazonで薄いサングラスを購入したんであるが。そうなると今度は薄いと濃いの境界線はどうするという話になっちゃうんだろうな。(※補足:医療上の理由での色付きの眼鏡なら、連盟本部と相手チームの了承があればOKである)
これも例の「競技者必携」に準じた措置になるのだろうか。何もかも少年野球といえども厳格な高校野球並みのルール適用が果たして良いことなのだろうかという微かな抵抗心はあるものの、規則は規則、ルールは守らねばならない。子どもに野球のルールを教えている立場なのに、指導者の大人がルールを遵守出来ないようでは指導者の資格はないであろう。
あれ?、近年高校野球選手のリストバンドやサングラス着用は解禁になったではないか。
カメラも例えばベンチの椅子に腰掛けての撮影は禁止として、そのベンチ内の椅子の後ろに立っての撮影に限り許可するとか出来ないのだろうか。そうなればなったで、またローカルルールの細則を規定しなければならず、面倒なのだろうけれど。このブログで連盟広報的な業務も兼務しているビミョーな立場もある。

なにはともあれ、今後の筆者のブロガーかスコアラーかの選択肢はみなさんが思う以上に深刻な事態なんである。二足のわらじのどちらを履くべきか、今後の身の振り方に大きく関わることなんである。熟慮黙考を要したい....。10数年前筆者がOBコーチとしてスコアラーをやろうと自ら志願したのには、それなりのポリシーがあってのことだったし、チーム事情もありスコアラーをそう簡単には降りるわけにもいかない。

おっといけない閑話休題。
2回裏この伏兵二人がやってくれた。5,6番のShohgo、Taichiが共にセンターオーバーの2塁打を連打してくれた。早春の青空に白い糸がしゅっと引かれたような快音であった。早い回に同点に追いついたことは試合の流れをこちらに引き寄せる大きな要因となる。
3回にはFRが逆転に成功、1:2とゲームをひっくり返した。
更に4回はビッグイニング(と言ってもささやかなものであるが)となった。四球、失策、内野安打、送りバントがらみの5得点。一気に1:7とする。



伝統の縦縞ユニフォームを着て29番を背負ってのベンチ入りするTomiokaコーチは、もうこのあと2試合しかない。Ayuto、Kurumi、Fuugaもそうだ。勢い筆者のレンズは彼らに向けることになる。ボールボーイ、ボールガールを健気に務めるFuugaとKurumi。真剣な眼差しのAyuto。そのへんの話は次回である。

さすがはWatanabe監督率いるフォルコンズである。最後まで諦めない気持ちが最終回の攻撃に現れた。3番Watanabeくんのタイムリー二塁打により1点を返され2:7。しかしここまでの、万事休すのフォルコンズなんであった。
試合後はラグビーで言うところの「ノーサイド」。互いに大人たちが悲喜こもごもの歓談に花が咲く。こういうところが高校野球やプロにはない少年野球ならではの良いところなんであると、筆者は思う。
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2015年3月24日火曜日

フラッシュバック

本日23日、昨日の二日酔いもなく夕方仕事の打合帰りに、夜渋谷からiPhoneでブログをアップした。東急プラザへの来店動機の90%は上層階にある紀伊国屋書店であった。20代から40前後にかけて足繁く通ったものだ。40代からの書籍メイン購入書店は恵比寿の有隣堂に移る。
このブログは更に深夜Macで書いている。帰宅後打合のクライアントからのデータが4件圧縮ファイルzipで来ていた。早速開こうとしたら......。

突然Macの画面がブラックアウト、仄(ほの)かに下の方はゆるんと明るい。電源は入っているみたいだ。HDD内のグライックカードのトラブルかも。慎重にインストールディスクで再起動をかけて、所定のディスクユーティリティーから修復作業。年初に同じ症状で気が違うほどの恐怖に苛まれた記憶が蘇る。どうにか復旧したが、こうしてMacを操る今でも、古いマシンは百も承知ゆえ、いつかは愛機との死別を覚悟せねばとの重たい思いを胸の底でどんより転がせながらの、今なんである。

この危機感は少年野球「晴耕雨読」の愛読者様には申し訳ないけれど、ブログ執筆よりも仕事の相棒としてのMacの寿命に思いが寄ってしまう今日この頃なんである。

とは言え、今日はここまで春季大会VSフォルコンズ戦、ベスト4決定戦の写真編集を先ほど終了。写真を見ながら昨日の試合とその後のTomioka・Yamaguchiファミリーの送別会の記憶が断片的に脳裏を駆け巡る。トラウマでもないのにフラッシュバックみたいだ。笑いと涙の怒濤の一日であった。

そのへんの話は、仕事の進捗状況と、Macの深刻症状とを天秤にかけながらどーにか書いていこうと思うAM0:45なんである。
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2015年3月23日月曜日

青春の渋谷

昨日は盛大な送別会から二次会へなだれ込み、帰宅は当然の午前様。
TVニュースを見て驚いた。渋谷の東急プラザが閉館とは。若い時分はよく通ったものであった。渋谷の大規模再開発はまだまだ続く。ちょっと淋しいワケで。

今日千駄ヶ谷で打ち合わせがあり、その場所、と言っても駅前だが、寄ってみた。今そこの現場から久々iPhoneでブログアップしちゃう。

2015年3月19日木曜日

蘇れ水星のごとく

「彗星のごとく現われて....」というのはよく使われる慣用句である。しかし今日の話は彗星ではなく「水星」

ちょっぴり天文少年だった筆者。水星は太陽系惑星の中でも太陽に一番近い。水・金・地・火・木・土・天・海はよく知られた惑星の順番である。(2006年国際天文学会は冥王星を太陽の惑星のカテゴリーから除外し、準惑星とした)
なおかつ一番小さい。おそらく地球の5〜6分の1くらいだろうか。
それに....水星と言う名に反して表面温度は約180℃。
小さいけれど熱いのだ。

水星....英名で「マーキュリー」という。

おっとこれは2013年12月1日のフレンズの練習試合でのワンショット。Takuto主将でMamoruやBenが6年生のころだった。

この試合の相手は神木マーキュリーズ。
細かいことは失念したけれど、確かマーキュリーズはこの試合を最後に来季からは連盟の大会登録から離脱するのであったと思う。人数の激減が要因だった。子どもの数が4名になりしかもそのうちの二人は女子である。連盟からも救済策などがあったようだけれど、なんとかチームを存続させながら少人数でも維持していこうと決意したと聞いた。試合後の煙草休憩でAoki、Nagamata、Yamaguchi、Ishiokaさん各氏と話して聞いたことである。開けて2014年、つまり昨年は大会冊子の登録チームにぽっかりひとつ穴があいていたのを記憶している。やはりそうだったか、という無念の思いは今でも胸に重く沈殿したままだ。

やっと当時の試合の写真をアップすることになった。実に1年3ヶ月ぶりだ。
その時の写真フォルダを見るとフレンズの写真はほとんど撮っておらず、マーキュリー中心に数十枚撮っていた。試合前からすでに来季の行く末は知っていたこともある。ここで編集した何枚かを掲載。



今になってわざわざ私にそうさせたのは昨日1年ほど前に書いたブログにコメントがあったからだった。おそらくマーキュリーズの匿名さんであるに違いない。リンクされたその文面からはチーム愛がほとばしるようなものだった。
地道に健気に近隣他チームの温かい協力のもとに、しっかり活動は続けていたのだった。

近年の少年野球人口の減少は自チームの憂いのみならず、宮前全体にも及んでいる。事実今季からは宮崎台シャークスもあとを追うように離脱せざるを得ない状況。小さいチームながら指導者が一所懸命になり、子どもたちも負けても負けても健気に野球する姿は今でも瞼に蘇る。

●以下、匿名さんのブログコメントを掲載したい。
「匿名 さんが投稿「さよなら、ありがとう(箸休め)」にコメントを書き込みました。

神木本町住民ですが、他のチームに所属しています。明日は我が身ですが、頑張ってほしいので、このブログの影響は大きいかと思いましたので、コメントでお伝えしました。
体験会の期日は過ぎていますが、今後も行われると思いますのでコメントいたします。
神木マーキュリーズ 体験会 」

●私がこれに返したコメント。
テッシー さんが投稿「さよなら、ありがとう(箸休め)」にコメントを書き込みました。

匿名さん、コメントありがとうございます。

マーキュリーさんの記事を書くのが「遅きに失した」感があり、申し訳なく思っています。
近日中に是非体験会のことも書きたいと思いました。
その際はURLのリンクだけではなく、匿名さんの文面も紹介させて下さい。
よろしくお願い致します。 」

体験会はすでに終わったようだけれど、またの機会があるそうだ。
神木方面の子どもたち、または親御さん。野球するなら是非マーキュリーズへ来たれ!
リンクはこちら。私がごてごて書くよりも是非こちらをクリック。

フレンズとて例外ではない。4月からは20名前後になる。来年6年生が一挙卒業すれば10名前後....。大会登録はおろかチーム存続の危機である。十数年ぶりの快進撃に湧いている今の大人の中で、果たして何人がこの危機感を感じているだろうか。光あるところには必ず闇がある。

ウチだけではない先日Kurosu監督と話したらヤングも30名を切ったそうだ。あのヤングでさえである。個々のチームのみならず宮前、川崎....全体を俯瞰した時に、言いようもない焦燥感、閉塞感に囚われるのだった。

水星は小さいけれど「心」が熱い。
蘇れ、マーキュリーズ!


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2015年3月18日水曜日

陰翳礼賛

春季大会とグリーンカップの前日の土曜は、新作第二野球部との練習試合であった。結果は1:0の辛勝。試合の様子は今回のブログには反映しない。代わりにスナップショットを数点。

新生フレンズ、周囲の評価どおり今年は勢いが違うんである。しかし諸刃の刃(やいば)の危険を孕んでいることはすでに書いた。本来ならばイケイケドンドンでチームを鼓舞し、光の当たるところだけをクローズアップしてブログを書けば、関係者のウケも良いことは分っているのだが。チームに水を差すつもりは全くない。むしろこのブログ以外ではイケイケドンドンなんである。「壁ドン」ならぬ「イケドン」。筆者の真意は「油断禁物」手堅くしっかりと浮き足立たずに、試合に、いやひいては野球と向き合うことを忘れてはいけないということなんである。これが杞憂に終わり10月頃には「Tさんの言ってたこと全然的外れだったじゃないか」と言われたいものだ。その時は酒を呑みながら大いに集中砲火を甘んじて受けたいものだ。

真に強いチームか否かを判断するのは、勝ってる時はその是非を問うてはいけない。負けている時、四死球が続いた時、エラーがあった時、走者が溜まった時....、そんな逆境に立った時にどれだけ選手が諦めの気持ちを自分の心の中から排除出来るか、我々指導者が怒号を発しないでどれだけ冷静に子どもたちを信じていられるか。負けている時の試合のその内容と結果で「真に強い」チームかどうかを問うべきである。結果的に負けたとしても強いチームとは負け方も強いのではないだろうか。
おっとこんなことを書くつもりで筆を執ったわけではないんであった。
スナップショットその1。

そう、これを掲載したかったんである。
「3人のざわちん」
ここ2,3年は数年来スコアラー不足に悩んだのが嘘のように解消されている。現在フレンズスコアラー部は筆者、OhmoriOBコーチ、Sone母、Tomioka母、MitsuyoOB母の5人体制、更にもしもの場合はKaneda顧問もいる。しかし4月からはT母が転勤で抜けて来年はS母も卒業となる。それでまたスコアラー養成ギプスをはめて、来年からの低学年母に白羽の矢が立ったわけである。
春季開幕と同時にスコアラー養成講座も開講なんであった。チームに協力してもらいたいという思いももちろんあるが、試合中の緊張感の中、正確にスコアブックを付けるという行為の楽しさ、完璧に仕事を成就した時のささやかな達成感を味わってもらいたいのである。スコアラー経験のある読者諸氏ならおそらく大いに得心する話であろう。
でもって「3人のざわちん」なんである。花粉症のこの時季、巷にはざわちんモドキが溢れんばかりに闊歩しちゃってる。芸能人の誰に似せたメイクでもないのに、皆なかなかの美人さんなんであった。(註:今筆者の手元にはゴマの入ったすり鉢とすりこぎ棒が用意されているわけで)いやいやそんなことはない。フレンズが誇る美女軍団の一握りである。
スナップショットその2。

夕まぐれが迫ってきた頃、校舎の窓がやけに光っているではないか。いつもは見過ごしている何気ない光景であるけれど、今回はあまりにビカビカぎょんぎょん光っているのでレンズを向けてみた。ノートリミング編集なしで掲載。オート設定で肉眼でみたまんまに近い画像がこれ。
スナップショットその3。

ズームしてピントを少ーし明るめの部分に合わせるとセンサーが自動的に働き、絞りとシャッタースピードを瞬時に調整、中間調の画になった。このほうが現実よりもいかにも夕まぐれの空気感が漂うわけで。
スナップショットその4。

今度は一番明るい太陽光が反射している部分にピントを合わせる。すると絞りは極端に絞られてくるわけで、明るい部分の光量を閉め出しにかかる。ということはつまり、暗い部分の僅かな明るさもそこまでやるか、というくらいにシャットアウトしちゃうんである。眩しい光を見た時に、人間の目は本能的に目を細めて光の過剰な流入を防ぐ行為と全く同じ原理である。
それはまるで深夜の校舎の中で火事が勃発したかのようななんとも恐ろしい画になった。
最初のショットと見比べていただきたい。
光と陰の織りなすこの世の無数の事象は、実に面白いものである。
「陰翳礼賛」(いんえいらいさん)谷崎潤一郎著を思いだした。
ほれ、スナップショットその5
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