2023年7月16日日曜日

史上稀に見る激闘の決勝戦

 「決勝戦らしい決勝戦」というフレーズは確かに存在する。実力伯仲の白熱の決勝戦、手に汗握るゲーム展開。力が拮抗するそんな試合だ。ごく稀に大差で勝敗が決まることが全くないではないけれど、ほぼ決勝戦ともなれば、伯仲することが予想される。しかし今日の決勝戦はそれを凌駕して余りある内容となったんである。熱闘、激闘、死闘、そんな形容さえも軽薄に思えるほどのスーパーゲームとなった。筆者はAMQueensの練習に顔を出し、そのまま午後の連盟広報の任に就く。「今日は決勝戦1試合のみ。ブログもちょっと楽できちゃうかな」なんて。....とんでもない思い違いだった。通常1試合で30〜50枚の写真で構成する事が多い中、今日の試合は両軍ともにどれもこれも良いシーンばかりで、初回選択後は全350枚中100枚を超えてしまったんである。ここからやむなく何枚も削除してもまだ、80枚ほどだろうか。この時点で既に脳内電池は50%。残量電池でさてどこまで書けるか。

●子ども会大会 決勝戦 ウルフVSレッパ

初回からW軍絶好調、長短打絡めていきなりの猛攻先制4得点。初回表の4点は微妙なラインである。相手強豪相手ならセーフティーリードとは言えないまでも上出来の数字。逆にR軍にしてみれば4失点は正直きついが、まだ初回、これから巻き返すことは十分可能なライン。仮に5失点以上なら選手の戦意喪失にもつながりかねず、後半追い上げたとしてもあと一歩届かず、なんてことになりかねない数字。初回の得失点4と5は明暗を分ける数字かもしれない。(個人的見解です。花フラTadaiさんも似たようなことを言っていた)決勝のマスクはTanakaさん他、宮前が世界に誇る宮少連審判団の面々。

その裏Rは無得点。更に2回の攻守でも両軍得点に至らず。下の写真は数枚だけど、この間やむなく削除した枚数多し。

眠れる赤い野武士軍団R。やっと主軸のバットに点火して1点を返したのが3裏、4:1となる。

しかし4表にはWも1得点し、あたかもRの1点を無かったことにする、5:1。

魔の、或いは脅威の4裏Rの猛反撃。ついに5:5と同点とする。Wは遥か大昔から「堅守」が持ち味のチーム。これまでどんなに攻め込まれても鉄壁の守備で大量失点は許さず、幾度も高い壁を乗り越えてきた歴戦の勇者である。しかしRの連打猛攻の前に、ミスはなくとも失点が積み重なるわけで。

ここまでなら「決勝戦らしい決勝戦」でよくある話。決して珍しい展開ではない。同点に追いついてここからの赤き血潮の熱血R軍、同点に追いつくどころか合計9得点し5:10と大逆転に成功。大技小技繰り出すTsukaマジック。ビッグイニングどころかスーパー、いやハイパーイニングとなったんである。

さっき代打に出たMiyuがもう本塁を踏んでいる...なんて、塁間を赤い風が疾風怒濤のごとく回るまわる、高速メリーゴーラウンドのように。

し、し、しかーーーし、なんである。ここからがまた凄かった。誰しもRに軍配が上がる展開かと思ったに違いない。だが流石のW決して諦める姿勢は微塵もなかった。またしても猛攻猛爆猛撃、打つは打つは長短打の嵐。互いにイージーミスはあったけれど、やはり類稀なる打撃戦、空中戦となった。フェン直的あわやホームランかと思える長打が出れば、ダイビングキャッチのスーパープレーあり。この決勝終盤に来て5得点し、Wはなんと10:10と振り出しに戻しちゃったんである。W軍の底力恐るべし。

最終回裏Rの攻撃では既に時間が過ぎていた。ここで点が入ればサヨナラ、無得点ならタイブレークとなる。もう守るも攻めるも皆ユニフォームは全員泥だらけだった。

そーなんである。タイブレーク突入である。ここはやはり「決勝戦らしい決勝戦」と言うべき戦いであった。しかしここまでのこんな展開を誰が予想しただろうか。しかも3:3ではなく10:10の超打撃戦だ。先の回で勢いに乗ったW軍、タイブレークでは案外得点が少ないことが多々あるものの、4得点。これは大きい。またあの初回の「4と5のライン」を思い出す。昔は無死満塁からだったが、意外と点が入らないわけで、それから無死1,2塁からとなった。(...かどーかは知らんけど)Rにとって4点差はかなり大きいはずだ。しかもタイブレークでは打順の差も大きく左右されるし、Rには若干不利であった。それにしても14:10とした「Wの底力」のまたその下にあった無尽蔵の底力には感服した。湧きに湧くWベンチ、応援父母たち。

宮前には「赤いきつねと緑のたぬき」試合がよくある。試合当初誰かが言った。RとWは赤と白の戦いだから「紅白歌合戦だな」と。その群雄割拠、戦国絵巻の合戦に決着をつけたのは「赤い疾風」だった。風雲急を告げ、塁間を赤い風が吹き荒れた。怒涛の攻撃で14:14の同点まで追いついた。これだけでも特筆ものである。

最後の緊張の場面、三塁に走者を置いて背番号6Aotoくんが歴史的激闘にピリオドを打つ偉業を成し遂げたのだった。

以下余計な文章はいるまい。選手もベンチも父母も一体となって笑い、号泣していたのだった。ここまで素晴らしい戦いを演じたウルフも実に見事だった。この経験はきっと次につながる源になるに違いない。「努力は決してキミを裏切らない」のだから。

R主将Kohseiくんは声を上げて号泣、普段ホームランを打ってもニコリともしないでベンチに帰るクールな主砲Kohsukeくんまでもが、顔をくしゃくしゃにしていた。

勝者の帽子投げ、こりゃイケるぞ。今回は緑をバックに帽子投げ。背景が緑なら紅白のRの帽子は今風に言えば「映(ば)える」はずだ。その後も感極まった子どもたち、ベンチスタッフ、応援父母たちを激写。野武士たちの目は赤く、母たちの頬には光るものが伝い落ちていた。チームを鼓舞してきたNoguchiモアイ像の目も真っ赤であった。そんな写真をMacで編集してじっと見ていると、いつの間に筆者の視界もじんわりぼやけてくるじゃないか。参ったな。

以下、電池残量が少なくなってきたので、閉会式は写真にて。

ホームラン賞はもちろんRとWのこの二人。奇しくも近い将来の宮前連合を背負って立つであろう強打者である。今季宮前のスラッガートップクラスの二人であった。

恒例集合写真のお時間。両軍共に素晴らしい試合をありがとう。これからも頑張ってほしい。ベンチスタッフ、父母たちお疲れ様でした。

おまけ写真。今日も随所にTsukaマジック炸裂の、Tsukamoto監督から祝勝会のお誘いを受けたのだが。テレ東の「池の水全部抜いてみた」みたいに、「野川の酒全部飲んでみた」的な怒涛の野武士の飲み会にぜひ行きたいと食指を動かされるも、もし飲んでいたら今日のこのブログは全く存在せず、日曜か下手するともっと遅れること必至。行かなかったのでこのブログが成立したわけである。しかも明日はレッパ、合宿初日6時集合らしいけれど、今頃まだ(翌日曜0:30)飲んでいるに違いない。(^-^)

レッパ関係者、多分このブログは今頃合宿へ向かうバスか車の中で、二日酔いと戦いながら読んでいるに違いないに違いないのだ。

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2023年7月11日火曜日

ドロン、ズラかる、トンズラ

 ※タイトルの説明は後ほど

さて白熱、熱闘、ときて次は熱烈子ども会大会に戻る。前回ブログ低学年決勝の後の試合なんである。但し筆者は途中でズラかったので悪しからずなんである。

●松風VSレッパ (子ども会)

準決まで勝ち上がってきたM、その勢いをかって常勝軍団Rへ挑む。対するRはここを突破すれば来週決勝へと駒を進め、まさに「常勝軍団」の面目躍如となるわけで。初回Mは無得点。Queensでも元気印娘のMiuはすでに中心メンバーである。

これまた珍しい写真となる。打席のMiu越しに向こうRベンチのQ姫二人SatsukiとMiyuも撮ってやろうと、カメラ位置を変えて画策したら、あーら不思議、一枚の写真に6名中5名が母を含めて女性という写真になった。これはRが守備でベンチの男子が出払っていたせいもあるけれど、滅多にないカットとなった。ただ左端に一人だけ野武士がドスンと立っているのはご愛嬌である。男大勢に女一人は「紅一点」という言葉があるが、その逆はなんて言うのだろうか。お花畑にモアイ像...なんて(^-^)

その裏R軍は主軸が1得点し0:1とする。

2回以降両者とも膠着(こうちゃく)状態か。Mの善戦か、またはRの苦戦か、あるいはその両方か。大方の予想に反してこーゆーことがたまにあるものである。両者無得点のまま推移。

躍起となる(?)あるいは泰然自若(?)のRベンチ。

チームを鼓舞するMiu。

R軍の攻撃中に筆者はドロン。「ドロン」を知らない今の子らや父母へ講釈を垂れると、その昔忍者が煙幕を張る忍術で急に姿を消すのだが、その時「ドロン」と鳴っていなくなることから派生した言葉である。ベタベタの昭和なんである。これとほぼ同義語として列挙すれば「ズラかる」と「トンズラ」がある。例文としては「盗るもの取ったから、とっととズラかろうぜ」=※泥棒とその相棒の会話。「仕事やめて今日はトンズラすっか」=※営業で外回りをしていた先輩後輩が、天気が良いので帰社せず午後の4時に飲みに行っちゃう...などが正しい用法である。(以上個人的解釈です)

その後連盟LINE速報に接して驚いた。1:4×でRとのこと。常勝強豪といえど、そうでないチームにも下剋上も有り得ることを如実に示した事になる。先日のヤング戦もしかりである。その後の第三試合では花フラ6:7×ウルフ。スコアだけで判断はできないが、おそらくこれも白熱の激戦だったと想像する。週末の子ども会決勝戦のカードはレッパVSウルフとなった。

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