はてさて今回のブログはいささか荷が重いんである。なにしろ宮前Queensの3冠達成に加えて宮前連合6,5年生チームも同時優勝という、とんでもない快挙を成し遂げたからに他ならない。ただでさえ小ブログは長いことでつとに有名...かどうかは知らないが、アイドルタレントが「今日の夜ゴハンはコレを食べました」みたいな下らないほんの5,6行書いたブログが一日100万アクセスなんてザラなわけで、ほんの少し心の底がザラついてしまう筆者なんである。しかしそれはそれ、これはこれ。極力簡潔な文章を心がけて、いざ開始。(とは言うものの、やはり長くなるであろうから一度トイレを済ませてから読んだほうが得策かもしれないんである)
試合前のベンチ風景。シートノックは内野Koshimizu監督、外野はMochida、Murata両コーチの鉄壁の指導陣。スコアラーはKitamatsu母、お世話係のMochida母にSone母というこれまた黄金の美人妻トリオ。他にYoshida、Yamaguchi両コーチもベンチ入り。総勢8名のQのベンチスタッフは最強の布陣。Queensは最強の布陣だが、最強の夫人はデビ夫人である。
宮前スマイリーズ(=宮前Queens=以下Queensと呼称)VS嵐、じゃなかったVS川崎ニュースターズの決勝戦は、等々力スタジアムでAM8:27に球審のコールでゲームスタート。先攻Queens、後攻は川崎である。
スタメンはトップのHinataから9番Fuukoまで、セカンドNoeriも舞い戻りのこちらも最強の布陣なんである。Queensだけに女王の貫禄で、一人ひとりが普段の力をフツーに出せば絶対に勝てる。しかし短期決戦では何が起こるか分らないのがスポーツの怖いところであり、面白いところでもある。「魔物」が棲んでいるのは何も甲子園だけじゃない。両チームのシートノックを見てQは伸び伸びやれば十分に勝算ありと睨んだ。
ナインの打撃を並べた写真は「涙の理由」に続き親たちにとってはQueensの永久保存版である。
初回トップのHinataがいきなり中前安打で出塁すると3番Himariが左前に落すタイムリーでまずは先制点を挙げた。前回打撃不調だった主将にとっては1塁塁上で、安堵のため息のひとつでも漏れたに違いない(^-^)
次の2回表にはワンアウト後レフトオーバーのソロホームランが飛び出した。Ayanoである。4球目の甘く入ったストレート(※学童野球においては全てストレートであるけれど)を強振しての見事な打球。ベンチも応援団席も大騒ぎ。これで今日は波に乗った気がした。
更に3回には2打席目が回ってきたHinataがまたも連続安打で出塁すると、盗塁暴投がらみの1点、続くNoeriも四球暴投などで更に加点して、ここで4:0のリード。
しかし4回裏には川崎の主砲Akina選手にライトオーバーの長打が出て、失策がらみの唯一の失点。4:1。しかし前回試合と違い全く動じることはなかったQueensである。
簡潔な文...と自分に手かせ足かせして書き始めたのに、すでにもう長くなってきているではないか。長くなっても歓迎されるのは奥田英朗の長編小説、長くなると嫌われるのは開会式での議員センセイの長広舌(ちょうこうぜつ)と昔から相場が決まっているのだ。
と言っておきながら舌の根も乾かぬうちに、脇道にそれちゃうのが「晴耕雨読」の真骨頂。
この決勝戦の模様は12月(?)にイッツコムなど神奈川ケーブルTV3社で放映されるんである。TVカメラマンは雨を想定しての重装備で黙々と仕事をしていた。なかなかカッコイイ姿である。彼らは皆おしなべてツバの長いキャップを被っている。仕事ぶりを観察していてその理由が突然氷解したんである。野球だからと伊達にキャップを被っているんではないのだ。TVカメラのファインダーを覗く際に外光が射すと対象物の映像が見えなくなるので、そのツバで光を遮っているのだった。因みにフライが上がると一瞬だけカメラから目を離し肉眼で打球を追い、すぐさまカメラを落下地点とおぼしき方向へターンさせて、またファインダーでターゲットの選手を追うのだった。ますますカッコイイぞ。
閑話休題。Queensに戻ろっか(^-^)
この試合のあとに控えているのが6年生連合チームの宮前クラブの決勝戦があるのだ。更には単独チーム富士見台ウルフの決戦も控えているわけで。宮前からはレッドパワーズ、リトルグリーンズ、サンダース、ウルフetcの子どもたち、大人たちも各チームから続々詰めかけてきてくれた。次の宮前連合の試合があるからとはいえ、心強い応援団である。筆者の入手した極秘情報ではすでに等々力スタジアムは10万人を越す大観衆、2020年東京五輪の新国立競技場を凌駕するものだ。
はてどこまでいったっけか?
そーなんである。4:1であった。Qは4回こそ三者凡退だったものの、5,6回にはNoeriの1打点と死球、盗塁をからめてWPによる1得点、ついに6:1と安全圏まで得点を伸ばした。
写真左上のIchikaに拳を振り上げているKoshimizu監督は決して拳を握りコブシを利かす五木ひろしではない。おそらく「Ichikaあ〜、中途半端はダメだぞ、思い切りガツンと行けよっ!」とでも叫んでいるのであろうか。
躍動するQの姫たち。
それに6回からは「走りのスペシャリスト」Sunaoが代走に、守備ではYumaがレフトに投入された。
いよいよ佳境である。ベンチ裏へ潜入捜査を敢行。奥へカメラを向けると低学年の姫たちが屈託のない笑顔でピースサインをしてくれた。全く緊張感はない和やかなベンチの雰囲気である。これで結果はおのずとついて来るであろうと確信する。美人妻三人衆もそれぞれの持ち場で声援を送っていた。
7回表先頭Noeriがこの日2本目の安打で出塁。次打者はキャプテンHimariだった。
この一年主将として捕手としてチームを牽引し、時にムードメーカーになり、或いはチームメイトを叱咤激励し、ヤングホークスに帰れば主力選手として、また横浜ベイガーでも大車輪の活躍だった。
前回の死闘を演じた麻生戦では主将としての責務を果たせずとも、しかしチームメイトの絆を目に見える形で感じ取ったHimariの号泣。嗚咽をかみ殺しながらの応援席への感謝の挨拶は今でも忘れない。少女の小さな体に宿るハートはあの一戦でひと回り大きくなったはずだ。
そのHimariの最終打席は仲間に恩返しでもするかのように、3投目を迷わずバットが一閃(いっせん)。鋭い放物線を描きながら深い位置の左翼手の頭を超えた。一塁を蹴り二塁を回りHimariの視線の先は外野を転々とする白球が見える。3塁コーチャーの右腕がちぎれんばかりに回っていた。迷わず3塁を蹴って目指した先に大きく見えてきたものは白い五角形、必死でスライディングした.....。ツーランホームランである。
筆者本年度撮った何千枚もの野球写真の中で最高の一枚がこれ。これで今年のピューリッツアー賞は間違いないのだ(^-^)
7回表には計6点の猛攻。Qの攻撃終了時点で12:1の大差であった。
最終回裏の守備位置につくQueensナイン。ここで昨日のブログの宿題クイズがむっくり頭をもたげる。この一枚の写真。何をやってるんだこの姫たちは?
誰の発案かは知らない。どうやらベンチスタッフからの指示ではなさそうだ(筆者、真相は知らない)全員がマウンドに集まる。「うぬぬ、なんじゃこりゃ?」と思う間もなく禁断のベンチを飛び越え、グランドへ出てシャッターを切った。1秒遅ければ間に合わなかった。
こともあろうに最後の守備で結束を高めるための円陣と雄叫び(おたけび)ならぬ雌叫びであった。一瞬筆者は青色吐息の相手チームに対して不愉快な思いをさせる失礼な行為ではと戸惑ったものの、サッカーやラグビーでも後半戦開始前に円陣を組んでチームの士気を高める行為があるではないかと、ましてや小学生の野球であることを鑑みて納得しちゃったんである。むしろクリエイティビティーに富んだこのパフォーマンスを是認しちゃうのであった。
球審の集合!のコール。12:1の圧勝での優勝だった。前回の死闘が事実上の決勝戦であった。いよいよエール交換後のアレである。「愛と青春の旅立ち」のラストシーンのアレなんである。
曇り空を一気に吹き飛ばすように天高く舞い上がる帽子のMのイニシャル。
試合後は球場の外で民放各局のカメラの放列と夥しい数の新聞雑誌記者に囲まれてインタビューを受ける、Himari始め、監督、代表たち。その中で神奈川県下と町田をカバーし発行部数221万部を誇る、我々区民にとっては親しみのある「タウンニュース」の美人記者がいた。Mayu記者である。思わずタウンニュース社に記者の正社員募集の枠があれば再就職をしたいと願う有馬フレンズコーチ兼、宮前Queens広報担当兼、少年野球「晴耕雨読」ブロガー兼、宮前従軍記者の筆者なんである(^-^)
はーーーーーーっ。
やはり寄り道するんじゃなかったと思う、すでにこの時間。
まだまだ続きがあるのだ。
連合及びウルフの試合、更に表彰と閉会式、こともあろうに最後はJAでの祝勝会のお話。
仕事がまた徐々に忙しくなってきちゃったから、これはたまらんわけで。
次回は粛々と今度こそ簡潔に連合関連のブログに突入なんである(^-^)/
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