※以下、凄く長文になっちゃう「晴耕雨読」である。
2014年フレンズ「6年生を送る会」である。
前日まで年間成績発表のA1サイズの表を作る。ベストプレイヤー賞、ベストプレイヤースコアラー賞から始まり、首位打者、打点王、本塁打王の三冠から最多勝利投手、今年から最優秀防御率投手も加えた。更には各種部門賞の数々。
それと6年生に送る写真立て。年間の膨大な写真の中からベストをチョイスして編集、野球だけじゃなく合宿やBBQの写真なども挿入する。今年は係の母たちの提案で6年3人に加えて年末には名古屋へ引っ越してしまうYuutaの写真立ても作った。Yuutaのお別れ会も兼ねていたのだったが、このことは母たちの極秘企画で本人たちには知らせていない、サプライズなんであった。
会場へは先遣部隊とともに早めに会場入り。準備を整えているとあっという間に時間がきた。毎年趣向を凝らした贈り物ではあるが、今年は手作りの名前入りぬいぐるみと、クッキーが登場、母たちさすがである。おそらく真心込めて夜なべして作ったに違いないことは容易に想像できる。
Yanagisawa代表、Kaneda顧問の挨拶で乾杯。会場はここ5,6年ほど使っている地元のオンワード研究所内大ホール。筆者の息子やコーチItohくんの頃は、近所の団地の畳敷きの集会場で、一旦座ったら立ち上がるのも困難なほどの狭い会場でやった。「袖振り合うも多生の縁」あれはあれの良さがあり楽しかったことを想いだすのだが、今やこんなスンゲエ会場でやっちゃうのである。政治家の資金集めパーティーでも使えそうだ。同じフロアのレストランで作った和洋折衷バイキング料理なので、ちゃんとメシも旨いし。
乾杯のあとすぐに6年生保護者たちがビールを持ってテーブルを回る。
筆者は送る会などでは、ほとんど立ちっぱなしで成績発表の司会をやったりカメラを持って徘徊するので、Queensでもそうだが酒を飲みメシが食えるのはこの時間くらいしかない。欠食児童のごとくガツガツ食べて飲むことに専念(実際、終わってみればちっちゃいグラスにビール3杯くらいしか飲めなかった)
さていよいよ年間成績発表なんである。筆者がMCをやるんであるが毎年段取りが難しいのだ。順位や名前の発表、賞品の授与、ひと言のコメントなどなど。今年はちょっと段取りにミスがあってしまった。しかしかの国のノーベル賞発表ではない、少年野球である。笑って許してちょんまげなんである。
今年はほとんどが6年Hiroと5年Ruiが総ナメ状態ではあった。親心で思うには賞がもらえない子は可哀想とは思うのだが、近年シビアに考えればコレも良い意味で選手間に競争意識が芽生えれば良いと思うようになった。頑張った選手をみんなで祝ってあげようじゃないのよ。それに正直言えば、我々全国のスコアラーたちの血と汗の年間の集大成である「ハレ」の舞台でもあるわけで。
特筆しちゃう。ベストプレイヤー・スコアラー賞はRuiである。
受賞理由は圧倒的な「被三振率」....当日朝Wikipediaで調べたのだ。
打数を三振数で割るのである。これはいかに三振しないかのバロメーター、強いて言えばいかに投手の投球を前に打ち返すことが出来るかの数字である。Ruiは年間136打数に対して三振が.......たったの4個。これって凄くねっ!?数字は「34」。数値が高いほど優秀ということになる。少年野球とプロの記録は一概に比較対象すべきではないことは十分承知しているが、因に日本プロ野球史上最高は「神様」川上哲治氏の確か一人ずば抜けた64くらいだ。Ruiの34という数字はこのプロ野球記録の歴代11位に相当する。今年のパリーグ一位の内川でさえ9から10くらいだったと思う。こういう打者のことをコンタクトヒッターと言う。確実にフェアグランドに打ち返せる打者。来年他チーム監督にマークされちゃうから本来こういう企業秘密を書いてはいけないんである。でも少年野球、それでいいのだ。
各コーチたちからひと言。遅れていらした川崎市議織田さんからもコメントをいただく。この時の写真は織田さんのホームページにも掲載されている。
ヤバイんである。
簡潔に書くと宣言しておきながらここまでまだ半分にも至っていない。まだ序盤戦なんであった。皆今日で仕事納めが多い中、筆者は今日から新しい仕事が入り、明日も仕事しなきゃなんである。
待ってました!卒業生親たちの挨拶の番だ。脱兎のごとく走り会場の照明をステージのスポットだけにしてドラマチックな演出に切り替える。カメラマンにとっては難しい光量の中での撮影であるから、保険をかけていつもより多くシャッターを切る。
みんないい顔していた。
大方の予想どうり今年の母マネージャーNatsuki母は、自分の番が来る前から笑いつつも同時に号泣、ティッシュの箱を3個くらいは消費していた。
フレンズLINEグループ風に書けば奴らは楽しく素敵な親たちであった。
アユム、ナツキ、リエさん、トヨケン、トモちゃん。お疲れさま....。
会場がシーンとする中、6年親たちの挨拶が終わるか終わらぬかのタイミングで、いきなり大音量で「妖怪ウォッチ」の歌が会場に響き渡る。音楽係のKeiが操作をしくじったのかと思ったほどだ。わらわらと子どもたちやオトナがステージへ突進してくる。「妖怪ウォッチ」に合わせて踊りまくる。観衆は丸くなった目から目尻にシワを作りやがて大きな手拍子に変わった。
サプライズなんであった。あとでNatsuki母から聞いた話では、6年親が最後に涙でしんみり終わるよりはパッと明るく騒いで楽しく終わる風にしたいと。極秘裏に数人の親と子らで連日練習をしちゃっていたらしい。ところが、この音楽がなったとたんに反射的に事情を知らない何人もの子らも飛び入り参加して、大いに盛り上がったんである。
これはその時の動画である。あとでLINEグループにアップされたもの。
どーしたものか縦横がうまく変換出来ずにそのまま縦位置で掲載。首を90度右へ傾斜したのち音量を高めにすればたぶん観れるはずだ。但し首が痛くなっても筆者は責任持てない。
サプライズはこれだけではない。
筆者は数年前からずっと思っていたんである。送る会での定番「DVD上映会」をやりてえなあ、と。おそらくどこのチームでもこれが一番の盛り上がりを見せるコーナーなんである。筆者はその制作意欲はあってもいかんせん時間とノウハウがない。しかし、今年Wakamiya夫妻が名乗りを上げてくれた。筆者が撮り溜めた過去の膨大な写真から1/5くらいを選択、これだけでも数日間かかった。それをSDカードに収めてWakamiya家へ。参考までに、QueensのMochidaコーチ制作の傑作ブルーレイディスクも添えて。あとでメールに書いた筆者からの要望はこれ。
「....笑いと涙と感動のDVDをお願いします」
出来上がったものは最高だった。
もし筆者が作るならば絶対EXILEの「道」を入れると夢想していたのだが、偶然にも一発目からこの「道」が流れてきたんであった。
子どももオトナもみんな、時に爆笑し、時にしんみり涙を流し....。
大いに笑い、静かに昔を想いだし、あの時の興奮が蘇り....。
上映後は割れんばかりの拍手。
某コンピュータメーカーの部長Wakamiyaオヤジ。最近は家にも帰ってないくらい忙しいらしい。彼に作ってもらった。「自分は忙しくてグランドになかなか行けないから、せめてこういうことだけでも協力します」という意思の元に、筆者の積年の思いが実現した。このDVD上映もごく一部の人間しか知らない今年のサプライズなんであった。
6年親たちはみな号泣。その他の親ももらい泣き。真っ暗闇の中でも筆者は報道カメラマンの血がうずき時折フラッシュを焚いて撮影。確かに目に光るものがいくつも反射していた。
「アユムちゃん、今日はバスタオル用意して来た?」
その日の朝彼のクルマに乗り込んだときの会話。
「だひゃだひゃ〜(^-^)。Tさん、絶対俺今日泣かないっすから〜」と言っていた本人が、絶対的に一番号泣していたんであった。ティシュ100箱くらい消費していたはずだ。
間もなくチームを離れるNishikawa家、Yuutaの挨拶である。
Yuutaはしっかりした子だがマイクを持ったとたんに、声にならず絶句。ひと言も言えないまま母が助け舟。その母も涙に濡れた我が目をタオルで覆う。変わってNishikawaオヤジがマイクを持つ。ひと言話したとたんに以外にもオヤジも絶句し嗚咽を漏らす。会場も水を打ったように静粛。入部以来いろいろあったけれどこれでチャラ。オトナの付き合いとはこういうものだ。彼は誰よりも率先して朝の設営や審判を自ら買ってでた。その功績は皆が認めている。しかも歴代高校野球の記憶と蘊蓄(うんちく)はプロ並みである。母も配車係として今年頑張ってくれた。
そんな姿をみているAyumu、Toyokenオヤジなんかもう、ウルウルきちゃって。
あとでテッシュ1000箱分の経費を請求してやるかんな。(^-^)
まだまだ続く2014年送る会の「晴耕雨読」。このあとシフトチェンジ、新チームに切り替えた会場の様子や二次会での一気飲み馬鹿騒ぎネタもある。
ここでPART2に引き継ぎして今日は終わりにすべきか否か。
明日も仕事だし。夜はQueensのオヤジ忘年会にも行きたいし。
.........。
迷った末に、次回にしちゃうんであった。
頭の中のエネループ電池も残量13%なんである。
許されたし(^-^)
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