2013年2月20日水曜日

少女野球宮前Queens中編

である。その後場所をJAの向丘に移してお別れ会というか、送る会というか、卒団式というか、6年生5人が主役の会に突入なんである。会場には大会でプロが撮った写真や、6年生への色紙や記念品、2012年の勲章である優勝カップなどが所狭しと並んでいる。カップのアップを撮って初めて気がついたのだけれど、優勝という文字や紋様はレーザーカットしているものとばかり思っていたんであるが、これは全て「手彫り」のようだった。若干線が曲がっていたりして。工場生産の量産品と違いこれもまた違う意味で良いではないか。(※写真クリックで拡大)

連盟会長Sohmaさんの挨拶。相変わらず存在感たっぷりである。
連盟副会長でありQueensの代表をも兼務のKasaharaさん。筆者は連盟20周年記念誌制作でこの人と知り合ったおかげで、今こうしてQの広報担当を務めているんである。出会いとはつくづく面白いと思う。求心力と人望があり、即断即決のヒトである。またとてつもない人脈を持っている。決してお世辞ではなく....(註:筆者ブログでは人の悪口は書かない主義なので、良いことしか書かないのだ。増してやKさんの暴露話は口が裂けても書けないわけで。Kさん、安心してね(^-^))
クリさんこと、副会長のKuriharaさんの音頭で「乾ぱ〜い」!

司会は例年どおりYamaguchiマネージャーであるが、ダブル司会よろしくKasaharaさんもマイクを離さない。来賓の紹介をやってくれるんである。来賓と言っても皆気心の知れた連盟関係の気さくな男たちばかりだ。普段から陰日なたになりQを支えている。今回は名将鷺沼ヤングホークスのドン、カリスマ監督Kurosuさんは欠席。
来賓も全てカメラに納めたのだけれど、一人ひとり写真編集するパワーがないので思いきって割愛しちゃうんである。
会場のみんなにカメラを向けてみる。

続いて子らのテーブルへ出撃。
女の子が男子チームと決定的に違うのは、何しろおしゃべり好きということ。あちこち仲良し同士話し込んでいる。カメラを構えると早速Himariたちのピースサインが林立する、雨後のタケノコのごとく。屈託のない女子の笑顔はなんと言っても可愛いね(^-^)


さて、Izumi父の苦心作、黒澤明もフランシス・コッポラをも凌駕(りょうが)する、2012年Queensの軌跡、DVDスライドショーの始まりである。
暗い中会場はしんと静まり返り、母たちは思い思いの席を作り、子どもたちのおしゃべりはぴたりと止み、男どもも喫煙タイムからいそいそと自席へ帰還する。
20分間筆者は忍者のごとく闇の中を気配を消して徘徊した。
(※写真ではかなり明るいけれど、実際の会場は相当暗いんである。フラッシュはたけない)

途中笑いあり、拍手ありの素敵な「記憶のロードショー」
卒業生の5人の母たちを狙ってみる。Reona、Arisa、Suzuka、Sara、Izumiの母たち。

我が子の姿を改めて振り返り、走馬灯の映像に心は揺れる。
わずかな隙間から射す光に、頬を伝い落ちる大粒の涙がきらり反応していた。

ここで一服。
ニンゲン暗くなると眠くなるのは、太古の昔からDNAが「眠たい神経中枢」に刷り込まれている事実は周知のこと。脳のシナプスからの指令信号に素直に従って、照明がついた時に沈没していたヤカラはHさん。筆者も若い頃カノジョと映画を観に行って、こっくり舟をこいでしまった経験があるので、闇雲にHさんを責められないのであった。
会場には小さなちいさな、将来の宮前少年少女野球の予備軍が二人参列していた。

さて本日Qの中編はここまで。
ブログ駄文を書きながら、今日もロックグラス片手にQ母からもらったチョコを堪能している。ふとチョコのパッケージの裏面に目をやるとこんな記載があった。

《原産国:フランス/名称:菓子/原材料名:植物油脂、砂糖、低脂肪ココア、オレンジピール、ココアパウダー、.....乳化剤(大豆及びクィーンズ母由来).....香料、クエン酸(原材料の一部に小麦及びクィーンズ母の愛情を含む)/内容量:250g/賞味期限箱の底に記載................》
この場を借りてありがとう!!(^-^)

少女野球宮前Queens前編

全国的に少年野球のみならず、およそ子どもたちのスポーツ団体というものは、卒業を迎えた「送る会」などでは親子で紅白戦などをやるものと、縄文時代の昔から決まっているようだ。有馬フレンズでも父、母、コーチ、子どもたちがくんずほぐれつゲームをやるのが毎年の恒例である。

とうとうこの日がやってきた。Queensの送る会である。午前中は宮前少年野球の甲子園であるところの、第一公園でこの母子野球大会。天気は良かったものの、前日の雨が響いてグランドはピーナツバターまたは練りごまペースト状態であった。それでもなんとか決行出来るようでめでたく開幕なんである。

主審は29番Murataさん。長身でダンディーなMurataさんの腰の入れ方なんぞなかなか堂に入(い)ったもの。


母たちが打席に入りブンブン振り回す。普段台所で包丁を握るのとは勝手が違い、空振りが多いのであるが、時に鋭いライナーを打ったりなんかしたりして。しかしなにしろめちゃ寒いのでエスキモー的完全防寒装備の彼女たちでも、体が堅そうでなかなか快音は聞かれない。

野郎どもならともかく、たまに写真に撮られるのを嫌がるご婦人がいらっしゃるのは、紀元前の昔からの常だ。ましてやブログにアップされるなんて、イヤ〜ン、なんてね。しかし筆者Qの広報担当の職権を濫用して、承諾なしにばんばん撮りまくりアップしちゃうんである。Qの美女軍団を世界に発信しないではいられないわけで。素人ジャーナリストの本能なんである。

この日は選手たちの記録会も兼ねている。
本塁から見物に訪れた5万の大観衆がいるセンター外野スタンドへ向かって、遠投大会なんである。写真にしてみて初めて分ることがある。助走のとりかた、ステップの仕方、腕の振り方etc...。三者三様、十人十色ではあるが、共通しているのはやはり女の子っぽいなあ、ということだった。OB中学生の男子も参加した。なんと本塁から投げてセンターの5万の大観衆の待つ、樹木の中腹あたりに到達したのには驚いた。アフリカのサバンナで白クマに出くわすくらい驚いた。
(※ブログ全体通してのお願い。極力全員の写真を、と心がけている筆者ではあるが、うっかり選に漏れていたらm(_ _)mなんである)


更に一・本塁間の全力疾走とダイヤモンド一周のいわゆるベーラン。

さて、このあといよいよ場所を移して送る会の開催なんである。
「宮前Queens前編」ではがっつり会の半分まで行くつもりで書き始め、前編・後編に分ける予定であったが、どうやら前編・中編・後編の青春3部作になってしまいそうだ。

このブログはウィスキーロックを左手に、Q母たちにもらったたっぷり愛情のこもったバレンタインチョコを右手に書いている。「じゃあ、両手が塞がっていてキーボードはどうやって打ってるんだよ?」という大人げないツッコミはしないでいただきたい。トリュフ風のめっちゃうまいチョコである。糖分取り過ぎで体重計に乗るのが怖くなる。
次回「中編」も長文になってしまうであろうことは想像に難(かた)くない。

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2013年2月19日火曜日

深夜の弁明

今晩(2/18月曜夜)あたりからQueensのブログの続編を書こうとおもいきや、月曜朝になって横浜のショップの仕事の修正がどっさり。肩に乗っかった荷は、二宮金次郎の薪の束の比ではない。翌19日AM1:30、ついさっき終わったばかりである。

よって、今日はブログ執筆ご勘弁の「深夜の弁明」
このまま書き続けると、清水義範の小説「深夜の弁明」みたいになっちゃいかねない。
ある作家が小説の締め切りに追われて、今晩中に書かねばならぬのに、編集者へ締め切りを守れない言い訳のFAX文章を書いていたら、朝気がつくと小説一本分の言い訳文章を書いてしまっていた....というお話。じゃんじゃん。

今AM2時。
そんなの嫌だから、もう寝る。
Queensの前半レクの写真編集までは出来ているわけで。
明日からまた頑張ろう!オレ。

2013年2月18日月曜日

少女野球宮前Queens序章

16日土曜は少女野球宮前Queensの「6年生を送る会」に出席。昨年に続き、笑いあり涙ありの素晴らしい会になった。

撮った写真は500枚ほど。意識してかなりセーブしてもこの枚数。ここからブログ掲載のための写真の選択をするだけで、チョモランマの頂点を目指すくらいの労力を要する。更に、それら数葉のベストショットを編集し夜中にMacで一枚一枚の絵に仕上げるのは、マリアナ海溝の深淵に潜るくらいの勇気を要する。

昨年も同じような「言い訳」を書きお茶を濁して、挙げ句の果てにQのMochidaコーチの「男泣き」の絵を初回に掲載したように思う。
膨大な写真量と、容易に想像されるであろう深夜に及ぶメガ盛り文章量の多さに怖れをなしつつ、今年もこの写真で、お茶を濁そうと画策する矮小(わいしょう)な魂胆の筆者なんであった。

「お別れ会」でのハイライト泣く子も黙るのは、1年を振り返るDVDのスライドショウであることは外野の論を待たない。照明が落ち、しんしんと静まり返る中、それが始まるわけで。Qの広報担当である筆者は、粛々と暗い中カメラ片手に床を這いつくばり蠢(うごめ)く。
スライドショウ最後のあたりで、こんな男の絵をとらえた。
全員が黙って椅子に座ってスクリーンに見入る中、いつの間に自席を離れこのDVDを作った6年Izumi父Hatanoさんがぽつねんと、独り....。会場の最後列で銀幕を見つめる姿があった。おそらくQの誰も知り得なかったであろうと思う。

ファインダー越しに見た彼の眼鏡の奥が光っていたのは、何も金属の反射によるものだけではあるまい。

個人的な感慨も含め、爆笑と涙のとても良い「6年生を送る会」であった。
「遅ればせながら、Queens母全員からのバレンタインです」と新母の会代表Sone母からもらったチョコレート。
会で恒例となったオリジナル焼酎ボトルのラベルは、業者が小ブログからWeb上でダウンロードしたという優勝時の集合写真が。これも母たちからメールで送ってもらってアップしたものだ。
更にこのHatanoさん力作のスライドショーDVD。

明日からまた、仕事終わりにコツコツと写真編集と駄文を撹拌し、少女野球宮前Queensのブログを書いて、全世界に発信していこうと思うんである。(^-^)/
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2013年2月16日土曜日

オルセー美術館

日テレの「アナザースカイ」という番組を観た。今日は辻仁成がゲスト。ミポリンと結婚しパリ在住の作家である。筆者、作家にハマると徹底的にその作家の本を読みあさるタイプ。一時期この人の小説にどっぷり浸かった時期があり、ほとんど読破したことがある。今は全くその気は失せたけれど。更に、パリには2度ほど行ったことがあり、今でも兄貴が住んでいるので、パリの風景が映し出されるだけで、見入ってしまうんである。そしてオルセー美術館の紹介映像もでてきた。美術館巡りも若いころの趣味であった。この三つのファクターが合体しちゃったもんだから、TVを観ながらすこんっと昔の感慨にふけってしまった。

子どもがいない結婚3年目に初めて海外へ行った。最初はロンドンへ行き、日本で知り合ったスコットランドに住むスコティッシュの夫婦に会うために。彼ら夫婦は日本語はカタコト、そのご両親は日本語が全くわからず、こちら夫婦も中学レベルのカタコトの英語とで四苦八苦の会話であったけれど、すごく楽しかった記憶がある。まるで映画に出てくるような、夕日が射すスコットランドの家で紅茶とクッキーで過ごしたひと時は今でも忘れられない。帰りのロンドンへのBAのチケットを買う時、空港でまたしても四苦八苦七転八倒の英語で会話をした。全て手続きが終わった時に、窓口の中年女性がにっこり微笑みながら「Your English is very good!」と言ってくれた。めちゃくちゃ嬉しかった。
翌日パリの兄貴を訊ねて、エアフランスの機中の人となったんである。

二度目にパリへ行ったのは兄貴の結婚式に参列するため。その頃は子どもが小学生低学年の二人のコブ付きで。兄貴はパリで知り合った日本人女性との結婚。今では筆者にとっては義姉になる。短い滞在の間に行ったのはオルセー美術館であった。駅を改装した建築的にも世界的に有名な美術館なんである。モナリザのルーブルは既に行ったので2度目の渡仏ではオルセーが念願だった。

微かにざわめいた空気感があるものの、巨大な空間に展示された数々の名画を静かに堪能する。最初神妙な面持ちでくっついていた子らは、そのうち子どもの御多分にもれず、飽きてきた。いつの間にか二人つるんでどこかへ行ってしまう。「美術を愛するパリジャンに人さらいはいないだろうて」などとのんびり構えて、我々はむしろ厄介払いが出来たとゆっくり鑑賞することに。現代日本の親ならアタフタ必至に探しまわることだろう。どちらが良いかは分らないけれど。

ふと気がつくと遠くからぎゃんぎゃん大声が聞こえる。女性がフランス語で何か怒っているようだ。なんのことやらとその方面へ行ってみる。

静かな空間でグレーの制服にネクタイの、太った女性がもの凄い剣幕で怒っている。周りは衆人環視でいったい何事かと訝(いぶか)しがっていた。その前には見覚えのある日本人らしき二人の子どもが、顔面が床に付かんばかりに首をうなだれていた。

「ヤッベ!」
一瞬、血の気が引いた。何か美術品を壊したのか?ゴッホの作品もあったぞ!億単位の賠償金を請求されるのか?そうなりゃ一家離散だぞ、との悪しき想像を頭から振り払いながら、すっ飛んで行った。
どうやら広く静かな美術館で二人は鬼ごっこをしていたらしい。キャッキャ言いながら。
今度は我々夫婦が首をうなだれる番だった。かの太ったフランス人女性は矛先を我々に向け、やはりもの凄い剣幕でぎゃんぎゃん延々怒り狂ったのは言うまでもない。
「スミマセン、申し訳ない、ゴメンナサイ、親の監督不行き届きで....」
と日本語で謝罪しても、彼女には理解出来るわけもなく、筆者の顔面は次第にぴかぴかの大理石の床に接吻しようとしていた。内心、「あなたの怒る大声のほうがよほど他の客に迷惑かも...」なんてちょっぴり思いながら。
「オルセー」と言うより、「ウルセー美術館」じゃん。....でも真摯に反省した。

ほろ苦くも今となっては楽しい記憶。
パリのオルセー美術館というと、名画の記憶よりもこのエピソードを想いだす。
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