2024年3月10日日曜日

邂逅と哀悼

 2024年宮前春季大会、先週に続き2日目なんであった。例によって膨大な写真枚数ゆえに、1試合当たり少なめの掲載にてご勘弁あれ。なるべく投手と主将、ベンチ、クロスプレー、ネット裏の運営父母は極力意識して撮ったけれど、漏れていたらこれまたご勘弁をPart2なんである。試合は第一公園2-3試合から第四公園3-4試合まで。

●メイツVS花フラ

先攻M奮闘するも無得点、裏のH攻撃ではエンジン全開一挙6得点、0:6とし初回を終える幕開けとなった。

M軍なんとか1点をと奮起するも叶わず、対するH軍毎回得点という展開となる。

Hは守備が素晴らしかった。安定して見ていられる内野陣はさすがである。試合はHの圧勝、Mナインもよく頑張った。

●サンダースVSアリコ

S打線に初回から火がつきこれまた4得点する上々の滑り出し。この日は実に良い天気で太陽光線がカメラ的にはありがたし、綺麗な写真多数。アリコ監督Endohさんは「機を見るに敏」、大量失点を阻止すべく(?)初回から投手交代の采配。Sの女子Yuiも安打を放つ活躍。

そうは問屋が卸さないとぞばかりのAの反撃開始、初回裏Aも3点を返すことに。本大会トーナメントでは大会序盤にコールドゲームが多発する傾向がある。しかしこの試合は拮抗した展開を予想させるものだった。A選手の一挙手一投足に欣喜雀躍するベンチと応援席。4:3と肉薄。更にAが追加点し4:4の同点に持ち込んだ。

しかしS打線Aの猛追を振り切り更に追加点を入れるも...筆者ここで中座しちゃうのである。第一から第四へ転戦、のちに連盟ALLLINEで知ったのは、9:10Xでアリコの勝利だった。さぞやA軍大盛り上がりに歓喜したに違いない。僅差での敗退となったがSナインにも拍手である。

●レッパVSワイルダース(第四公園ジュニアの部)

筆者がセブンで弁当を買い、第四で食し終わった時にはR軍がすでに大差でリードしていた。8:0。これまでHirano監督を筆者は言いたい放題、思いつくままに様々な形容句を冠してきた。実に申し訳ない思いで胸が潰れそうだ。申し訳ないので反省の意味でもう一発増えた。「赤白紅白ダルマ」達磨和尚は実に立派な人物である。「選手交代...お前レフトな。レフトってどこか分かるか?」そんな優しさが滲み出ていたダルマ監督であった。

Wは必死に本塁を目指し奮戦するも、やはりRパワーの牙城は崩せず、 大差での敗退となった。

挿話(エピソード)

数年前にもここで書いたけれど、第四の道路向かいのコンクリート壁には今でも当時の名残があった。昔は子供らが壁当てしていたそうな。排水口の中にC球が2個、今でも福井の化石のように嵌(は)まり込んでいた。こうして撮ってみるとまるで、ボタン雪がシンシンと降る様を水墨画で表したような趣(おもむき)があるではないか。筆者いつかこの壁にバンクシー風の絵を描いて神奈川県に転売し、巨額の収益を連盟に寄付したいとふと思ったのだが、その前に逮捕されるのは火を見るよりも明らかである。

●フレンズVSウルフ(第四公園ジュニアの部)

そーなんである。フレンズジュニアBチームであった。Fは長年の努力の甲斐あって人数が増えとうとうA+B別個に活動できる体制になった。昔を知る筆者は信じ難い現実がそこにあった。これはひとえに歴代の父母たちの努力に他ならない。その筆頭がMaeda夫妻、監督もMaedaさんが就任となった。今回は全員掲載はご勘弁、しかしWには申し訳なしF寄りのブログにて。

F初回は無得点。

元気はつらつのWナイン、攻守に光るものがある。ちっちゃい子でもその打撃フォームは大器晩成を容易に想起させるものがある。初回裏に3得点す。

F主将はエイトマンEito。昔は子分を引き連れて試合そっちのけで闊歩していたが、今ではちゃんと野球しちゃってるじゃないか。光陰矢のごとし。2回には1点を返し3:1とするF。

しかしながら流石のW、最終回には猛攻を仕掛け結果1:10でW軍勝利。

さてこんな邂逅(かいこう)があるとは思わなかった。この日久しぶりにF代表Yanagasawaさんが西有馬にきていることはLINEで知っていたけれど、まさかここにも駆けつけてくるとは。ずっとYanagisawaさんとKanedaさんの暮らしぶりや体調を案じていたので、今日会えたことは筆者にとって実に素晴らしいことであった。どのチームにもレジェンドと言われる大先輩が大なり小なりいるはずだ。Fの或いは筆者にとってのそれがYanagisawaさんである。今日会うなりこう言う「いやあ、もう認知症でさあ、参ったよ」いえいえ筆者は知っている、本当の認知症は自分のことを認知症だとは認知してないことを。親類縁者に何人か認知症の方を見てきたが、代表はバリバリに元気そうで全く心配無用だった。随分前に有馬小グランドで代表とKanedaさんが来なくなったら俺もフレンズ辞めます、と二人に言ったことがある。それが今は現実となった。ここ数年は別の理由もあってFとは距離を置くようになったけれど、フレンズを思う気持ちは変わらない。おそらく連盟メンバーの誰しもが自分の母体チームを今でも心で応援しているわけで。

3月10日春季2日目、期せずして代表に会えただけで有意義な1日となったのだった。シロガネーゼ、アラガネーゼ、金がねーぜ昭和オヤジの典型Araganeさんも健在だった。帰宅後これを書きながら、普段滅多に飲めないエビスビールのプルリングをカシャリとやったのは言うまでもない。

※哀悼

大人になってから息子と一緒に夢中になって読んだ漫画は数少ない。タッチ、H2、ドカベン、らんま1/2、浦安鉄筋家族、etc。子供の頃鉄腕アトム、巨人の星などを読んで以来だった。中でも筆頭はダントツでドラゴンボール。息子よりも熱心にコミック本を買いに本屋に走ったものだ。筆者のイチオシキャラはグラサンでエッチな亀仙人。自分を投影していたのかもしれない。娘が幼い頃「ちびまる子ちゃん」がスタート。「なんでもかんでもみんなー」に合わせて娘が毎週日曜TVの前で踊っていた。当時の娘の容姿がまる子にそっくりだった。

筆者とほぼ年齢が変わらない、尊敬敬愛するデザイン力+画力は唯一無二の作家、世界の鳥山明さん、まる子の声優で愛らしいTARAKOさん。ご冥福をお祈りします。

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2024年3月6日水曜日

少年野球にも「大谷ルール」

 前回ブログ末尾で、ほかにも伝えたいエピソードが2個と書いて筆を置いたけれど、その後1個増えちゃって3個になったんである。では早速少年少女野球にまつわるお話を...。

●エピソード1「おめでとう」

QueensコーチDaiちゃんである。知っている人は知っている、あの連盟元副会長Kasaharaさんの息子さん(モンタOB)で、筆者がQueensに関わる前からコーチを務めてもらっているから、いわば大ベテランコーチと言える。土日は大人野球にも参加しながら、土曜はQueensへ指導に来てくれているのである。昔はQの大人の飲み会に「今度結婚することになりました」と言って、彼女を連れて紹介しに来てくれたこともある、ナイスガイである。

そのDaiちゃんに待望の赤ちゃんが誕生したんである。先日Q皆が報告を受けて祝福、更に先週は心ばかりのご祝儀をQ選手から差し上げたんである。故Kasaharaさんが存命だったなら、どんなにか孫を可愛がったことだろう。女の子である。ジョークで言った「女子か〜。将来Queensに入部決定だな」と。すかさずDaiちゃん返した「当然です。よかったら入部届け用紙ありますかね、持って帰りますよ〜」6年後が実に楽しみである。※卒団生からの寄贈はテントだった。もうすでに卒団生家庭は来なくなっているので、ここで改めて御礼申し上げます。大切に使わせていただきます。

●エピソード2「女子中学硬式野球始動」

昨年から川崎硬式野球協議会のKatohさんや、当時市議選に立候補前だった高戸ともこさんらが、連盟やQに熱心にアプローチ、アタック、プレゼン、サゼッションしてきた案件がついに実現へ向け始動となった。川崎市初の女子中学硬式野球チームの発足なんであった。その名も「川崎ミラクル・レディース」先日その体験会にQからHioriとSuiが参加、それが読売新聞に載ったのである。中学生女子野球チームはかなり以前にジャイアンツから連盟へ打診があり、連盟からの依頼で筆者がチームロゴをデザインしたことがあったが、途中でご破産となった。あれから何年が経つだろう。何はともあれ、野球、しかも女子野球が盛り上がることに異論があろうはずはない。今後も継続されることを願いたい。

写真出典※読売新聞川崎版+QueensスタッフLINEから

●エピソード3「少年野球にも大谷ルール適用」

いわゆる二刀流を鑑みたMLB大リーグでの「大谷ルール」ではない。先週春季開幕時タバコ休憩しちゃってる時に、今期から新審判部長となったAokiさんと談笑した時の話。「つい先日全軟連から通達が来て、ピッチャーのグラブに関して...」時に「タバコ休憩」ならではの重要な情報をゲットできることがある。嫌煙家には容認できないだろーけど。会社のデスクよりも社内の喫煙ルームでの会話の方が時に重要な場合がある。

簡潔平易に書いちゃう。従来の投手のグラブ規定では「グラブ色は1色でなければいかんぜよ」だった。それを聞いて筆者「え?大谷グラブは確かツートンカラーだったような気がする。子供たち試合で使えないってこと?」すかさずAokiさん「それそれ、だから忖度したかどうか、この度ツートンカラーでもOKになったんですよ」

これはあくまで個人的見解である。投手のグラブは相手打者を幻惑してはならないとの見地から、色がごちゃごちゃしていちゃいけなくて、1色って決まっていたけれど、今回ツートンカラー2色の大谷グラブが全国の小学校に配布されたことによって、これを是認(ぜにん)すべく全軟連が急遽(かどうかは不明)使用を認める方向になったのではないかと思う。

Aokiさんがわざわざコピーを持ってきた。文面を読むとなるほど確かにそーだった。ちょっと驚いたのは規定の中に「PANTONE」の色指定があったこと。PANTONEとは全世界共通の色番号なんである。たとえば同じ「赤」でも国によって民族によって赤の捉え方が違うわけで、たとえば日の丸の赤を印刷しろと言われたら、国ごとにいろんな赤が噴出するに違いない。それを日の丸の赤のインクのCMYK配合はこれだよ、と世界共通の番号化したのが「PANTONE」である。日本で流通しているのは大日本インキ、通称DICの見本帳である。レッパHiranoさんの専門分野ではある。

グラブの色規定に「PANTONE」が出てきたのには驚いたのである。全軟連が少年野球にまで投手グラブの規定緩和を設けたことは、いい意味での忖度だろうか、子供たちの野球環境を鑑み、かつ大谷翔平の意向を汲んだ結果なわけで、いわば「大岡裁き」に通ずる英断だと筆者は思うのである。

※写真出典:読売オンライン+Aokiさん資料提供

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