2010年10月6日水曜日

職質「聞く」と「訊く」

以前にも、運動不足解消のため近くの公園へたまに散歩することは書いた。果たしてその程度の歩行距離で、どれほどの運動不足解消の一助になるのかどうかは怪しいとお思いでしょうけど、少なくとも筆者にとっては効果はあるのである。気分転換という意味でも全然違うわけですね。頭の中のモヤモヤがスッキリするんである。台風一過の東京に、抜けるような青空が出現するような...ってほどでもないけど。

今日も夕方久しぶりにT公園へブラリ。こんな時には普段あまり連絡してない友人や先輩に電話してみる。3人目と電話中に、目の前をどこかで見たことがある子どもがボールを追いかけて行った。むむむ、ウチのチームのOBの子だった。
「おうっ、元気か!」「ハイッ!こんにちは。久しぶりですっ!」
少年野球コーチをやっていて嬉しいと思える瞬間のひとつだ。
だけど...もうそろそろ暗くなってくる頃だ。自転車での帰りに警官から職務質問とかに遭わねばいいが....。

職務質問。略して「職質」。このお話を2題。
今年の春ごろ、ちょっと遠くのBOOK OFFへ本を買いにママチャリで出撃。交差点で左右確認した時に、遠くで原チャリに乗った警官が目の端に映る。そのままペダルをこいでいるとほどなくして、後ろからバイクが急接近してくる気配。(...奴さん来やがったな...)とひとりごちていたら案の定、先ほどの警官だった。業務上の警官としての義務だから仕方ない、つき合ってやっか。
「持ち主は誰なの?」「私です」
「あなたが購入したものなの?」「いや、買ったのは家内ですが」
「どこで買ったの?」.....(んなもん、知らねえよ!と言いたかったがグッと抑えて)
何やら彼の眼の奥にキラ〜ンと光るものが見えた気がした。
無線での照会やらなんやら一通りのやり取りを経たのち無事解放。
その間現場を通りすぎるオバチャンたちには訝(いぶか)しげな目を向けられ、どうにもやり場のない気分の悪い思いをさせられたけど、しょうがないか。20代くらいの若い人で初対面の明らかに年上の者に対して、タメグチ口調で話してくるのにはムッとしたが、オトナの対応で許してやろう。それにしても俺を後ろから追っかけて来た時のバイクのスピードを想像するに、君、間違いなくアレはスピード違反だぞっ。

「職質」もうひとつ。
息子が大学在学中の話。高校時代からバイトをしていた焼肉屋。自宅からかなり遠いので原チャリで通っていた。ある晩、バイトが終わり仲間とワイワイやってさて帰る段になったが、バイクが故障、どうしてもエンジンがかからない。仕方ないので歩いて帰るハメに。夜中の2時頃だ。自宅まで徒歩で1時間は下らない。疲れた身体でとぼとぼ歩いていたらドブ川に朽ち果てたような自転車が投げ棄てられていた。「おっしゃあ!やったね!」と息子はルンルン気分でサビサビドロドロ自転車をギ〜コギコ。
自宅到着寸前で「職質」にあっちゃったのである、不運にも。
駅前の交番へ連行されて事情聴取開始。警官の質問に息子が答え、それを警官が用紙に記録する。最後に、警官が書いたその書面のとおりにそれを直筆で所定の別用紙に書き写せとの指示。
息子は慎重に汚い字で書き写して行く。アイツは親に似ず、字がヘタなのである。キーボードはブラインドタッチが出来ちゃうのに。全部書き上げてから警官がチェック。ところがここを書き直せとの命令...。
「......私は警察官にこの自転車はあなたのものか、と聞かれました。」
これは警官が書いた最初の文章。息子はその文を見ながら気を利かせて、
「......私は警察官にこの自転車はあなたのものか、と訊かれました。」
と漢字を正しく書き換えたらしい。
これをどうしても俺の書いたとおりに書き直せというわけだ。間違った漢字に。
「いやあ、あのお〜、でも〜、漢字はこれが正しいかと...」と抵抗しようとしたが無駄だなと判断した息子は言われるまま間違い字に書き直したそうである。
ゴミ同然の廃棄物を有効再利用して、地球に優しいエコ活動をした結果(?)これで前科一犯だ。でも息子も私も呼び出しをくらった家内も、今となっては笑い話でいい経験になったと思っている。

決して日本の警察官を揶揄するつもりは毛頭ない。むしろ市民のために頑張っている警察官には頭の下がる思いだし、過去にお世話になった感じのいいおまわりさんも知っている。でもこの話のように、「役人仕事」というコトバがあるけど、ニッポンのお役人にはもう少し柔軟なアタマを持ってほしいものだ。
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