筆者の配偶者の姉、つまり義姉はあの阪神淡路大震災を体験した。夫の赴任先の神戸での経験だった。
私も朝、TVで高速道路が湾曲し崩落した映像を観たときは義姉のことを瞬時に思い愕然とした。幸い義姉は死ぬ思いをしたけれど、堅牢なマンション住まいだったがために怪我もなく済んだそうだ。後日談だけど、あれ以来自分の人生観がガラリと変わってしまったそうだ。しかし、家の中はあらゆるモノが床に散乱し、酒瓶も全て割れたので復旧後もしばらくは部屋から酒の匂いが抜けずに閉口したそうな。
それからたしか1年後のことだったと思う。神戸の義姉から突然パンが送られて来た。朝、復興した街の一角で営むパン屋さんを通りかかった時、出来立てのパンを見て衝動的に買ったものらしい。...おかげさまでこんなに元気になったよ...ということを出来立てのパンに託して伝えたかったようだ。おそらくウチへ送るだけじゃなく、出来ることなら全国の人たちに送って伝えたかったに違いない。
その義姉は数年後、今度は盛岡に転居。数年前の南部地震も経験することになる。
更に今度の東日本大震災。日曜になって、現地に設置された災害用特別公衆電話から連絡があった。「とりあえず元気」だと。携帯が壊れたのかどうか、電話番号を暗記していたのが唯一ウチだったらしい。我々は携帯の短縮番号に慣れてしまって、いざという時、電話しようにもどこにも連絡できない状況というのも想定しなきゃと思った次第。
みなさんはご自分の携帯をなくしたとき、自宅電話が不通のとき、奥さんや子どもの携帯番号を言えますか?
(※私の場合は....全くわかりません)
日はまた昇る。
夜明けのない夜はない。
春がやってこない冬はない.....。
被災地の方々、どうかがんばってください。
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