2011年10月1日土曜日

ココロはひとつ

「携帯待ち受け?あぁ〜いいですよ、一発作りましょうか」

元来こういう「作る」作業は嫌いじゃないんである。だから今の職業についてるわけでもある。小学校の卒業文集で「将来なりたいもの欄」には、マンガ家か青年実業家か、または(ウケ狙いで)風呂屋の番台のオヤジ、と書いた小生。ナニカ描いたり作ったりするのが好きなのだ。自分で画を描きデザインし、図面を引き、それが実際職人の手によって店舗建築として立ち上がった時の喜びはひとしおである。クライアントに喜ばれたり、感謝されたりしたら、もっと嬉しいわけで。

先日宮前の少女野球チームQueensのBBQ大会にお招きいただいた時のこと。
Kasaharaさんいわく、父母や指導陣の何人かは携帯の待ち受け画面に、Queensのロゴを入れてるよと。Yさんのを見せてもらった。小生のブログに載っていた写真を加工し苦労して作ったものらしい。携帯画面縦長の白地に対して中央に小さくQueensのロゴ。これを見た瞬間、クリエイター魂に火がついちゃったんである。それで冒頭の言葉。
翌日Kaさんに子どもたちの下の名前をカタカナで教えて下されと、メール。速攻その晩にはYさん母から来た、きた、どっさり女の子の名前が。
ところが仕事が立て込んでいて、安請け合いをしてしまったことを後悔する日々が続き悶々と。一日一回は「アレ、実際どーゆーデザインにすっかなあ」と頭をよぎるものの、さっぱり具体的なアイディアが浮かばない...というか考えてる余裕がない。
ある日、夜仕事が終わり、ブログを書くかスコアブックの集計をやるか、この待ち受けをやるかと、考えあぐねていたら突然天から降りてきちゃったんである。雲の合間から天使がヒラメキという名の風呂敷かついでパタパタと。急いでグラフィックソフトを起動し、中央にQのロゴを配して、その上下のスペースに子どもたちの名前を英文で書き込む。キッチリバランス良く埋まるように、名前を上下左右シャッフル。するとナニカある法則が見えてきた...。名前が「i」で終わる子が多いのだった。これを全部右寄せにしたらピッタシ決まった。思いっきり女の子っぽくベースをピンクにし、一人ひとりの文字をカラフルに。「i」=「愛」のあるチームに育って欲しい、なんて(^^)
これは女子受けするかもだけど、オヤジ的にはいかがなものか。というわけで急遽もう一発作ってみる。帽子のMのマークが欲しくて、Macの中をひっくり返して探すものの、あるわけない。あるのはフレンズのFマークばかり。すぐに記念誌のNishimura編集長にメール、Queensの帽子の写真ちょうだいと。これまた速攻で写真添付返信あり。

MiyamaeのMを切り抜き赤ベースのトップに持って行きバックに白い拡散光をつけ、下にはメーカーWebサイトから引っ張って来たC球のボールの写真を配置。設立、創立、創設はSince〜がいいのか、Established〜がいいのか、Yahoo!辞書で検索検証し、Est.2007に決定。早速Yさんにメールし、Queensのみなさんに配信してもらった。「カワイイ〜!」との反応ありとのこと。

あにはからんや母のみならず、男の指導陣もピンクバージョンを待ち受けに設定したとのことだ。Koshimizu監督やYamamotoコーチからはていねいにお礼のメールまで頂き、喜んでもらえて作って良かったと実感。
何が良いのかって?
これは応援横断幕やおそろいのTシャツやチームのステッカーなどと同じく、みんなのココロがひとつになるシンボルの役目を果たすことがあるからだ。とりもなおさず、「がんばれ東北 心のチカラ」のデザインの、最大の意図もそこにあるわけで。
一応デザインを生業としている小生も、デザインに出来ることの付加価値を、今回改めて認識させてもらった次第である。
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿