EXILEの「道」と「ただ...逢いたくて」が私のEXILEのベスト2の曲である。
携帯の「着うたフル」にも入っている。「道」はその詩の内容とメロディーラインの融合が絶妙で何度聴いても飽きない。特に春が近づく頃には...。
今晩(10/2)のEXILEの震災復興特番は、宮城県の南三陸町でのライブの模様を中心に放映されていた。ご覧になった方も多くいることだろうけれど、3.11の夜、志津川中学校に避難しとじこめられた卒業生たちが、明日の卒業式で歌うはずだったEXILEの「道」を、恐怖のどん底であったであろう、ろうそく1本の真っ暗な闇の中で、誰からともなく歌い始め、やがて伝搬し最後はみんなでの合唱になったそうだ。
後日この新聞記事に目を留めたHIROが企画、この志津川中でのライブ実現となった。涙腺がただでさえ弱体化している私は、幾度かTシャツの裾で目頭を押さえるはめになる。
TVを観ながらふと、志津川中はどんなところにあるのだろうと思い立ち、Googleマップで検索。川崎から一気に宮城県南三陸町へと飛んだ。
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唖然とした。
Googleマップが最近新しくなったのは知っていたが、デスクトップに表示された東北のその小さな町の衛星画像は、震災後に撮影されたものに変わっていたのだ。
拡大すれば海岸べりの土地はまさに何も見る影もなく、影を投ずるのは積み上げられたガレキの山のもの。建物が何もない茶色の平地。すぐに他の太平洋海岸寄りの町へマウスを操作。どの町も同じだった。ガレキの処理がだいぶ進んでいるように見受けられるから本当に最近の画像なのであろう。マスコミ報道などではよく目にする衛星画像だけれど、こうしてGoogleで点と点が線でつながり海岸沿いに延々と続く同じ光景を見ると、TV報道とは別の圧倒的な現実感を伴って胸に迫って来る。大きな町も小さな漁村もおしなべて人家が消えてしまっていた。
GoogleMap
茶色い虚無のベタ塗りにわずかに白く見える幾筋もの線がある。
「道」である。
道だけはそのまま残っていた。
卒業をテーマにしたEXILEの「道」ではあるけれど、あらためて「震災」というキーワードで歌詞を振り返れば、偶然にもそこかしこに被災地へ光を投ずる「道」でもあったのは、私の思い入れによる穿った見方だろうか....。
『思い出が 時間を止めた』
今日の日を忘れるなと
見慣れた景色 二度と並べない
思い出の道
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道、君と歩いた今日まで
かすかに 動くくちびる
特別な時間をありがとう
「心」「勇気」「友」「笑顔」
嬉しすぎて
溢れ出した
涙が とまらない
ゆっくりと歩き出そう
この道 未来へと続く
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(※EXILE Words:Shogo Kashida Music:miwa furuse)
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