2013年8月22日木曜日

緑陰読書

朝日の天声人語をほぼ毎朝読む。仕事前の脳を呼び覚ますカフェイン的な効果もさることながら、文章の達人の字面を見ているだけでうっとりしちゃうのであった。その反動で執筆者に畏怖(いふ)の念を抱くと同時に、小生の文章はいかに稚拙で子どもじみているのかを思い知らされる朝の毎日なんである。

時折聞いたことも見たこともない難しい言葉がでてくるわけだが、オトナならば前後の文脈からおおよその意味合いは想像がつくというものだ。むしろ全く想像すら出来ない言葉なら使わないようにしているに違いないわけで。四字熟語は大好きなので、知らない語句が出て来ると、Googleでググるか、傍らの「四字熟語辞典」を引く。たった4個の文字の羅列の奥には広大な宇宙が顔をのぞかせていることもある。

先日天声人語に素敵な四字熟語が載っていた。初めて聞いた。
「緑陰読書」(りょくいんどくしょ)
これをどう読み解くか。主に夏休みのこの時季、外の涼しい木陰で読書を楽しむ、というほどの意味合いなのだそうだ。おお〜なんという素敵な言葉なんだろう。「晴耕雨読」を標榜(ひょうぼう)し理想の人生の終わり方と思っている筆者には、ココロに染み入る四時熟語なんであった。もっとも、記録的な猛暑のこの夏は、木陰はあっても涼しげな木陰などありもせず、むしろ熱風吹き荒れて読書どころではないはずだ。それでも筆者は時折この「緑陰読書」をやっちゃう。バターが10秒で溶けるくらい暑くても、鼻水が3秒で凍りつく寒さでも、近隣の公園へ行って木陰のベンチに座り小説を読むのが好きだ。もちろんド暇こいてる時にしか出来ない最高の贅沢だから、一年を通して数度あるかないかだけれど。今の季節ならば途中コンビニで冷たく冷えた缶ビールを購入後に行くのがよろしい。ビールは発泡酒ではいけない、ちゃんとしたビールだ。スーパードライはもってのほか、せめてキリンラガー、あわよくばエビスあたりが理想である。真冬ならばヤケドするくらい熱い缶コーヒーを持参で。甘いポッカコーヒーは論外で出来ればUCCのブラックコーヒーが良い。

この「緑陰読書」を近日絶対やろうと思っていたら、今日また仕事の電話が鳴った。自分の思い通りにいかないのが世の常と分っていてもやるせない気持ちに落ち込むのであった。
ところで最近の新聞に今どきの図書館事情なるものが載っていた。更にご周知のように小学校の図書館で広島の原爆をテーマにした「はだしのゲン」の閲覧制限を要請したとのニュース。そんなこんなで「緑陰読書」と「図書館」とのキーワードが渾然一体となって筆者の頭をかき回しはじめたんである。

筆者が図書館建築のデザインをするなら...構想夢想妄想が相まって収拾がつかないわけで。
あらま、こんな時間。
収拾がつかないまま筆を進めると、大抵結果が良くないことを経験上知っている。
いつかこの続きを書いてみようと思う。
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