バッテリーはRui+Yuiコンビ以下ベストの布陣。運動会を捨てて控えで参加してくれたBuntaとTakeru。神奈川の大舞台でわずか11名で闘うのだった。グランドは等々力球場だ。
戸塚アイアンボンドスは初回表先頭打者5年生のKuwayamaくんが見事な右中間を破る三塁打を放つ。一気に緊張感が高まるFベンチ。しかし続く上位打線を2三振、1四球、捕邪飛に切ってとり事無きを得たんであった。
因に筆者、スコアラーをやると写真を撮れないのでOhmori部長に任せて、もっぱら戦場カメラマンとなる。ベンチからの撮影は出来ないのでグランドレベルの写真はベンチ裏の通路からレンズを構えたんであった。
初回裏Fはまさに怒濤の幕開けだった。先頭打者主将のRuiが放った打球はセンターオーバー、外野を転々とする間に韋駄天のごとく俊足を飛ばし、なんと先頭打者ランニングホームランを記録したんであった。筆者は興奮しながらもどこか冷静に一連のダイヤモンド一周を捉えていた。
相手投手はこれで調子が狂ったのか、四死球を連発しTaichiのタイムリーや下位打線のスクイズが綺麗に決まり、終わってみれば6得点先制したのだった。
その後もRuiの投球は冴え渡り、ほとんど走者を出さないピッチング、先頭打者以外は最後まで無安打で押さえ込む。
2回裏FはShohgo、Yuiが四球で出塁すると待ってました4番大砲の巨漢Hajime。これまた強烈な放物線を描いた打球は右中間オーバー、鈍足なれど必死の走塁でランニングスリーランホームラン。家族愛の深いチャイニーズの巨漢Takenakaオヤジは、我が子の大活躍に飛び上がり絶叫する。いくら等々力球場の取り壊しが決まっているとはいえ、スタンド席を破壊してはいけない。1塁側ベンチの天井が抜けるかと思っちゃった。ジャンプするたびに震度5強の揺れが等々力を襲い、ターザンの雄叫びのような大音声(だいおんじょう)が等々力に轟き渡ったのだった。
(※その晩のオヤジ飲み会ではTakenakaオヤジ、流暢な日本語で舌が滑らかだったことは言うまでもない)
終わってみれば10:0、3回コールド、完封完勝であった。筆者の杞憂であった。
しかし、県大会レベルはこんなものではないはずだ.....。
場外へ出て皆で歓談する。
連盟Sasakiさんや花フラTadaiさんの顔も見えた。会長SohmaさんやHonmaさんなども駆けつけていただいた。二人がフレンズナインにかき氷を大盤振る舞いなんである。
その冷たさと心地よさは選手にとっては格別だったに違いない。
※余談ではある。先日の第一公園ドームで筆者はセンター外野席でカメラを構えて怒られちゃったんである。両翼の奥へ引っ込めばOKだと。
ここ等々力は外野フェンスうしろに2メーターほどの観覧席があり、誰でも自由に出入り出来るスペースがあった。それならばと選手を正面から捉えるためファウルラインぎりぎりのライト外野席からカメラを構えて激写したんである。ほどなくしてウグイス嬢の場内アナウンスがあった。こちらは等々力に轟いた驚きの声だった。
「本日は外野スタンドを解放しておりません。お客様は退席されるようお願い申し上げます」
一瞬「えっ!俺のこと?」
すごすごとスタンドへ戻るとNakamura、Soneオヤジから「Tさん、また怒られちゃいましたね。キャハハハハ」と大笑いされて、筆者も無い髪の頭をかきながら「ったくだよー、参った参った、だはははは」と笑ったのであった。
しかしこれからも球場の状況を見て判断し、外野からのショットに飽くなき探究心を燃やす決意を新たにしたんである。球場ルールはもちろん遵守するけれど報道カメラマンはこんなことで挫けてはいけない。「人事が恐くてサラリーマンやってられるかっ」なんである。
明日日曜は戦いの場所を川崎御幸(ミユキ)球場に移し、気持ちを新たに2回戦に臨むフレンズナインなんであった。
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