2021年1月18日月曜日

マイノリティーへの目線

 いよいよ忙しくなってきた。このご時世実に幸せなことである。昨年はコロナ下で仕事が激減し暗鬱な毎日を送ってきただけに、やっと頭の中のハードディスクがフル回転する実感と快感を覚えているのだった。土曜はAMQueensへ行き、午後は夜まで仕事、翌日曜の今日は朝から外に一歩も出ずに22時までほとんど休まず、図面を描いていたんである。ただ、忙しいのと収入が正比例しないのがこの業界の常。まだまだ先行きは不安なれども、とりあえずは良しとする。コロナで廃業または廃業寸前の自営業者に思いを寄せれば、自分はまだ幸せなのだろう。

土曜のQueensは1週間遅れのグランド開きだった。久々に懐かしい面々と対面し新年のご挨拶。本来なら17日今日が卒団式だったが、予定を変更し今は模索中とのことだった。

OGのひーちゃんが来ていた。新捕手のSakiにキャッチャーを徹底指導。Q黄金期の彼女もまた主将で捕手だった。性格は明るく頭脳明晰、有馬中時代は学年成績トップ、スポーツ万能絵心のセンスも抜群、リーダーシップもあり人望も厚い...。しかしなんと言っても笑顔が可愛らしく周囲を明るくする天性を持っているのだった。実に素敵な乙女に成長したものである。ひーちゃんと姉のMeikaの美人姉妹を見るといつも思うのだが、広瀬すずと広瀬アリス姉妹とダブってしまうのだった。

ファーストでの離塁と帰塁、走者の基本練習である。主将Tohkoのユニフォームはスライディングを繰り返し真っ黒であった。ユニフォームが「まっくろくろすけ」になるのは、野球を一生懸命頑張っている証だ。母は洗濯が大変であるが、これで文句を言う母は誰一人いないはずだ。Ryohくんコーチの愛娘も元気に練習参加。

ここから例によって買ったばかりのiPhone12Proで撮ってみる。画像や動画に秀でた機能を持つのだから、こりゃ使ってみる価値はあるわけで。いちいち一眼レフを取りに行ってシャッターチャンスを逃すのも興ざめなことがある。しっかり手持ちを堅持すれば、宙に浮いてるショットもイケるようだ。

年が明けても第一公園名物、「砂煙り」は健在であった。まるで映画「ハムナプトラ」みたいに、砂塵がモリモリむくむく舞い上がりまるだ生きているみたいだ。

老体、いやいや運動不足の体に鞭打ちライトの守備につく。待てど暮らせどボールは飛んでこない。ストレッチしたりウロウロ歩き回ったりしても、筆者の華麗なプレーを披露する守備機会に恵まれないのだった。でもってグラブを地面に置いて、iPhoneでホーム方向を撮影しちゃおうと思った。その瞬間一二塁間を破るクリーンヒットが筆者の目の前に転がってくる。慌ててiPhone片手にボール処理。遠くでバッティングピッチャーのひーちゃんがケラケラ笑っていた。

新設された外野フェンスにボールを投げて、リバウンドを確認してみた。想像通りコンクリート壁ではないので、跳ね返りは弱かったが従来の緑のネットよりは格段に良い。ただしこれも予想どうり、フェンスの金物の当たり位置によっては、予想もしないイレギュラーな方向にリバウンドがくる。しかし、これも野球だ。フレンズのYanagisawa代表なら、きっとこう言うはずだ「ボールがバウンドした時イレギュラーしてエラーしたら、それをイレギュラーのせいにするな。イレギュラーすることも頭で予想しながら次のプレーに備えろ」と。長年代表の指導を見てきた筆者、実に正論である。

そんな合間にふと足元の地面を見ればシューズの足跡がクッキリ判を押したように残っていた。まるでアポロが月に行って、アームストロング船長が月面に残した足跡みたいに。あれは筆者が小学5年生の時だった。授業を中断し暗幕を張った視聴覚教室で皆、固唾(かたず)を飲んでTV中継を観た記憶が蘇る。

iPhoneでアップして撮ってみた。おやおや?また新しい発見。足跡の中央に「AMUP」?「アムプ」??「AM中にUP?」午前中に仕上げろってか?ナニを?...。

いつの間に気づかずiPhoneのシャッターを押していた写真。一眼レフ顔負けの遠近法たっぷりの「ボケ感」満載のワンショット。

そーなんである。靴裏のソールには「PUMA」のロゴがあるわけで。それが靴裏を見れば「PUMA」だが、地面にハンコのように刻印されたものは反転されて「AMUP」なんであった。つまりハンコと真逆な結果なわけで。こんなちいさな発見をして喜んでいる筆者がアホなのだろうか。いやいや、こーゆー小さなことに思いを寄せられることがとても大事なことだと、自分を納得させる。転じて言えば世の中の趨勢を斜(はす)に構えて俯瞰し、マジョリティーに迎合せず、マイノリティーにも目を向ける姿勢が大事なのではないかと、大げさに言えばそーゆーことなんである。

練習後、カラカラ笑っていたOGひーちゃんとiPhone12を見せて自慢げに談笑しながら「ほら10倍ズームにしても、パパもこんなに綺麗に撮れちゃうよ」と言いながら撮ったのが、5〜6メートル先にいたMochidaコーチのアップ写真。「画像が綺麗なのは、こりゃモデルがイケメンだからか?」なんつってボケをかましたのだった。遠くの被写体を10倍ズームでは流石に画像はかなり荒れるが、近くのものならば、結構イケるんである。

まるで1500年代初頭のミケランジェロの代表作「ダビデ像」みたいじゃないか。今にもボールではなく「石つぶて」を巨人ゴリアテに向かって投げつけるみたいな表情。Mochidaファミリーはこれまた仲のいい親子なんである。Queensの一時代を築いた功労者一家だ。QueensジャケットとQueensマスクが、タートルネックともトータルコーディネートしていて、「コーディネートはこーでねえと」なんであった。

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