2021年2月12日金曜日

ゴホンと言えば白い粉

 カミングアウトと思われようが、俺は書く。どうしてもこの白い粉が必要なのだ。白い粉は俺を鼓舞してくれる。白い粉を体内に取り込むとスーッと、気分が晴れるような気になる。


白い粉とは....もちろんヤバイアレではない。

昨年から声が出ずらくなった。喉の奥から声を出そうにも、意に反して思いのほか声が出ない。掠(かす)れて別人のような声になる。何とももどかしいのだった。昨年沖縄の案件で何度も電話で会話したあと、のちにクライアントと初めて品川本社で会った時、「Tさんは、電話のイメージだともっとジイさんかと思ってました」と笑われた。電話での声のイメージとのギャップが大きかったらしい。そういう彼は電話では30代くらいの印象を持っていたが、会ってみれば40代前半の超イケメンだった。福山雅治そっくりの「仕事ができるタイプ」の長身イケメンである。今彼とは土日も関係なくリモートで仕事のやり取りをしている。事実今日2月11日の休日も何度もメールでデータのやり取りをしているのだった。

昨年声が出なくなってネットで調べたら、どうやら原因は二つあった。

長年の喫煙習慣による喉の喉頭癌やポリープ、あるいは老齢による喉の筋肉の衰えによって声帯が弱っている。

前者はヤバイわけで。どちらにしろ「誤嚥(ごえん)性肺炎」の原因になる。昨年高名な音楽家がこれで亡くなったのは記憶に新しい。誤嚥性肺炎とは弱った声帯が閉じるべき時に閉じなくなり、そこから肺へ菌が入り、肺炎になってしまう病気だ。食事で物を飲み込むと、自動的に声帯は閉じて食道を降下し胃袋へ直行するのだが、声帯が閉じずにいると食べ物や菌が脇道に逸れて肺へ行っちゃうわけだ。自分はまだ気持ちは若いと思っているのに、肉体の衰えには目を瞑(つむ)りたがるのが男子の常だ。筆者も例外ではない。


風邪でもいないのに喉の調子が悪い時は、「ゴホンと言えば龍角散」なんである。

喉の奥がスーッと楽になる。あの独特の漢方風の香りや味も嫌いではない。筆者はパクチーやゴーヤ、セロリなど香味野菜など結構好きでイケるほうだ。格段嫌いな野菜はない。あの独特の仁丹も好きである。もう何十年も飲用したことはないけれど。

「ゴホンと言えば龍角散」

一点だけ厳重に注意しなければいけないことがある。

蓋を開けておもむろに専用小さじで微粉末を取り出すまではいい。しかしその瞬間、クシャミや咳でもしようものなら世界中が白い粉だらけに汚染されてしまうのである。微粉末だけにキーボードの隙間に入り込んだら、もう目も当てられない大惨事である。大惨事世界大戦勃発なのだ。暗闇で濡れ雑巾を踏んでしまったような、暗澹たる気分になる。

「ゴホンと言えば龍角散」だが龍角散を開けてからゴホンと言ってはいけないのである。


という訳で、龍角散の写真をアップ。今の若い人は縁がないのだろうけれど。

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