2023年10月12日木曜日

世界に一つだけのオリジナル


先日の「晴耕雨読」にて宮前区少年野球連盟の新ロゴキャップをご紹介。オリジナルロゴにこだわった結果、大変な労力と日数を要してしまった。その期間ふと思い立った。自分の「テシマデザイン事務所」のロゴマークを使って一個だけキャップを作っちゃおうか。少なくとも連盟よりは簡単なデザインだし、多少は安くオーダー出来ちゃうに違いないと....その考え実は甘かったのだった。

連盟キャップがほぼ発注間近となった8月頃からボチボチ考えるようになり、ネットで様々なサイトを渡り歩いたのである。サイトによって値段はバラバラで条件が揃わないのである。こちらの条件で高くなる要因は、注文は一個だけ、ロゴはオリジナルデザインである、立体刺繍があること、こんな程度なのだが、サイトによっては受注条件が3個以上でないとダメとか、1個だけだとベラボーに高いとか、オリジナルロゴはデザイン料(実際はデザインとは言えずデータ作成料)がかかるとか、立体刺繍は出来ないだの、オリジナルロゴそのものは無理だの、なかなかコレって言うサイトがないのである。

ネットの海を漂流すること幾星霜。手元のノートのメモ書きでは17社にも上った。ここならと試しに見積だけ取ったサイトがあり、2社に見積依頼したのだが。連盟キャップより少しでも安い価格、4,5千円代を期待していたのだが、なななんと、J社は¥14,000、S社は¥15,000....。こんな値段はハリウッドセレブじゃないと買わねえぜ。俺はデュカプリオでもなけりゃ、ましてやジョージ・クルーニーでもあるまあに、ジョルジオ・アルマーニってもんだ。

すっかり気落ちしたのだが、ここで諦めたら今までの努力と時間が無駄だったことになる。今ハマっているセカオワの曲「サザンカ」の歌詞にもあるではないか。

『♪ここで諦めたら、今までの自分が可哀想だと

  君は泣いた

  夢を追う君へ♪...』

それが嫌で多少高くてもこの1社に絞って見積を取ったんである。意地でも作っちゃうぞと。ここは一個でもOK、オリジナルロゴでもOKだったが、そのロゴ加工費が不明瞭で見積を取らないとわからないのだった。前例のように高ければアウトなのだが。横浜の実店舗を構える帽子屋サイトで、すぐに上がってきた見積は、約¥6,000(税抜)!!帽子代¥2,700だから刺繍代¥3,300。およそ連盟キャップと同額であった。総合的な見地からすれば、より複雑で二か所も刺繍がある連盟キャップは、むしろ安いとも言える。型代やデータ加工費が無料だったのが大きい。ここから画像を数枚。発注した際の筆者の指定データがこれ。

ムフフ、なんである。「晴耕雨読」ヘビロテユーザーまたは映画「ブレードランナー」好きならば、お気づきか。ロゴ下のフォント「TESHIMA DESIGN」は映画ブレランで使用された、映画独自のオリジナルフォントで、米国の無料サイトからダウンロードして使用。本来筆者の名刺ではここは普通の明朝系フォントだが、どうせならと遊んでみたんである。筆者のブレラン愛はここで過去何度か書いた。

数年前「デッカードブラスター」のレプリカとブルーレイを購入した時の箱のロゴと、そのレプリカ本体。

連盟キャップは特殊だったけれど、中国生産もあって見積から試作製作、修正、本番製作、納品まで3ヶ月要した。それがここはどうだろう、ネットで見積を依頼してから、1,2回やりとりがあり、納品まで脅威の僅か1週間であった。短納期で良心的価格、何よりオリジナルロゴをきちんと安価に受け止めてくれたことが嬉しかったのであった。横浜フリーダムファクトリーさん、ありがとう。若干白縁取り刺繍に難点があったけれど、看過したい。

筆者は今でこそデザインからは距離を置き、設計図面に特化しているが、50代前後まで何十店舗もデザインしてきたので、デザイン=オリジナリティーにはこだわりがあるわけで。多くの少年野球チームキャップは、オリジナルではなく安価な既成フォントやエンブレムか、またはオリジナルロゴであってもシール的な物を貼ったのが多い。中学高校部活と違い予算をかけられないので当然である。銀座近くの某小学校なら、それこそアルマーニ特製の5万円くらいの野球帽を作るかもだが。でも一つくらいは贅沢に世界に一つだけの花...じゃない、キャップがあっても良いではないか。自分へのご褒美に。

快晴で理由もなく外に出てみたくなるような、青く澄み渡る空の下で自撮りしてみた。セカオワの自分だけのプレイリストを聴きながら。iPhoneのAppleMusicからBluetoothのイヤホンで。楽曲は「RPG」

『♪空は青く澄み渡り

 海を目指して歩く

 怖いものなんてない

 僕らはもう一人じゃない♪...』

Bluetoothイヤホンをする自分を初めて見た。ちょっぴり「イケオジ」に映ることを淡い期待と共に撮ったのだが、コレじゃあどー見てもBluetoothイヤホンじゃなく、老人の補聴器じゃないか。自分でも苦笑しちゃったのであった。

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