※ブログ最後の「追記」まで是非通読して頂きたい。
防犯大会準決勝2試合、これはとんでもない2試合なんであった。2戦終了後もうお腹いっぱいで食傷気味、ブログで文章化する気力も萎えてしまうほどだった。何はともあれ老体に鞭打ち執筆開始なんである。
●準決勝1 花フラVSレッパ
レッパのシートノックを見ていると、全体が流れるようなメロディー、個々の動きのリズム、それらを指揮者Tsukamoto監督がノックバットと言う名の指揮棒を振り、赤いオーケストラを指揮する。ここは赤坂のサントリーホールかよっ、と錯覚するような。ノーミスで今季のクオリティーの高さがひしひしと伝わってくる。さすがは川崎市を2連覇したチーム。「レッパの2レッパ」たる所以。この試合序盤から息詰まる「宮前史に残るような投手戦」となる。1表H無得点。
最初に種明かししちゃう。貧打戦ではなく正真正銘の投手戦だった。両軍投手が気合のこもったボールを投げ込み、打線がなんとか打ってもことごとく堅守に阻まれる。決して打てないわけではないが、投手の気迫がそれを上回る戦いだった。しかもそれが回を重ねるごとに証明されていく。なんと4回表まで延々と拮抗したゼロが並ぶのだった。なので1イニングにつき1打者だけの写真掲載構成で、一気に進めたい。
3アウトを取ってベンチに帰るHナイン。ハイタッチはジャンプしながらだからダブルハイハイ・タッチか。ちなみに赤ちゃんは最初はハイハイで、のちに「立っち」に至る。
均衡を破ったのはR軍。ツーベースヒットから3塁へ進塁し打者は背番号2番くん。お見事2点先制となるツーランホームランが飛び出したんである。呼吸困難に陥りそうな息詰まる展開から、やっと大きく深呼吸ができたような一発であった。
5表のH攻撃時、R守備に見事な連携プレーが生まれる。サードゴロを三塁手がファンブルし落球すると、すかさずそれを投手が拾い上げ唸るような豪速球でファーストへ。間一髪でアウト。Hはまたしても得点できず。更にその裏Rは二遊間を切り裂くヒットに続き主将くんのセンターオーバータイムリーなどで3点加点し0:5と突き放す。
見上げれば緑と白と青のコントラスト。最終回もHを完封したRが完勝。しかしHも前半の投手戦は玄人好みの見事な投手戦であった。
●モンタVSウルフ
これも最初に言っちゃう。超劇的なラストが待っていた白熱、拮抗、緊迫の激闘ゲームなんである。レッパとともに近年ビッグスリーの一角に座するモンタとウルフ、怪物と狼の闘いであった。初回Mは背番号1くんの度肝を抜くいきなりのソロホームランで幕が開けた。左打者がレフトへの逆方向HR、パワフルにしっかり振り抜かないと逆方向HRは実現しない。
2回MもWも無得点。そうだった。先日朗報として市学童でレッパが優勝したことは既報だが、このモンタも物凄い試合をしていたのだった。関係者しか知らないのでここでお知らせ。市学童でMは2試合連続でタイブレーク戦となり、更に抽選で勝ち上がったんである。これだけでも壮絶な戦いを想起させるに十分だが、なんと3試合目もタイブレーク突入し決着つかずまたしても抽選となった。運悪くこればかりは「抽選負け」となって敗退したのだった。これが通っていればレッパVSモンタの宮前決戦が実現したかもしれないのだったが。3回のMも互いに拮抗しゼロが並ぶ。
3裏Wである。見事3塁打が飛び出し、打席はNanako弟くん。ちなみにNanakoは今回はベンチ入りでその活躍が見られず残念。投手のボークが発生しWがそのまま1点をもらい同点とした。投手くんの擬投は故意ではないのは誰もがわかっているが、ルールなので仕方ない。
4回M無得点、その裏Wはタイムリー2塁打が飛び出し1点追加、1:2とする。更に5回にも1得点し1:3と徐々に差を広げる展開となった。
終盤6回ここに来てスミイチだった怪物くんがついに覚醒したのだった。モンタお家芸の猛攻打線に火がつき、次々と怪物くんたちが本塁に帰還する。一挙3点を返し4:3と逆転に成功する。
これだけでは終わらないのがM軍の真骨頂。狼が負った傷口を更に広げるように噛みつくモンスターたち。ついにこの最終回で一挙6点を入れて、7:3と大逆転したのだった。
最終回裏のW軍、4点差は大きい。しかも流れはすっかりM側へ持って行かれた感がある。...ところがなんであった。両軍互いに終盤のもつれを想定してか投手リレーをこまめに切り替える。猫の目のようにコロコロ投手を交代させてきた。いざと言うときにエースを再投入するために。狼たちが4点差の大きな壁に吠え、噛みつき乗り越えようとする。
主将の打席に回った時は既にツーアウトだったが、3得点し7:6と猛追していた。このまま勢いが止まらないWは更に牙を向くのであった。ついに同点としたW、7:7と最終回で試合を振り出しに戻した。
そして最後に大きな壁を乗り越えたのは17番君の一打、これで大逆転のサヨナラゲームとなったのだった。
劇的な大逆転劇に欣喜雀躍、いや雀ではなく狼たちが飛び跳ねて小躍りし歓喜するのだった。今この文章を書いて突然思い出した。映画ケビン・コスナーの名作「ダンス・ウィズ・ウルブス」は4時間の大作だが、訳すと「狼と踊る男」だった。感涙を流す選手、試合に出られずともナインと一緒に破顔一笑のNanako、それを讃える応援父母たち。
敗退のM軍も実に素晴らしかった。準決勝とはいえ、今日の4チームに拍手を惜しまない。宮少連的+「晴耕雨読」的には、願わくば他のチームも宮前ビッグ4に肉薄できるくらいに頑張ってほしいものである。4日日曜はいよいよ三決と決勝、閉会式となる。その前日土曜には区長杯決勝フレンズVSウルフもある。更には5日からジャビットカップ宮前大会も開幕。
まだ2025黄金週間は始まったばかりなんであった。
※連盟広報から追記 (少々キツい文言になります)
春季や今大会通じての注意喚起。年初総会後の「試合中マナー」を今一度チーム内で共有、選手に指導していただきたい。
試合中のネクストバッターサークルでの素振りは禁止と言うより厳禁である。きちんと遵守しているチームも多くあるが、今季複数チームに散見された。今回これについて文中で書こうとも思ったけれど、素晴らしい熱戦に水を差すようで、つい忖度し思いとどまった。筆者の過去の経験談も含め、これについて書けばもう一晩必要となっちゃう。連盟・審判団は心を鬼にして選手を注意はするが子どもたちは悪くない。責任所在は周知徹底していない指導者コーチにある。事故が起きてからでは全ての人が不幸になる。遵守しているチームとの公平性も保持したい。ここで何度も書いたが、今一度チーム内で選手に指導、共有していただきたい。

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