市学童最終日は川崎学童野球のメッカ、等々力に場所を移して決勝が開催された。文章長し写真多し。まずは宮前スマイリーズ。試合前の円陣でエンジンを起動する。
今年の6年は野球への闘志はあるものの、顔や態度に表すのが苦手な、奥手な子が多い。おしとやか系乙女たちである。Queensは若干タイミングがズレたり、声が尻つぼみになったりするのはもはや伝統芸能だ。これを良しとしてはいけないけれど...。
さてシートノック時に気づいた。ボールの手渡し連携の模様を一瞬切り取った写真。3本の手と5個のボール。バトンリレーの連続写真のようだ。
決勝の相手は川崎ニュースターズ。エースピッチャーは速球でMの主軸を三振に。球速は概ね100km少し超えるほど。初回M無得点。
この無得点は3回表まで続く。Mのエースは言わずもがなShiho。彼女の球速は常に100km超え、時に104kmも確認した。当然K打線も打てない。1,2回三者凡退だが、打者6人中5人が連続三振なんである。
3回裏Kがついに先制。撃たれたわけではない。3三振取りながらも内野安打と味方失策などで1失点のMだった。スタンドでは連盟役員らが観戦、QOGのShimada親子も等々力名物立ち食いそばを食していた。
4回先頭のShihoがいきなりのライト前安打で出塁、後続に安打はなかったものの、敵失で1点を返し同点とする。ちなみに主審は女性審判。
4回YuiにスイッチしたM軍、Yuiも主将の意地を見せ快投し連続奪三振、1塁を踏ませない気迫の投球を見せる。互いにガチの投手戦となった。相手2番手は超スローボールの使い手だったが、普通のスローボールでもストライクを取るのは難しいが、これは超スローで信じ難いほどの大きな山なりの弧を描くため、まずストライクゾーンを通過させることすら難しいはずだ。筆者が指導者なら「手を出すな」と言っただろう。ところが大振りして手を出しちゃうのである。外野フライをChikaが好捕でグラサン姉妹が互いに笑顔でベンチへ。
1:1のままついに5回まできた。Mの攻撃は四球で出塁走者二人、Hikari が見事に送りバントを決めて、2,3塁とする。1死2,3塁打者は4番Shiho。筆者が相手ベンチなら申告敬遠するが果たして。強振したバットが火を吹きセンターオーバーの大飛球をかっ飛ばし逆転2点タイムリーであった。
更に伏兵Shioriが、6年最後の思い出となるかもの、ライト前ヒットで俊足を生かし3塁打を達成。この回起死回生の4得点5:1となった。実に嬉しそうであった。
この試合、レッパ大応援団がQカラーでもある真っ赤なTシャツを着て熱い応援を繰り広げてくれたんである。最後は皆総立ちになって声をかぎりに声援を送ってくれた。この後の試合のためにエネルギーを温存しなくて大丈夫か?と思うほどに。しかしこれは彼らにとっては元気のもとになる起爆剤なのかもしれない。この程度でバテるような百戦錬磨の野武士軍団ではない。選手たちと監督チーム全体へ感謝である。このRの応援も多分に勝利に貢献したと筆者は思っている。
1,2塁間を抜く安打を放つも連続ライト前ゴロでアウト。その後は点は入らなかったが、M投手陣が力投、熱投を披露し、相手にも点を取らせず5:1でゲームセット。ついに優勝を果たしたのだった。
Queensにとって市学童は他の大会と違って特別な意味がある。チーム全体として集大成となる大会だからだ。思えば7年前の(?)、Ayakaの代が大師で優勝した以来だったかもしれない。あの試合も劇的な決勝戦勝利だった。感無量である。こんなに酒とタバコが美味い日は滅多にない。選手全員とベンチとレッパに感謝である。今年度の連合スマイリーズ結成には、水面下ですったもんだの右往左往、忸怩たる思いがあったが、もうこれでチャラにできるじゃないか。
鋭角でグラフィカルな黒と青の静謐なコントラスト。我ながら心惹かれる一枚の写真を撮った。優勝旗の金属の鋒(きっさき)が川崎の青空を映し込み頂点を指し示しているようだ。
...どうしよーか。この時間、このままレッパ戦へ突入すれば明日瞼が腫れ上がるのは火を見るよりも明らか。0時超えは否めない。目の疲労が溜まっており、近年ヤバい眼精疲労を抱えている。それでもいっちゃう「晴耕雨読」なんである。今日のオレンジも控えているわけで。グラスの氷を入れ替えてアイリッシュ・ウイスキーに切り替え執筆のギアをセカンドからサードへ。
単独の部はレッパVS多摩区南町ブルーシャークス。強豪青いサメ軍団である。先のシスター戦もそうだったが、こちらもガチの投手戦となった。
初回Rは先頭打者が初球を思い切り叩き返し、痛烈2塁打が生まれる。初回からヒートアップするR応援団。目立たないがQueensの一部残れる選手たちも残って応援に加わる。Qは勝っても負けてもレッパの応援に応えるために、こちらも応援しようと、呼びかけたのだった。昨年の轍を踏まないように、同じ宮前なのだから。筆者はQ広報ではあるが、連盟広報でもあるので、宮前全体を盛り上げたいのである。午後試合出場予定のある子は仕方ないとして。
この日このままスコアボードにゼロが無数に並ぶ展開になろうとは、この時点で誰が想像出来ただろう。稀に見る白熱の投手戦となったのだった。裏のBが火が出るような痛烈なサードゴロ、普通なら間違いなく三塁線を破るヒットになる打球を、RのSuzukiくんが逆ハンドでキャッチし一塁送球アウト。実に見事なプレーだった。
少し火が翳ってきた。夕方の光線はカメラマンにとって悩みどころ。うまくピントが合わなくなることしばし。思い切ってカメラ任せのフルオートモードに切り替えて撮影。若干暗くなるが色調は濃くなる。Rの守備の回。またしてもサードのファインプレーが飛び出した。打球が三本間のファウルグランドに舞い上がる。サードと捕手が猛進しあわや激突か?捕手はサードを信用し立ち止まり、サードはそのままスライディングキャッチを試みる...。見事にキャッチ。筆者は夢中で眼下のプレーを活写した。再三のSuzukiくんの素晴らしいプレーだった。
すかさずRスタンドの様子にレンズを向ける。まるで香港マフィアのボス的風貌なのはHiranoB監督。まるで氣志團...いや、往年のクリント・イーストウッド風のヘアスタイルはレッパギャオスのSuzuki父であった。
息詰まる投手戦、写真にて展開。途中から普段のモードで撮影。色が明るくなるもピンが甘い。
球場内に照明が灯る時間になった。想定よりも大幅に試合が延びたのだった。そんな頃ついに息詰まる投手戦に幕が降りた。隅イチならぬ初回のRの2得点だけで、2:0でレッパの優勝が決まった。
この瞬間をここで撮ろうとあらかじめ決めてあった。レッパ応援席である。iPhone動画にて。特筆はBチーム(?)中央の大柄な子が仲間と握手したり隣の子とハグしたりしているシーン。こんなチーム一丸となった一枚岩なところが素敵だなあと思う瞬間だった。
さて閉会式。4枚目はカメラの「ミニチュア模型のようなモード」ジオラマ風に撮ってみた。
かくして宮前が川崎で男女ダブル優勝の快挙達成となった1日である。ダブル優勝は初めてではないが、やはりQと連盟広報兼任として嬉しいのは言うまでもない。あわよくば単独、女子連合、6年連合、連合Jrの全部優勝、グランドスラム達成は物理的に困難だが、いつか達成したら楽しいだろうなと思うのだった。「宮前を制する者は川崎を制する」なんて。
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