2020年5月1日金曜日

「密です!」

野球ネタが枯渇してブログ更新頻度は低迷なるも、そのぶん夜は読書と映画三昧なんである。過日のブログではコロナが蔓延したことで、世界中の車の往来が減り、逆に地球のCO2削減に貢献しちゃってるんではないかいと、なんとも皮肉な環境となったと書いたけれど、これに倣(なら)えば、コロナのせいでブログ更新が減ったことで、昼は仕事、夜は読書や映画を楽しむことができ、まさに「晴耕雨読」的文化的な生活を送っているんである。今はなき原宿の文化住宅(現表参道ヒルズ)に住んでいる気分。

「毎日暇でしょうがねえや、んだから覚悟の上でパチンコに来てるわけよ」とTVインタビューで豪語する輩には一喝してやりたいが、そんなに他に趣味がないのだろうかと思う。彼らはあるいはパチンコ依存症かパチプロなのかもしれない、とも類推する。
筆者はコロナという名の暗い雨が降り続けるがために、「雨読」に勤しむのであった。
ほとんど洋画ばかりで邦画は滅多に観ないけれど、先日観た「翔んで埼玉」と「記憶にございません」は大いに笑わせてもらった。中井貴一扮する史上最低の内閣支持率2〜3%の総理が、記憶喪失になったという想定のお話。閣僚で半袖半ズボンの省エネルックのスーツで登場する某大臣には、声をあげて笑っちゃう。

今日はサックリとくだらないダジャレブログにて。

TV報道を観ていると聞き違いをした方はいないだろうか。
兄は会社に行かず自宅にこもって「リモートワーク」
妹も自宅で仕事する「妹ワーク」
※ちなみに筆者が今仕事しているクライアント担当者も自宅でリモートワークしている。一日数回電話とメールのやり取りで、仕事が成り立っている。仕事の内容は沖縄の外資系リゾートホテルの一角の設計である。今年のGWはこれでみっちり埋まってしまった。

ここ数日話題になっているのが先日の都知事の会見で、記者たちに向かって放った言葉。
「密です!密です!離れてください」
これを早速パロってスマホゲーム(?)にしたアプリだったか、YouTubeだったかが話題になっている。小池百合子さんと思われる知事がいろんな所へ出没し、「密です!密です!」と叫んで不要不急なのに集まっている集団を木っ端微塵に撃退するものである。

これを見てからずーっと頭に浮かんでいたネタがある。
10年ほど前か、スーツで「3ツボタン」が流行ったことがあった。筆者も当時勤めていた会社の、鹿児島出張でよく着ていたスーツである。今はもうほとんど着ない。
これらのボタンたちは、ちゃんと「ソーシャルディスタンス」を守って、一定の距離を保って「3ツボタン」なんである。互いに1.8メートル以上のディスタンスを保っているように見える。

ところが袖口のボタンたちは一体どうしたことだろう。1個増えた上に、みっちり濃厚接触しつつ肩寄せ合ってひしめき合っているではないか。
これを「密ボタン」と言う。
「密です!」

改めて「STAY HOME SAVE WORLD」
感染しているのに自覚症状がないまま、俺は大丈夫と知らぬ間に他人に感染させてしまうことが怖いのがこのコロナ。この認識がないからパチンコや湘南の海が混雑する要因になっているのではないだろうか。政府や行政は「家にいろ」と声高に連呼するだけではなく、それをもっと周知させた方が良いと思う今日この頃であった。
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2020年4月22日水曜日

「家」と「ホームベース」

前回ブログではささやかなキャンペーンとして、新型コロナに勝つための「STAY HOME SAVE WORLD」及び衝動的にマークを反転して作った「STAY HOME SAVE BASEBALL」を紹介。これは今外出を自粛して我慢すれば、きっと将来子どもたちがまた大好きな野球ができる、ということを願ったものであった。しかしなんである。「SAVE BASEBALL」=「野球が救われる」っていったい...?なんか変だよな。ココロに引っかかるものがありつつも、その晩は遅かったので寝ちゃったんである。

数日間喉の奥に小骨が引っかかったような違和感があり、今日仕事の延長戦でこれを作り直したんである。「SAVE BASEBALL」を「SAFE BASEBALL」に。HOMEは家とホームベースを兼ねており、SAFEは野球のセーフと、「安全」を意味する。つまり、いつか安全に健康に野球ができるようにと願うものである。緑の円は大地の地球を表す。

更に少々手を加えてみる。野球色を強めるために、石灰倉庫からラインカーを引っ張り出し石灰を補充して、ホームベースにファウルラインを引いてみた。実際のグランドではホームベースの基点からラインが引かれることはないけれど。(バッターボックスから両翼に向けて引く)
若干要素が増えて複雑になったかな。これはむしろ、野球のイメージに固執するあまり、一瞬で理解させる訴求力にかけるかもしれない。はてどーだろうか。まいっか、これをSHSBに認定しちゃおう。

僕らはいつになったら、安全に楽しく野球やスポーツができるのだろうか?
我々はいつになったら、練習あとのオトナの飲み会とかできるのだろうか?
先日QueensMurataさんやSohmaさんから連絡あり、「早くグランドで会いたいけど今は我慢ですね」と共通認識を持ったわけで。
それを早く望むのであれば、今人との接触を避けて行動するしかないわけで。
だからSTAY HOMEなんである。
だからホーム(家)をベース(拠点)にすべきなんである。ホームベース。

さて、以前も書いたけれど、野球ネタがない今、夜はブログの代わりに映画をよく観ている。TSUTAYAは月に4本レンタル出来る契約なので、それでは足りない。そんな時はAmazonプライムの無料映画なんである。このコロナで自宅にいる時間が長くなり、こういった無料映画を楽しむ人が激増したという報道もあった。

つい先日観たのは「コンテイジョン」(これは有料¥199だったかも)
これは今年のコロナを予言したかのような2011年制作のマット・デイモン主演の米国映画である。今年米国でコロナが蔓延した時、この映画があまりにも今の状況に酷似しているというので、米国で視聴回数が爆発的に伸びた映画である。
※AmazonPrimeHPより

いやはやもうビックリ仰天であった。香港である数人の男女が意気投合しバーで接点を持つ。今で言う濃厚接触である。全くの他人同士なのだが、彼らはその後香港、米国、イギリス、東京へ帰国する。その二日後に同時に謎の死を遂げるわけで。ここから全世界にウィルスが蔓延、パンデミックとなって映画はスピード感豊かに展開する。ストーリー詳細は省くけれど、全く今のコロナ状況と似ていて、酷似している場面が全編に溢れているのには驚いた。9年前の映画だよ。今TVで連日報道番組が流しているような、或いは有識者が解説しているような内容とほとんど同じ、本当に予言したかのような内容だった。
WHOの執拗な感染源の追跡は圧巻である。この4人の感染者を捉えたバーの映像を入手し、彼ら一人ひとりの足跡を街の防犯カメラ映像を追って行く...。自称ジャーナリストのインフルエンサーブロガー(むむ?、自称戦場カメラマンの誰かみたい)が登場したり...。香港の街が閑散として防護服で身を固めた係員が、街じゅうを消毒して回ったり...。
最後のシーン(ネタバレ含む)はこうだ。暗闇で体内に当該新型ウィルスを持つコウモリが、糞をし、その糞を豚が食べる。その豚を捌いた肉が香港の不衛生な食肉屋台市場に並ぶ。それをヒトが買って食べる...。映画の感染起点は香港だが、全く今回の中国武漢を想起させるんである。(※武漢研究所からの流出とかの陰謀説は定かではないけれど。これに関する米中のいがみ合いは、世界の利益にとって今やるべきことではない。コロナが終息したのちに、中国とWHOの癒着問題も含めて、双方たっぷりやって欲しい)

これは偶然の一致だろうか。おそらくこの映画が今年のコロナウィルスに酷似しているのには、2011年の9年前にも、そういった台本を作るための予見を裏付けるに足る、リアルな情報があったからに違いない。要するに単なる想像の産物で偶然の酷似ではないと言うことだ。
機会があって良かったらどーぞ。
更に1週間前には邦画の草刈正雄主演「復活の日」を観ちゃっているわけで。

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2020年4月19日日曜日

STAY HOME SAVE WORLD-2

コロナの毎日である。日本や世界の状況報道が、コロナに負けず劣らず蔓延する毎日である。過日政府からGW終了までの緊急事態宣言があったものの、本当にGW明けまでか?と半信半疑ではあった。楽観すればその通りかもしれないが、悲観もしくは達観すれば、もっと延長になる可能性も大、更にはもっと縛りのキツイ厳戒態勢のロックダウンすら視野に入れなければと、想像を巡らすのであった。

さて転じて、先日ここで披露した「STAY HOME  SAVE WORLD」少年野球「晴耕雨読」的キャンペーンなんである。外出を控えて人との接触を避ければ、自ずと収束(終息)すると、各界評論家たちが異口同音に、口角泡を飛ばして唱える毎日。ちょっとその泡、スタジオ内で危険じゃね?なんて疑心暗鬼。

しかし自分だけは大丈夫、天気は良いし公園に行けば大勢が遊んでいるし...と思う気持ちはよーくわかる。正直言えば若干筆者もそうだ。幸い先週も今週も土日はクライアントからの仕事で家にこもってパソコンと蜜月状態。散歩がてら近くの公園へ行けば、相変わらず多くの親子や中高生などが遊んでいたし、それは責められない。政府は子どもや大人のメンタルケアのためにも、公園での運動や散歩やジョギングは否定しないとの見解がある。しかし東京では区によっては公園を立入禁止や遊具を閉鎖したりしている。是か否か見解の分かれるところであろう。いわゆる賛否両論。今日も(4/19日曜)14時まで仕事して、愛車カブで横浜方面の自然公園へ。筆者散歩しないとエコノミー症候群的症候群になりやすく、生きていけないので欠かせない。うららかな春の陽光を浴びつつじっくり散歩して帰宅。この巨大自然公園は好天とストレス発散のためか、大勢の散歩とジョギングで満杯だった。遊具などはないので子どもが少なく、みな無言で静かな散策を楽しんでいた。とは言え、筆者も含めてマスク着用で濃厚接触を避けるようにソーシャルディスタンス。帰宅後iTunesでSuperflyの4楽曲をDL購入し、それを聴きながら夕方まで仕事した。

そして笑点が始まる頃仕事を終えて、意を決してキャンペーンロゴ作成を決行したんである。
「STAY HOME  SAVE WORLD」

よほどWORLDをJAPANと置き換えようかと思ったけれど、自分だけ助かれば良いとか、日本だけが回復すれば良いとかではダメなんである、世界が一丸一枚岩とならなければ。
精密な微調整などは行わず、直感だけで短時間に作成したキャンペーンロゴ。しばらくはこのブログの右横に貼り付けておきたい。みなさま、このロゴマークはよろしければどうぞコピペしてSNSで拡散していただきたい。新型コロナウィルスキャンペーンのYouTubeのピコ太郎や星野源やレディー・ガガみたいに。
このご時世でもテレワークなんて無理、恐怖に震えながら職業柄出勤せねばいけない、医療従事者、公務員、流通郵便関係、報道関係、建築現場、サービス業、スーパーコンビニ物販業、介護施設、幼稚園、etc...。日本でも医療従事者へのリスペクトを込めて、夜8時に感謝とその勇気を讃(たた)えて何かできることはないだろうかと思う。「今の日本はあなたたちの仕事でできている」そして何より休んでも収入が保証されテレワークできる大企業ではなく、上記のような出勤しなきゃいけない中小企業社員や個人で頑張っている人たちへの感謝と慰労の気持ちも込めて。
外出を控えれば、それはあなた自身を救うのと同時に、世界を救う。

これを完成したのち、瞬時に思った。筆者の悪いクセと言うべきか職業病と言うべきか、この青い家の五角形、なんか見たことあるなと....。
「家」を上下反転すれば野球のホームベースだった。宮前連盟の公式戦予定は先が見えず崩壊している。高円宮賜杯少年野球の全国大会も今年は中止が決まった。(つい先日神奈川県連盟Uchimuraさんから連盟に連絡あり)。川崎、いや日本、世界の少年野球の子どもたちチーム関係者に届けようと、すぐにリデザインしてみる。野球だけではなく思いは世界のスポーツ関係にも共通する。
子どもたちに早く大好きな野球をやらせてあげたいけれど、それにはまず、目の前の見えない敵に打ち勝つために、「STAY HOME」なんである。いつかは少年少女たちが、晴天のもと思い切り野球やスポーツができることを願って。
家のHOMEとホームベースのHOMEをリンクさせた。

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2020年4月15日水曜日

STAY HOME SAVE WORLD

「Stay at Home、Save the Earth」

ステイアットホーム、セイブジアース。
不要不急の外出を避ければ、それが明日の地球を救う。

これは前回ブログ末尾で書いた筆者なりのオリジナルスローガン。東日本大震災時にも、ハートマークをモチーフにデザインしたものを宮前連盟ステッカーにして全チームに配布し、あの当時ヘルメットに貼って連盟一枚岩になって被災地を応援した。

今朝の朝刊を読んでいて目が釘付けに。ニューヨークでのロックダウンの光景と共に掲載されていたスローガンマーク。米国ではこんなキャンペーンロゴが流布されているとのこと。デザイン的には配色と全体のバランスがイマイチだが、そのコンセプトと精神性は賞賛に値する。
※出典:朝日新聞2020/04/15朝刊より

「STAY HOME  SAVE LIVES」
家を出ず、命を救おう。
異口同音とはこのことだ。同じ志である。ならばこちらもシンプルに。
「STAY HOME  SAVE EARTH」
要はそーゆーことなんである。命と地球は同義語であり、これを世界と言い換えても構わないわけで。ならば。
「STAY HOME  SAVE WORLD」
見えない敵に勝つには、日本や諸外国、洋の東西を問わず、言わば人類が一枚岩となって立ち向かわなければいけない。こう言うキャンペーンを国が張っても多分ネットで叩かれるだろうか。何を呑気なことを、こんなことに金をかける余裕があれば、もっと医療関係に使え、などと。ならば新聞社とかあるいは民放連合や民間からこんなキャンペーンが出てきて欲しいものである。小さい民間ブログだけれどこの「晴耕雨読」からこれを発信したい。
「STAY HOME  SAVE WORLD」

これに反していつの時代も、どーしても馬鹿な輩が洋の東西を問わず出て来るのには困ったもんだ。ドイツではコロナパーティーと称して若者たちが大勢集まりどんちゃん騒ぎ、世界中から大顰蹙を買ったことは記憶に新しい。日本でも先日、緊急事態宣言が発出される直前だったと思うけれど、閑散とした街頭を歩く若者をつかまえてインタビューした番組があった。当世風のいかにもオツムの弱そうなチャラい感満載の10代か20代の若者。
インタビュアーが訊く。
「不要不急の外出を控えてと要請が出てますが」
若者。
「いやー、やっぱ外、出たいっしょ!」
インタビュアーが更に訊く。
「新型コロナは怖くないんですか」
若者。
「いやー、ポカリ飲んでりゃ大丈夫っス!」
一瞬大笑いしてしまったが、これは若者ではなく馬鹿者であった。オメエが感染しても勝手にしろだが、オメエのせいで無症状のまま他人に感染させてしまうのがダメなんだよ。社会的規範に反して自分一人くらい良いだろうと奢った考えを持つ者が、自分一人だけじゃなく、何人もいると一枚岩になれないのだ。長年の少年野球に携わっていても同じ思いを抱くことがある。
こいつは堂々と顔出しOKでインタビューにニヤついて嬉々として応じていたが、もし筆者がこの子の親ならば、顔から火が出るほど恥ずかしく、こいつが帰ったら畳をはがして縁の下に穴を掘り、コンクリート詰めにして地中深く埋めてしまうだろう。

もう一点。
これもマスコミで言われているのかどーかは知らない。世界的に外出を控える、またはロックダウンで外出禁止となって久しいが、筆者はだいぶ前からこれに関して思うところがあった。車の往来が極端に減ったんである。自宅前の道路を毎日見ているけれど、人の往来と共にクルマも本当に減った。ならばCO2もかなり減っているのではないかと。しかも地球規模で。つまり地球に蔓延している人類の敵である新型コロナが、地球温暖化に歯止めを掛けて人類に貢献しちゃってるわけで。全くもって実に皮肉なことである。
そんな思いを胸にしまっていたのだが、先ほどスマホの「ナショナルジオグラフィック日本版」がLINEで届いた。読んでみたらなるほどである。
「コロナ死亡 大気汚染で悪化」
先の温暖化の話とは論点が違うけれど、この記事の要点はこうだ。
CO2で大気汚染されている国や地域に住む人間は、そうでない地域の人に比べて、コロナによる死亡率がダントツで違うとのこと。つまり恒常的に汚染された空気を吸っている人は肺にダメージがあり、従ってコロナ肺炎になり易く死に至る確率も高い。米国ハーバード大学教授の研究論文である。「汚染された空気を吸ってきた人がコロナにかかったら、ガソリンに火をつけるようなものだ」とのこと。米国内での大気汚染度とコロナ死亡率との関連に目を向けた結果だった。

ヘビースモーカーだった志村けんさんの死に加え、長年の愛煙家の筆者が言うのは説得力にかけるのだが、これを斜め読みして筆者がすぐ想起したのは、スモッグで前が見えないほどの空気汚染された近年の中国。まるで50年前の日本の小学校の職員室か、捜査会議で刑事たちで満員の会議室。そう、昔はタバコの煙が部屋中に蔓延して霞みがかったような光景が当たり前だった。それともう一発。CO2削減のパリ協定から勝手に脱退を表明した米国。自国ファーストの骨頂であるとの誹(そし)りは免れない。
いみじくもその2大国のコロナによる死亡率は突出しているわけで。

もう一度反芻したい。
「STAY HOME  SAVE WORLD」
見えない敵に勝つには、日本や諸外国、洋の東西を問わず、言わば人類が一枚岩となって立ち向かわなければいけない。
と、筆者は思う。
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2020年4月14日火曜日

不要不急と扶養不休

それにしても新型コロナである。前回末尾にちょろりと書いたけれど、筆者のすぐ上の兄はパリ在住で、もう渡英渡仏して45年ほどになるんであるが、先日ウチの長兄のことでメールすることがあり、ついでにパリの現況を尋ねたのだった。周知のようにNYやロンドンなどと同じくパリもロックダウン、都市封鎖中である。パン一個買いに行くのでも外出許可証が必要とのこと。ゴーストタウンみたいだと返信があった。筆者は中国や日本が初期のコロナに感染し始めた頃、欧米諸外国は対岸の火事でアジア人に対する偏見も多数あったことを記憶している。当時印象的だったのは欧米ではマスクをするのは医療関係者か病気してる人と相場が決まっていて、予防や人に感染させないためのマスクという観念がない文化だと言うこと。イタリアだったかな?、日本人がマスクをしていると「この国から出て行け日本人め」と罵声を浴びせられたことがあった。ところがどうだろう、今や欧米もマスクを死に物狂いで買い求めている。
その如実な手のひら返しが兄貴のメールに端的に書いてあった。
「パリでは今マスクをしないと怯えた目でよけられる。以前はマスクをすると白い目で避けられたのに」

日本が世界的に見て感染数が圧倒的に少ないのは、検査数が極端に少ないせいであることは間違いない。今でもすぐそこに潜在的感染者が多々存在しているのは否めないわけで。しかし数字が小さいのはそれだけだろうか。日本人の美徳の一つである、真面目で清潔を重んじる国民性にもあるのではないか。我々には手洗いうがいマスク着用は当たり前な文化がある。時に度を越したバカみたいな潔癖症には笑っちゃうくらいに辟易するけれど。現代の子はそーいった親の元で育てられ、温室育ちになったせいで、抵抗力がなくなり抗菌力が低下しすぐに風邪引いちゃうと言われて久しい。昔の子は清濁合わせ飲み、少々のことでは負けなかったはずだと思うのは、筆者のような昭和なオヤジだけだろうか。昨今の少年野球指導にも通底する思いである。もちろん不幸にして持って生まれた特別な体質の方たちは別として。ハイリハイリハイリホー、「たくましく育って欲しい」と思うなら(by丸大ハム)、多少の必要悪も必要。今の時代、これも古い考え方か。もちろん今回のコロナに限っては話は別であるが。
兄貴とのメールのあと、今度はもう一人の兄貴とも同じ件でメールとLINE。こちらはマレーシア在住である。やはり厳戒の中大変な思いで日々を過ごしているようだった。

さてコロナ的暗い話ばかりでは面白くない。東日本大震災後サンドイッチマンが被災地を巡り、笑いを届けた。今俺たちに出来ることはないかと、勇気を持って行動を起こしたことは幼稚園児でも知っている。その前には今はまだ不謹慎ではないかとの逡巡と葛藤があったそうだ。それにあやかるわけではないけれど、死者も多数出ている中、不謹慎の謗(そし)りを免れないことを承知でちょっとコロナ用語で遊んでみることにした。※不快に思った方がいればゴメンなさい。ちょっとでも気晴らしになれたら。

筆者が言葉遊びが大好きなことはみなさんご存知、生後3ヶ月の乳児でも知っている。
コロナ報道以後、マスコミや政府や東京都や専門家会議や医療関係者などから、多くの横文字が横行した。そのほとんどは四字熟語に翻訳される。

「パンデミック」=世界的大流行。パンとは広い地域のことを意味するそうだ。パンドラの箱に由来すると思った筆者は早計だったか。

「クラスター」=集団感染。韓国の新興宗教での感染拡大は誰でも知っている。日本でも院内感染や老人養護施設などのクラスター報道ははもう珍しくない。

「オーバーシュート」=感染爆発。「感染爆発」はオーバーシュートだが、「新幹線大爆破」は高倉健主演の1970年代の映画である。

「ロックダウン」=都市封鎖。首都厳戒である。「戒厳令の夜」は五木寛之の小説である。首都は厳戒だが、生徒は外に出られず厳戒にもう限界。都知事はこのロックダウンを連発して物議を醸し、人心の混乱を招いた。しかしこれをロックダウンと言わずに、都市封鎖と連呼していたらもっとパニックになっただろう。横文字にすることでオブラートに包んだようなソフトな響きを伴う。曖昧なファジーな言葉が日本人は好きである。悪く言えば横文字を連発することで、相手を煙に巻き、あたかも自分が崇高なインテリジェンスを持っていることを誇示する場合にも使用されるのが横文字である。

「ソーシャルディスタンス」=対人距離確保。おやおや四字熟語から6文字に増えた。最近よく目にする用語である。その最たる現象が顕著なのがTV番組での演者の距離やテレワーク出演だ。スタジオでそれぞれ約2m離れて座っている姿は、生まれたばかりの子猫でも知っている。ソーシャルディスタンスは対人距離だが、星のディスタンスと愛のレジスタンスはジ・アルフィーなんである。

さて横文字のみならず、日本語四字熟語でも攻めてみた。
「医療崩壊」...医療従事者には本当に頭がさがる思い。大病院の院長ならばいざ知らず、自分の生活苦を顧みず、人の命を守るために危険を冒して働いている現場の医療関係者に敬意を。医療崩壊は目前、マスクや防護服の不足に対し充分に「衣料解放」して欲しい。

そして今でもよく言われる「不要不急」である。
不織布の使い捨てマスクだが、品不足でこれを洗って再利用する「不要復旧」
更にもう一発。同じくマスク不足で脚光を浴びてるのが布製のマスク。アベノマスクで「布用(ふよう)普及」となるか。

そして「不要不急」の極め付きは。
シングルマザーや一家の大黒柱で、このコロナのご時世でも一生懸命働かねば食べていけない人が多くいる。養うために仕事は休めない「扶養不休」
テレワーク出来る人は限られた業種によるわけで、家族を案じつつ恐怖に怯えながら懸命に現場へ行きで仕事をしなければいけない人が数多くいる。
これ、年末の住友生命主催「創作四字熟語」に応募しようかな。

最後は横文字で「晴耕雨読」的言葉遊び解釈を。
昔タワレコのCMで有名になったコピー。
「No Music、No Life」
直訳すれば「音楽がない、人生がない」だけれど、つまり意訳すれば「音楽のない人生なんてありえない」という意味である。某缶コーヒーCMで「世界は誰かの仕事でできている」に次ぐ、糸井重里を凌駕する名コピーライトであろうか。
これに準じてみた。

「Stay at Home、Save the Earth」

ステイアットホーム、セイブジアース。
不要不休の外出を避ければ、それが明日の地球を救う。

いかがだろうか。

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