2011年8月17日水曜日

魔物が去ったあと

昨日のブログの続き。スコアラーの端くれの戯れ言PART2です。

どんだけ書いちゃうの〜、ってとこから始まるわけで。
強襲ヒットって何?
強襲と凡打の境界線はどこにあるのだろうか。打球の速さ鋭さと野手の動きとを勘案し、野手のグラブを弾いた場合に強襲安打が記録されるのだと思うけれど、動きの素早い選手が弾いた場合と、動きの鈍い選手がまったりと球を追いかけて弾いた場合とでニュアンスは大きく違う。昔から高校野球を見ていて思うことのひとつだ。ほとんどの場合が「安打」に記録されるはず。つまり太陽が東から昇るという事実と同じくらい明白なエラーでなければ、ほとんど安打になっちゃうのである。
TVを観ていて「うわ〜!エラーしちまったあ」と瞬時に思っても、NHKのアナウンサーの声を聞くと「ただ今の打撃はヒットがつきました」ほどなくして画面は電光掲示板の「H」の数字を映し出す。筆者忸怩たる思い。「今のはいくらなんでもエラーだろうが」こんな場面、結構あるんであるんである。昨日も書いたように投手に被安打がついちゃうのだ。

結局強襲安打と凡打のボンダーライン....いや、ボーダーラインを判断し決めるのはルールブックではなくスコアラーの判断で良いとされている。
筆者は少年野球なので、子どもに希望が持てるような人間的な記録を心がけているつもりだけれど、甘く付けるつもりはない。甘く付けはじめたらそれはもはや記録にはならないからだ。
スコアラーが自チームの守備欄にエラーの「E」と相手打撃欄に四球の「B」をつけるのがどれだけ心苦しいものかを知っている人は、意外に少ないはずだ。世界の人口に対してバチカン市国のそれくらいに少ない。

もっと書くって、いったいどーしたの?
ベンチにいて本塁方向を見つめる。ピッチャーが投げる。バッターは球を見送る。球審の判定はボール! この時皆さんは「えっ?今のがボール?」と審判に文句を言いたくなることってありませんか?「どう見ても今のはストライクだろう」と。ベンチから見ていると高低の差は歴然と分る。ストライクゾーンは胸から下、膝から上が基本ですよね。明らかにその範囲を球が通過したのに判定はボール。そうです、高低ではなく左右のコースが外れているわけです。これはベンチより球審のほうが圧倒的に正確な判断が出来る。文句を言ってはいけません。しかし私は、ベンチから見て左右のコースをある程度判断する要素として、捕手のミットの動きを見ることにしている。高低はストライクでも構えた位置から大きくミットをずらしたり、上体をひねって捕ったり、更にはあろうことか腰や脚を反らせて捕球したりしたら、それは明らかにボール。たまにそれでもストライクと判定したりする球審がいたりすると.....。グッと堪えて....人間だもんね、と思うことにする。

昨日のタイトル「故意か故意じゃないか」からずいぶん話が逸れてしまったけれど。
それにしても高校野球。とうとうベスト8ですね。
今日の何試合かももの凄い試合だった。能代商業とか、涙が出るくらい素晴らしい試合を見せてくれた。
今年はやたらと延長戦が多いと思ったら、史上最多タイの8試合らしい。特に9回表裏になると、「甲子園に棲む魔物」がむっくり顔を出してきて試合をあり得ない展開に変貌させてしまうようだ。私の予想ではあと2試合は延長またはサヨナラがあるに違いないと思う。今年の甲子園の魔物はやたら出たがり屋さんだからだ。魔物に魅入られたチームには気の毒だが、これがあるから高校野球は面白い。この魔物が去ったあとには副産物として「感動」を残していってくれる。

最後まであきらめない気持ち。
仲間を信じる心。
そんな「心のチカラ」がひとつになった時、野球技術だけでは証明できない、とてつもないパワーがナインに宿るのだろう。
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2011年8月16日火曜日

故意か故意じゃないか?(1)

少年野球スコアラーの端くれとしての「甲子園雑感」である。

盛夏。8月15日。終戦記念日。お盆のど真ん中でみなさんはいかがお過ごしでしょうか。田舎へ帰省中の方、のんびり自宅で休養の方、海へ山へバカンスを楽しむ方、反して休み取れずにフツーに額に汗して働いてる方...。筆者4番目のクチであります。
どんな環境にあっても野球ファンなら気になるのが高校野球。リアルタイムで観れるか、風呂上がりに「熱闘甲子園」で観るかは別として。筆者は仕事のかたわら観ることが多いので、普段はJ-WAVEを聴くところ、この時季は半ばBGM替わりにTVをつけている。しかしながら緊迫した場面などは自然とTVに目がいってしまうわけで。そんなこんなで、去年も似たようなことを書いた気がするけれど、「甲子園雑感」なんである。

まずこれを書いちゃうぞ。
ある試合。大事な場面での「走塁妨害」と「守備妨害」をとられたことがあった。左翼への安打を見送りながら三塁手が本塁へ背を向け、本塁方向へバックで2,3歩背走移動。その瞬間2塁走者に接触。「走塁妨害」を取られた。これは故意ではなくとも仕方がない。走者の進路を妨害したのだから、ワザとじゃなくても違反である。もう一つ。打者が送りバントを試みるも空振り失敗、1塁走者が2塁へ進塁するのを刺そうと捕手はセカンドへ送球せんとす。ところが打者がバント失敗のあとのモーションが大きく捕手の前に半身を乗り出す結果に。これを捕手の送球を妨害したと見なされ、「守備妨害」。これも故意でなくともルール上仕方がない。これによる失点は華々しいヒットによる失点と違い地味で見過ごされがちだけど、僅差のゲームだっただけに凄く比重が大きいと思っているのは私だけだろうか。(個人的には守備妨害のほうはちょっと審判が厳しすぎるような気がした)
「俺、ワザとやったんじゃないっス!」で許されるならルールブックは紙切れ同然の価値しかないわけで。何故か?「故意か故意じゃないか」の判断は審判のそれこそ人間性によって判断が違ってくるからだ。ワザとやったけれどそれをあとから嘘を糊塗(こと)する場合もある。だから「故意か故意じゃなかろうが」関係なくルールを適用せねばならないわけだ。これを未然に防止する典型的なルールが「インフィールドフライ」ですね。プロはもちろん、高校野球でも相手を欺くプレイ、審判を味方につけるためのプレイが当たり前に横行している。サッカーほどラフなプレイはないものの、それも野球のスキルだから。(但し少年野球ではこすっからしいプレイをやってほしくない。個人的には。やるなら中学行ってからやれよ)球児には可哀想だが仕方ないのである。

まだ書いちゃうぞ〜。
これもある試合にて。外野フライが打ち上がった。外野手は打球の落下点目指して走り込む。かろうじて落下点へ到着、完全な姿勢ではないものの、ある程度の捕球体勢に入る。打球はグラブに当たり弾かれ後方の芝を転々....。私がスコアラーならビミョーではあるけれども野手のエラーにする。カツカツのギリギリのパツパツの捕球体勢ならばヒットを記録するけれど。しかし高校野球ではヒットなんである。(ちなみにプロも若干そういうところがある)エラーをつければある選手の汚点にしかならないが、ヒットにすればある選手の栄誉になるからだろう。しかし、投手の記録から見ればたまったもんじゃない。エラーなはずが、被安打1が付いてしまうからだ。投手が可哀想だ。

更に書いちゃうぞ〜。
ある試合にてPART3。これも外野手二人がからむ。中堅手と左翼手か右翼手か記憶定かじゃないけど、二人が外野フライを追って交錯、接触し倒れ込む。ボールはこれまた広大な外野芝の上を転々とす。どんだけ広大かってアンタ、惑星探査機ボイジャーが土星にたどり着くくらい遠大なのだ。残りの外野手がやっと白球に追いついた頃にはバッターランナーはすでに3塁へ到達せんとす。バックホームを試みるも時すでに遅かりし内蔵助。記録はランニングホームラン。野手が交錯しなければ楽に捕球に至っていたはずなのに。ワンヒットワンエラーであるべき。これも投手の受難である。被本塁打の不名誉を投手一人が背負ってしまうからだ。ホームランだけは誰のせいでもなく全て100%投手の責任になるのだから。

どんだけ書いちゃうの〜。
強襲ヒットって何?
強襲と凡打の境界線はどこにあるのだろうか。打球の速さ、鋭さで....................!?

いい加減長文になったので、このあとのブログ文は次回へ持ち越していいですか?
まだ書き足りないんであるからして(^^)

2011年8月12日金曜日

ステッカーが作る「輪」

震災後うちの宮前少年野球21チームから募金をつのり、集まったお金で野球用具を購入、少し前、宮城県名取市少年野球育成会さんへ宮前連盟から用具を贈った際に作ったポスターである。ここの小ブログのURLは連盟副会長からの要請で入れたもの。ことの経緯がこの少年野球「晴耕雨読」を読めば伝わりやすいから、というのがその理由。恐縮、面映くもとても嬉しいことだ。
これに先んずること少し前。このデザインのステッカーを作った。今や公式戦では子どもたちのヘルメに貼られて、熱戦が繰り広げられている。これも小ブログのヘビーユーザーならご記憶であろう。
このステッカー、なかなかの人気なんである。
チームのお父さんたちも「俺も欲しいっす」と言ってくれる人が何人もいて。オヤジが欲しいものはお母さんも欲しいとは限らないのであるが、母たちも欲しいのではないだろうか。ある父はこれをお盆に郷里の高知へ持って帰り、地元の野球コーチに(お兄さんだったかな?)自慢して見せてやりますと言ってくれた。ありがたいことである。
小生も自分なりにアチコチ貼ったりしているのだけれど、先日ある女性がステッカーを半分に切って携帯に貼っているのを見せてもらった。
う〜むむむ...。脱帽。ウワテがいたものだ。貼る場所に困った時の正しい最終手段は、朝おもむろにオデコにぺたりと貼り込んで、そのまま通勤ラッシュに揉まれて出勤し、会社の女子社員から「カワイイ〜!」と嬌声を浴び、男子社員からは垂涎の的となり、.....とそこまで考えたけどやめた。ことの経緯ときっかけに記憶をたどれば不謹慎ですから。でも今だからちょっとだけこんなジョークも書けるようになったんだなあと、感慨深い。
ステッカーのサイズからして携帯に貼る発想がなかった。携帯には自チームの小さなステッカーが貼ってあるから尚更である。これ使用前の携帯写真。

負けじと一念発起、どか〜んと貼ってみた。
う〜むむむ...。悪くないね。自画自賛。
他のチームでの反応はどうなんだろう?ヘルメに貼るだけじゃなく、大人たちも欲しい人がいれば、チームごとに集計をとり、今度は連盟予算ではなく希望者には購入してもらえば、もっと輪が広がると思うのだけれど。大人一人5枚。1チームで10人の購入希望。×21チームでちょうど1,050枚だ。希望総数にもよるが、一枚単価は十数円でいけるはずだ。

貼ったあとフリップを開いてフト気がついたんである。
「この携帯画面の大きさとステッカーの大きさがほぼ同じじゃん!」
貼ってみた。バッチリである。素晴らしい。
...けど電話もメールも出来なくなっちゃった(^^)

※注...もちろんこれは写真合成の成せるワザです。そこまで筆者、能天気ではありませぬ。良い子のみんなはマネしないように(^^)
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2011年8月9日火曜日

眠れぬ夜は

『夜明け前』....近代文学を代表する、藤村が著した昭和初期の傑作とされる。昭和4年から10年まで中央公論誌上に掲載。読んだことはなくとも小説名だけは聞き及んだことがあるはず。教科書の文学年表にも必ず登場するわけで。
ここで藤村を「フジムラ」と読んだ方はおそらくブンガクとは無縁の人生を歩んでこられた方と推察。正しくは「トウソン」島崎藤村なんである。往年の大作家を片方の名前で呼び捨てにすると、あ〜ら不思議、なんだか文学通になった気分になれるんである。「太宰の...」「谷崎は...」「漱石が...」「三島の...」なんてね。
かく言う筆者は藤村の『夜明け前』は自慢じゃないけど読んだことはない。エラそうなことは言えないわけで。

先日、仕事で夜が遅くなり、就寝はAM2:00。ベッドに倒れ込むように横になり、そのままずぶずぶと泥のように眠るか....と思ったら、そんな時は案外眼が冴えて眠れないもので。明日朝起床のことを思うと、今からウィスキーや浅田次郎に手を出すのは自殺行為に等しいし、かといってこのまま羊の数を数えて安眠体勢に入れるほど、もう子どもじゃないし....。う〜ん、困った困った....と思い始めたらウトウト。普段ならこのまま朝までノンストップで爆睡街道まっしぐらなんであるが、ほどなく眼が覚めてしまった。その時に見た朝焼けの光景。爆睡街道をちょっと脇道にそれてカメラを構えシャッターを切る。「ピューリッツァー賞」受賞の赤絨毯が脳裏を掠めるが、ここはベトナムじゃないしドキュメンタリーでもないし。
写真の専門家が見たら朝焼けと夕焼けの区別が出来るんであろうか?
まるで夕焼けのような色味の、深く重い風合いがある。

この数分後には夏の太陽が「アンタ何やってんの?」と言わんばかりに、かつ、「オハヨーSUN!」とでも言いたげに、圧倒的にずんずん昇って来たのであった。

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2011年8月7日日曜日

高校野球 がんばろう!日本

秋季大会ブロックリーグ二位同士の順位決定戦の昨日、またもや、フォルコンズ戦に快勝!でも写真がない。今日は強豪メイツ戦。残念ながら11:6の負け...。でも記憶がない。記憶も写真もあるわけない、行けてないから、仕事で。土日だっちゅーのに...残念。

そのかわり仕事しながら高校野球をTV観戦。息子の残していったアナログTVに4,900円の地デジチューナーを取付け、びっくりするほど映像がキレイになったヤツ。脳の稼働状態は仕事93%、高校野球7%であった。
「帝京VS花巻東」次第に仕事32%、高校野球68%に逆転。
しのぎを削る白熱の好ゲーム。地元チーム以外ではおそらく全国民が被災地東北3県のチームを応援してるのではないだろうか。昔から小生の高校野球応援校の基準は....
1出身高校(山形南高校)
2公立高校
3郷里の高校(山形県)
4東北からの出場校
5雪国で冬場はグランドが使えないにもかかわらず頑張ってる地域の高校
6初出場校や強豪に大差で負けそうになっちゃてる高校
この1から6の間に地元神奈川県代表校が入る。
今日はチームとしては岩手の花巻東を応援していた。がんばれ東北。
「がんばろう!日本」のヘルメのステッカー。おそらく球児たちは全国からの声援を背に勇気をもらったこともあるだろうけど、逆に誰かのために勝たなきゃいけない、負けられないという変なプレッシャーを背負い込む場合だってあったはずだ。その重圧の中で強打で全国屈指の帝京と互角に競り合ったナインに拍手を送りたい。

この極私的基準とは別にチーム関係なく注目したい選手というのもある。
帝京のタクローこと伊藤拓郎投手。めちゃくちゃイケメンであると同時に、プロも大注目の逸材。相方の1年生でありながら正捕手の石川選手も話題に。映像を見る限りでは1年生であることを微塵も感じさせない堂々たる存在。
さて拓郎くんである。どこまで書いていいのかビミョーだけど、この選手は中学時代は東京のHNリトルシニアに在籍。近年全国制覇を果たしている全国大会常連の強豪チームである。つい先日もシニア日本選手権全国大会準優勝を果たしている。このHNに息子さんがかつて在籍し深く関わっている人がいる。小生ブログの右「勝手にリンク」にある「台風一過」の「かに」さんである。(7月31日付の記事に拓郎選手のことが)少年野球ブロガー界では超有名人。小生も昨年チームの記念誌の件で何度かメールのやりとりをさせていただいた。出来た記念誌を送ったり送られたり。その「かに」さんイチオシの選手がHN出身の帝京拓郎くんなんである。今日は途中降板したものの、デカい3塁打を放ち1打点の活躍。本人は投手として結果を出したかったに違いないけど。甘いマスクと実力を兼ね備えて、おそらくプロに進みスター選手になるに違いない。
将来は女子アナと結婚しちゃうんかなあ(^^)
9回表裏の攻防では仕事マイナス20%、高校野球120%になっていた。

最後のオマケに写真掲載。先日もこの花の写真載せたけれど、「がんばれ東北」の赤とハイビスカスの赤をひっかけて。アップで見ないと分らないけど(クリックで拡大)、中心部にぷにょぷにょの透明ゼリー状のナニカがあって、更にその中に黄色く丸いナニカが封じ込められている。ナニカ知らんけど美味しそうだ。

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2011年8月5日金曜日

「One for All〜All for One」

このタイトル、「ナンデスカ?」と思うであろうことは、想定内の範囲内なんである。チリワインが黒に近いドス赤い色をしているのと同じくらい誰だって知っている。キャッチャーは守備位置を確認するのに、外野センターを見る時は眼の焦点距離をロングに、セカンドを見る時は中間距離、その後本塁に眼を落し一瞬接写状態になり...顔を上げおもむろにピッチャーにサインを出す。
遠距離・中距離・近距離。

昨日のこちらの地域(川崎)では、時折、突然のゲリラ豪雨。「1時間に1ミリ以上の雨の降る確率は...」なんてもんじゃなあない。あっと言う間に10秒間で1センチくらいは1平方メートルの弁当箱に溜まったはずだ。そんな自然現象が大好きな小生はMacのキーボードを叩くのをしばし中断、NikonP100で撮影してみた。
まずは遠距離。センターの位置へズーム。

次にセカンドの街路樹の位置を確認。
(左バッターなんだからもう少し右へ守備位置変えろよ、と言っても聞いてないし)

1メートル手前くらいの本塁付近に眼の焦点距離を合わせたら、意外な雨の姿を捉えた。真っすぐ落下する雨粒の間隙を縫って、ちいさな飛散した雨粒が上に下に浮遊し宙を舞っていた。普段肉眼では気づかないものである。

「木を見て森を見ず」というコトバがあるけれど、その逆バージョンである。
大層な目標をかかげて現実に目を向けず、遠くの夢ばかりを見ているだけでは誰もついてこないだろう。遠くの理想の実現のために、足元の現実を見据え、一歩ずつ努力することが肝要なのではないだろうか。少年野球のチーム作りにも通底することかもしれない。
「森のために木を育てる」
「One for All〜All for One」...少しニュアンスが違うけれども。
突然、震災の被災地のことが頭に去来した。
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2011年8月3日水曜日

三年目の植木♪


♪三年目ぇ〜の浮気くらい大目にみってっよ〜♪
懐かしい歌である。ヒロシ&キーボーだったかな。男なら誰しも(?)この歌に共感を覚えたかもしれない(?)わけで大ヒットになった。
「三年目の浮気」ではなく「三年目の植木」....いや実際は「五年目の破局」ならぬ「五年目の植木」なんである。ハイビスカス。4,5年前に我が家のベランダへやって来たこの娘は毎年この時季になると健気に真っ赤な花を咲かせてみせる。赤いランドセルを背負ったショートヘアの似合う元気な女の子みたいな。親はほとんど何も子育てしてない。通年ベランダに置きっぱなしの放任主義。夏が近づくと液体栄養とひたすら水を与えるのみ。ヒドイ親である。児童相談所に通報されても文句は言えない。それでもこの娘が愛おしい。毎年この一つ目の赤い花を見ると、「もうじき高校野球が始まるぞ〜!」的な、俳句で言う季語に近いものを感じる。
赤い太陽のもと、赤い花を咲かせるハイビスカスであった。

こちらは白い月夜の晩に白い大輪の花を咲かせるご存知「月下美人」
つい先日夜中にひっそり咲いていた。
去年も一昨年もこのブログに載せたので詳細は省くけれど(2010年8月8日「ベランダのベテランだ」etc)、赤いハイビスカスとは対照的にこちらは14,5年前に恵比寿の事務所で密かに「愛人」として同棲していたんである。その後愛人の存在が本妻に発覚、協議和解を経て鷺沼の自宅ベランダで生活を共にするようになった。ここへ来てから初めて白い花を咲かせるようになったのには驚いた。サボテンそのものの肌年齢は、もうだいぶ更年期も過ぎて介護保険の受給資格も可能かと思われるほどだけれど、毎年この一種妖艶なひと晩限りの花を咲かせるのは、まだ女を捨ててはいない証なのだろう。歳を重ねるごとに放つ、歳を重ねなきゃ放つことの出来ない「オトナの色気」...男女問わずそうありたいものですね(^^)
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