2009年7月2日木曜日

コトバ...その2

このところの雨や雪や嵐や台風、仕事での休日出勤や、先日の小旅行などで、フレンズには三週間?一ヶ月?ほど行けてませんね。よってフレンズネタが少なくて、勢いこちらの個人ブログを家人が寝静まっても尚、深夜のゴキブリのようにカサコソと書いております。アクセス数を増やすための細工や、バナー広告などには目もくれず(今のところですが。何故かと言えば面倒なだけ)ひたすら気の赴くままカキカキ...。
さてコトバその2です。これは小生が今読んでいる小説の中から2点。
「目には目を。歯には歯を」という言葉もちろん知ってますよね。
これは教科書で習った記憶のある方もいらっしゃるでしょうが、「ハムラビ法典」というバビロニア国ハンムラビ王の所信表明なるものらしい。
この言葉たいへん有名ですが意味は「やられたら、やりかえせ!」的な少々荒々しいすさんだニュアンスで理解してる現代人も多いと思います。
ところが本当は「目を潰されたら目だけをやり返しなさい。歯を折られたら相手の
歯だけを折りなさい。それ以上の仕返しはしてはならん」というもの。つまり、過剰な報復を抑制し、民族の争いや戦争勃発に対する抑止力を含んだ法律だったんですね。「そんなこたあ知ってるよ」というひともいるでしょうが、目からウロコがバラバラと5,6枚落ちてきました。アメリカとイラクの歴史的因果関係を思い浮かべた人は私だけではあるまいて。
もうひとつは「コトバ」そのものではなく、同じ小説の中に出てくる、異父兄弟の会話を私なりにダイジェスト。それはだまし絵で有名なエッシャーの言葉「造形芸術は進化しない」というものです。人類は最初に道具を発明し、それをより便利に発展させ今日に至ってます。科学や機械文明が進化して今の現代があるといってもいいでしょう。例えば石で文字を書くことから始まり、鉛筆やシャーペンに発展し、今やパソコンで書くまでに進化しました。
ところが芸術は進化しないのです。クロマニヨン人がラスコーの洞窟に描いた動物の絵。筆者の記憶あいまいですが確か力強い描線で描かれた牛や鹿などの絵だったかと思いますがこれと、現代の画家たちの作品とを比べて、果たして現代のほうが進化したと言い切ることが出来るでしょうか?否ですよね。そもそも比較すること自体できません。もちろん描画における技法や画材は発展し、多様な画風も派生したでしょう。しかし純粋に芸術性においては、クロマニヨンさんもダヴィンチさんも、ピカソさんや岸田劉生さんもみないっしょです。誤解を恐れずに極論を言えば、幼稚園児の描くクレヨン画とプロの画家が描く絵とどちらが芸術的か?と問われれば、諸手を挙げて後者であると言い切れますか?
「芸術は決して進化するものではない」のですね。
以上伊坂幸太郎著「重力ピエロ」(新潮文庫)からの少しの引用と、小生の個人的解釈を大幅に加えた話でした。
最後に先日駅前の居酒屋で呑んだときの、もっとくだけたコトバの話を書こうと思いきや...あらまあ、こんな時間!!
ブログを描く時の時間配分がいまだにキチンと出来てない。
小生の文章も類人猿と同等、全くもって未だに進化しておらんうーたん。(^^)

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