戦時中の早慶戦を題材に、普段は渋い脇役の多い性格俳優の柄本明を主役に抜擢し、とても感動的な映画であった。早稲田が大差でリードしながらも、敢えて終盤に控え選手を出さないという監督の言葉や...最後に死を覚悟して戦地に赴かんとする学生たちに対して、両校からのエールの交換...涙なくしては観られない映画のひとつ。
(但し小生近年は、5分間のニュース番組のアナウンスですら、悲しい事件の内容を聞いただけでポロポロ涙してしまうので、あまりアテにならない)
もう一本はかの「おくりびと」...137%くらいは途中で寝てしまうだろうと予想しながらお皿を再生機に挿入したのにもかかわらず、最後までマッチ棒不要で楽しんでしまった。一昨日の就寝はAM2:00。 久々日本映画らしい良さの滲み出る一本。賞を獲ろうなどという思惑とは無縁の制作姿勢が感じられ、随所に配されたシビアなテーマとユーモア感覚の配合比率の妙。本木雅弘が個人的に感動して映画化したいと言ったらしいが、その彼の慧眼に脱帽し、惜しみない拍手を送りたい。
小説や文章や言葉に対し愛着を持つワタクシ。と言っても実際にここに書く文章は文体バラバラ、主述関係オカシイ、文語体と口語体が混在したりとヘタッピなのですが...。小説好きと同時に映画も大好きです。ここ何年もロードショウに足を運ばずに、もっぱらレンタルDVDばかりなので大きなことを言う資格はないが、この「おくりびと」はいいと思います。
涙ナミダのウェットな作品、物語性で勝負の白黒映画、70,80年代の青春時代の懐かしい映画、アンニュイなヨーロッパ映画、明るくパワフルでハッピーなハリウッド黄金期ムービー、CGを駆使した驚愕の映像ショック...和から洋までジャンルを問わず私のストライクゾーンはかなり広いのですが、空振り三振も星の数ほど。テラダトランクルーム100個分(?)観終わったあとその映画が自分のココロに確実に刻み込
まれたという充足感を、ずっしり受け止められた時の手応えは何ものにも代え難い。
そんな一本の映画との邂逅を楽しみにしていきたいですね。
私は「好きな映画は?」と聞かれれば「ブレードランナー」と即答。これについては相当な覚悟をもって書かないといけないので、たぶんいつまでも書けないだろうな。
因にワタクシの携帯着メロのひとつは仕事関係はヴァンゲリスの「ブレードランナーのメインテーマ」...その一方で特定のヒトからの着信はEXILEの「ただ逢いたくて」や「道」(^^)
ではまた...
0 件のコメント:
コメントを投稿