少し前「母は強し」...というブログを書いた。今回はその3...ではない、正確には。
今日日曜日は午後からの練習。グランドに行き10年前の20周年記念事業の資料を探しに、オンボロ倉庫の奥へネットの隙間を縫って目的の棚へ分け入る。
あったあった、コレコレ、このブルーの箱の中に資料が...
ん?「クハ----!クハ---!」なんか変な音、てか声がする。どっかで聞いたような声。
おお、黒猫がこっちを向いてついでに牙をむいて威嚇してるではないか!
小生ブログ「ぴあの」にも書いたけど、家で黒猫を飼っている動物好きな私は瞬間的に手を伸ばしてコミュニケーションをとろうとした。けど、やはりダメ。威嚇の姿勢は変わらず。こういう時は下手に手を出すと大やけどをするのは学習済み。でもこのままでは資料が取れないし...。
しゃあない、ちょいと箒(ほうき)で追っ払ってみるか。
猫は普通こんなことをすれば一目散に逃げ出すはず。
しかし、いくら突ついても頑として動こうとしない。むしろますます牙をむき出して...ん?これはもしかして子どもを産む直前なのでは?または大怪我して動けないのか?と思った瞬間箒を手放した。
しばらく様子を見よう。子どもたちに話すと余計に悪い結果になるから話さないようにしよう。ちょいと母たちに相談しよう。ついで家内にもTELして知恵を授かるか?
一時間後気になってまた覗きに行った。猫はいない。ホッとしてケースを取り出してみる。
参った。
産む直前ではなく産んだあとだった。ちいさな命がみっつ、すやすやと寝息をたてて寄り添っている。
次の瞬間、母猫の心境に思い至った俺は愕然とした。知らなかったとはいえ俺はなんという惨いことを母猫にしたのだろう。彼女は子を守るため必死の思いで、恐怖と憎悪を身にまとい人間に抵抗していたのだ。悪いことをした。ごめんなさい...。
昨今ニンゲン界の若い父母の育児放棄のみならず、幼児虐待などの報道が連日のように目にする。彼らの言い分は聞くに値しない唾棄すべき幼稚な理由がほとんどだ。子どもが子どもを産んでいるようなもの。
ニンゲンは猫以下になった...と言えば猫に対して失礼だ。
練習終了後の帰り際、どこかへ消えた母猫がやっと戻って来て、ソロソロと子どもたちの待つ倉庫へ近づいていくのが見えた。
改めてごめんなさい。しばらく様子を見てあげたいと思う。
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