VANISHING POINT=消失点
昔観た映画を久しぶりにもう一度観てみると、当時は見過ごしていたシーンや、ストーリー展開の思い違い、俳優女優の顔の表情など、アレ、こうだったのか?と改めて気づかされることが多い。
今日は雨で練習中止。今年も溜まりに溜まっているスコアブックの集計にとりかかろう。TVを消してEXILEのCDに手を伸ばしかけたけれど、ふと思い出して紙袋に入ったDVDを取り出しパソコンへ挿入。
Inoueコーチから借りている4本のDVDのひとつ。「VANISHING POINT」。かなり若い頃観た映画である。いわゆるアメリカン・ニューシネマと呼ばれる傑作のひとつ。「イージーライダー」や「時計じかけのオレンジ」なんかと空気感が似ている。ベトナム戦争の重い記憶を払拭出来ずにいる男が、その閉塞感を打ち破ろうとする行動とやりきれない結末。70年代のアメリカ映画のひとつのジャンルといってもいいかもしれない。
警察の追跡を振り切り砂漠の道路を爆走する男。この男を小さな地方ラジオ局の黒人DJが生放送を通じて支援する。のちの映画「グッドモーニング・ベトナム」のロビン・ウィリアムズ扮するラジオDJが叫ぶ「グ〜〜モ〜〜ニ〜〜、ビ〜〜トナ〜〜ム!」はこれを真似たのか? 「グッド...」は実在の人物の話だけれど。
また荒野に住むヒッピーのカップルに助けられるのだが、この女の子が全裸でバイクに乗るシーンがある。我々オトコには男子特有の記憶回路というものがあって、しかるべきそういう映像はシッカリと記憶しちゃうものだ。しかもこの回路はなかなか経年劣化しないんである。このバイクが日本のHONDA製だったことも覚えていた。金髪を風になびかせバイクで走るこのシーンは、アラン・ドロンの「栗色のマッドレー」を想い出させた。
最後のブルドーザーに阻まれて車ごと大破する場面は自分の記憶違いであった。
これもまた、同じ71年に制作された「激突!」とどこか似ている。無名時代のスピルバーグの初監督作品だ。この二つの作品はのちのいろんな映画に影響を与えたのは、ちょっとした映画ファンなら知っているはず。ちょっとしたプロ野球ファンでも知っているかもしれない...かもしれない。
今日はなんだか映画ブログのような話になっちゃった。
あんなに映画が好きだったのに、最後に映画館で観たのはいつのことだったろう?
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