このタイトルを読んでピンときた読者諸氏も多かろうと思う。サッカーW杯出場決定の火曜の晩、渋谷のスクランブルで警備に当たった機動隊員の20代の彼のことだ。
奇しくも4日火曜のブログで筆者は「12番目のイレブン」になったと書いた。そのあと、マジで渋谷まで行き交通規制厳しいあのスクランブルで、誰彼かまわずハイタッチしたいと本気で思ったものであった。あの晩筆者は大変危険な男になりつつあったんである。なぜなら男を見ればばしばしハイタッチ、女を見ればぎゅんぎゅんハグしたくてたまらないほど、テンション最高潮だったのだから。
翌朝のTVはサッカー報道もさることながら、渋谷の状況はどうだったのか、これも興味津々であった。その中で数秒間TVに写ったマイク片手に柔らかく群衆に呼びかける若い警官に目をみはった。(※写真はYahoo!ニュースから)
「こわい顔したお巡りさんも、みなさんと同じ日本代表のW杯出場を喜んでいます。気持ちはみなさんと同じなんです」
「こんな佳き日に、お巡りさんだって怒りたくないんです」
なんてイイ奴なんだと思った。同時に彼がもし本当のサッカー好きだったら、この日は任務でTV観戦出来なかったんだろうとの思いがよぎり、頭の下がる思いだった。
筆者だったら絶対仮病を使っていたに違いない。
「みなさんは12番目の選手です。サッカー日本代表は世界でもフェアプレーの国として賞賛されてます。どうぞみなさんもフェアプレーで交差点を渡って下さい」
なんて気転の利いたイイ奴なんだと思った。ますます気に入った。そして彼もやはりサッカーファンなのだろうという確信に至ったわけで。こりゃ〜SNSなんかで絶対話題になるんだろうなと予感。
案の定である。ツイッターで「DJポリス」と名付けられ、ネットでも新聞でもTVでもその後の彼に対する賞賛はみなさん、ご存知のとおり。今朝の朝日新聞には彼の記事が載っていた。それによると、雑踏警備のプロで広報係という役職なんだそうだ。群衆にマイクで呼びかける係。その機動隊内部の競技会では今年の優勝者だ。群衆を制圧する官憲の叫び声の印象は、上から目線で怒号を発し威圧的なものを誰もが想像するであろう。そのギャップもあって好印象になったと思う。今年の正月の明治神宮初詣ではこんなアナウンスを....
「みなさあ〜ん、急がなくても神様は逃げません。急いでもご利益は変わりません」
なんてウィットとユーモアに富んだイイ奴なんだろうと思った。
筆者のブログはこんな彼のような、言葉の「オモシロさ」を表現することに粉骨砕身する毎日でもある。息子と同じような年代の彼であるが、リスペクトしちゃうんである。ふと思った「コイツ、ブログ書かせたら面白いだろうな」と。
さきほどはますます過熱するこの続報がYahoo!ニュースに載っていた。
警視庁が彼の功績を認めてなんと「警視総監賞」を授ける検討に入ったんだと。
ちょっとちょっとお〜、キャリア官僚たちが警察機構の裏で彼の人気に便乗してるんとちゃうの?
と、一瞬思ったけれど...まっ、いっか(^-^)/
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