2013年6月20日木曜日

女の勘

「女の勘は鋭い」
...と太古の大昔から言われているのは、男性読者諸氏ならば、少なからず肯定してしまう格言であろう。特に女がその生まれ持った類い稀なる才能を発揮するのは、ダンナなりカレシなりが、微かに石鹸の匂いを身にまとい朝帰りした時などだ。または洗濯の際、Yシャツの胸元にうっすらとファンデーションの跡が残っていたりした時に。更に言えば、普段男が自分では買わないセンスのネクタイを洋服ダンスの中に発見した時だ。ここで断っておきたいのだが、これらの例は筆者の実体験に基づく話ではない。小説家が想像でストーリーを構築するように、体験せずともこの程度の類例を列挙するのは筆者にとっては朝メシ前なんである。....いやホント、マジ。....あっいや、そりゃあ多少は脚色というか、事実を歪曲しての演出というか、事実と妄想の境界線ギリギリの表現というか、そのへんのことは想像にお任せしたいんである。身に覚えのある男性諸氏ならばご理解頂けるであろう。反して、この記述で一気に100万の女性ファンを失った感は否めない筆者なんである。

こんなふうにバカを書かなければやってられない昨日であった。
愛犬りん。
横浜の動物専門医療センターで麻酔、CTスキャン、検査検証、その結果電話あり。手術をするかどうか。獣医師としては当然手術を勧める。おそらく儲け主義的商業的見地からの思惑ではなく、純粋に動物医療の見地からであろうと思う。全て配偶者が対応。配偶者はすでに決めていた、可哀想すぎて手術はさせたくないと。自宅治療の道を選択した。私は違う。本当にりんのためを思えば心を鬼にして手術に臨むべきだ。確かに手術を選択しても全快の確証はないけれど、最高重度の症状レベル5においては、確率と可能性を論理的に検証すれば圧倒的に選択の余地はないのだ。

女の勘。それは太陽神を崇める古代ギリシャローマ時代のごとく、筆者も敬意を表するし逆立ちしても彼女らには敵わない時がある。しかし時に、女はともすると感情に流されやすく視野を自ら狭くして判断を大きく誤ることがあるのも事実だ。結果良ければ「女の勘」は賞賛され、結果が悪ければそれは「やはり女は感情に流され易い動物」となる。

更にこの記述で一気に1000万の女性ファンを失った感は否めない筆者なんであるが。

今日は仕事の合間をみてはキュンキュン鳴くりんと添い寝をする。腰と後ろ脚が麻痺し自力では立ち上がれない、きついコルセットを巻いた彼女が、なんと儚(はかな)げで愛おしいことだろう。瞳の奥をのぞくと何かを訴えているように思えてならない。CTスキャンは体を透視することは出来るが、瞳の奥で語りかけるものを解析は出来まい。

どうか、どうか、俺のほうが間違っていたと、女の勘が勝(まさ)っていたと、思いたい。

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4 件のコメント:

  1. テッシー!頑張ってね p(^^)q
    手術した方が良かったのか手術しなくて良かったのかは神だけが知りえることでしょう…
    どっちにしても愛情をかけて『りん』のリハビリを頑張るしかないです!
    奇跡とは起きるから奇跡と言うんです☆
    まずは6ヶ月二人で一生懸命りんちゃんと戦ってみてください!
    奇跡を信じて(^-^)v

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。

    Kさんの体験も壮絶なものであったろうと、今更ながら想像します。りんとSちゃんを重ね合わせると、Sちゃんが不憫でなりません....。

    ありがとうございます。

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  3. シンディはゲージ暮らしになっちゃったけど…たまに散歩も行けるしベランダにも出れるから(^-^ゞ
    ちゃんと立てるし歩けるしね!

    リンちゃんの回復を願ってます☆

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  4. Kさん、ありがとうございます。
    結果はどうなるかわかりませんが、頑張ります。

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