いやはや個人的にはお勧めである。今の梅雨の時季には特に。
画像を観て一瞬で舞台が新宿御苑であることがわかった。雨に煙る背景にそびえるNTTドコモの巨大なビルは、かつて筆者が毎日のように見上げていた建造物である。残業で遅くなり0時頃会社を後にして、終電を気にしながらコートの襟を立てて代々木駅へ向かう。田園都市線の渋谷発最終は当時0:40頃だったか。新宿御苑の沿道から見上げるドコモのビルは時に華やかで、時に冷厳で、また時に巨大な都市の墓石のようにも感じられた。
映画はちょうど梅雨時の今と同じ6,7月の設定、ほぼ全編で雨が降る。男子高校生とある大人の女性の心の交流、と言ってしまえば乱暴な要約か。新海誠監督の作品は「君の名は。」や「天気の子」が有名で大ヒットしたけれど、この45分の小品「言の葉の庭」が筆者は好きだ。前出の2作はファンタジーがベースにあるが、これはリアリティーに徹したストーリー。作画精度も相変わらずの息を呑むような圧倒的リアリティー。むしろ実写を超える情感を映像が身にまとっているようだ。
当時何度か会社を抜け出し、頭を冷やすため御苑の入り口ベンチでボーッとしていたけれど、中に入ったことはない。御苑を探索していないとは公園マニアとしては失格であるが、当時は中を散策する精神的時間的余裕などなく、今にして思えば実に残念である。いつか機会があれば再度訪れてみたい。
この映画とほんの10年ほど前の記憶がリンクして、深夜にも関わらず思わず筆を執ってしまった次第である。
※勝手に画像をアップするのは違法か。一応クレジットを記載。
脚本監督新海誠作「言の葉の庭」2013年より。






にほんブログ村

少年野球ランキング
0 件のコメント:
コメントを投稿