2021年6月16日水曜日

勝因は全員野球

 宮前子ども会大会、初日なんであった。まずは開会式から。宮前区子連会長Yajimaさん。筆者は昔からこの方の年に一回の挨拶が大好きだ。素敵なYajima節の片鱗を覗かせながらも、今年のコロナ渦、時短を余儀なくされたのかどうか、例年にない短いスピーチとなった。

今年から新任の区長となった南昭子宮前区長。こう言っては語弊があるが誤解を恐れず言えば、まるで現役女子大生のような空気感であった。昨今、賞賛の意味でこんなふうに言うとすぐ男女差別発言だとか糾弾する向きがあるので、世の中住みにくくなったものである。サウスポーでの始球式のマウンドへ。振りかぶって投げたボールはダルビッシュ顔負けの鋭く落ちる見事なフォークボール、バウンドしつつも正確に捕手のミットに収まった。(^-^)区長、連盟記念誌の寄稿文もよろしくお願い致します。

第一試合は花フラVSメイツ。写真枚数過多、長いブログ必至。

実力伯仲とはこのことか。花フラが初回に2点先制すればその裏メイツも負けじと逆転の3得点。にわかに好ゲーム好カードの様相を呈してきたぞ。

今季何度も接戦激闘の末の敗戦を経験し、その度に胃が痛くなるような試合だった花フラTadai 監督。ただTadaiさんなら胃薬の代わりに毎回アルコール消毒してるに違いない。果たして2回にはまたしてもFが3得点しすぐに逆転する展開となる。ところがまたその裏Mナインも奮闘し3点の再逆転の激しい点取り合戦となった。2回終了時5:6。レフトスタンドには花フラ大応援団。

いやはやこんなシーソーゲームも珍しい。さらにFも4点奪取し、またまた再逆転にて9:6とする。最終回裏Mも最後の力を振り絞り2点をもぎ取り9:8と肉薄猛追。しかしメイツ力及ばず万事休す。「良薬は口に苦し」だがTadaiさんのこの日のアルコール消毒は、「良薬は口に旨し」だったに違いない。

赤カブを駆って第四公園へ。ここではフォルコンズVSマーキュリーズ戦であった。

QueensでもあるKana&Emi。残された時間で思い切り、仲間と野球を楽しんでほしい。

こちらは野球大好き娘、Qの主将Tohko。女子野球神奈川代表のYamayuriセレクションに合格し、今夏晴れて愛媛での全国大会に出場するんである。

試合はこちらもシーソーゲーム、1点を取ったり取られたりの一進一退、拮抗したゲームとなった。今年で最後の少年少女野球となるTohko父、Ueshimaさん。今まで監督、コーチ、審判、超ハイレベルDVD制作、カメラマン、ブログ執筆...と、マルチな才能を持つ人なんである。

かつて缶コーヒーCMで放たれた名コピー...「この世界は誰かの仕事でできている」

素敵なフォルコンズにはこの名言を...「フォルコンズの半分は女子でできている」

終盤Fはまた1点返し3:3の同点に持ち込むも、その裏Mが大量6点を追加しさらにダメ押しを入れ、結果3:10のFの大敗となったF。反してMは底力を発揮して天晴れであった。

サンダースVSフレンズ戦。今季宮前上位の一角にドスンと構えるサンダース軍、かつてフレンズは敢えなく撃沈しているカード。...果たしてその結果やいかに!?

初回先発Haruが連続四球などで被安打ゼロながら2失点するF。その裏Fは一死走者なしで2番Shunto。狭い第四だけに期待は高まるし、打って当然的な空気感さえある。その期待に見事応えてくれるのがこの男。好球を渾身のチカラで叩くとボールは高々とレフト後方の大木の中間へ突き刺さる大ソロホームラン(※)。アングリ開いた口が塞がらず、唖然とした後、笑って言うSベンチスタッフ。「すげえ〜な」もう笑っちゃうしかないとはこのことだ。敵の攻撃とは言え少年野球を愛するオトナでこその言葉だろう。それはまるで大谷翔平が141m弾をアウェイで放った後、敵地ファンからも賞賛されることに似ている。※Shuntoのこれはもちろん記録は二塁打ではあったけれど。

いつもならこれで終わっちゃうことが多いが、今日のFは違った。後述するがこの後の打線の繋がりが見事、3番Masaharuが安打で続き、4番Haruがタイムリー二塁打、伏兵Satsukiのタイムリー内野安打で更に加点し、結果2:3と鮮やかな逆転劇だった。

2裏FはラストAsahiとトップに返ってRyohjirohが連続四球後、またShuntoの打席。たまらずIida監督申告敬遠で満塁策。現行ルールでは当然の選択だろう。3番Masaharuが見事ライト前タイムリーで加点するとこれで再び無死満塁となった。打席に入るは有馬ツインタワーの一人主将Haru。初回連続四球を与えた汚名挽回なるか。カメラを構えピントをHaruの顔に合わせた瞬間、初球でバットを一閃、ライト後方上空へ高々と舞い上がった白球は素敵な弧を描いて、大きな樹木の中間あたりへ吸い込まれた。第四でライト方向へのこんな飛距離の本塁打は記憶にない。満塁本塁打、見事なグランドスラムだった。歓喜するF軍応援団。AyumuもNatsukiも夫婦して感涙を流したであろうことは想像に難くないのだった。

この後も快進撃が止まらなかったF。一挙大量11得点をあの強豪サンダースからもぎ取ったのであった。SのライトはQueensのRana。彼女の元へ大きなライトフライが上がった時、FブロガーでありながらQ広報でもある筆者、思わず言った「Rana〜捕ってくれ!」その気持ちの拠り所は前述の「大谷翔平の敵地での賞賛」に通底するものである。

大人が少年野球に携わる以上、自軍さえ勝てれば何をやってもいいのか、否、相手選手やチームへのリスペクトを持ってして臨むのが、オトナが子どものスポーツに携わるための最低限のルールである。もちろんそんなことはルールブックには書いてない。

この番狂わせ的な大勝の勝因はなんだろう。有馬ツインタワーの投打が噛み合い本来の力を発揮すればそこそこの位置へ上がれるだろうが、如何せんそれだけではもっと上には行けない。この試合はとかく注目されがちなShunto&Haru以外の、二人の6年生の活躍があったからだった。それはMasaharu&Kotaroh。Shunto&Haruに誘発されてこのMasaharu&Kotarohも実に貴重な働きをしてくれた。Masaharuは3の3猛打賞、Kotarohは独特の「愛されキャラ」ながら見事なライト線二塁打。更に他の経験の浅い低学年の子も多いチーム事情ながら、下位打線もしっかりそれぞれの仕事をしてくれたからに他ならない。派手な長打や豪速球にばかり目を奪われがちだが、つまり全員野球で勝ち取った勝利に違いないと思うのだった。あくまでフレンズ広報部長としての見解である。

うーむ、今から全国制覇を狙って行こうか...いやもう遅いってか(^-^)

......

さて最後に余談。

連盟30th記念誌のクリエイティブディレクターとして、各ページのデザインを日々考えている毎日。すでに連盟記念誌委員会では寄稿文、過去データの洗い出し、etcなど具体的な動きでそれぞれの役割で稼働している。筆者は今一番キツい各21チームの紹介ページデザインに頭を悩ましている。午前中図面をアップしメールしたのちクライアントへ電話を一本かけ、午後はルーティンワークの1時間の散歩。近くの公園ベンチで一服しながら各チームページのデザインを考える。ジャングルジムや砂場では母と幼児らが数家族遊んでいた。ベンチの前で俯きながら地面に小枝でページの構成を描き始めた筆者。あーでもないこーでもない...。何度も描き直す。消しゴムは要らない、足でチャチャっと消せば済む。ロゴはここで集合写真はデカくこの辺に、チームからのコメントは、選手リストは、指導者親子の写真も欲しいな...。最終的にこれで行こうと決める。忘れないように写メに撮った。

おそらく近くから眺めていた母子たちは筆者のことを不審者と思ったかもしれない。Yahoo!防災速報で「有馬方面の公園でサングラスをかけた60代の男がブツブツ言いながら不審な行動」との通報あり。なんてなっちゃう前に公園を後にしたのだった。ナスカの地上絵みたいだけれど、筆者的にはこれで十分なんである。これをラフスケッチに描いて近日中に記念誌グループに諮るのであった。

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