2022年3月10日木曜日

映画に学ぶ

 それにしても今年観た映画はどれもこれも、なかなかの秀作揃いで面白いのだった。以前も書いたけれど、すでにダニエル・クレイグ最後の「007ノータイムトゥーダイ」と村上春樹原作の「ドライブマイカー」は、DVDレンタル解禁の一ヶ月前にはもう観ちゃったんである。AppleTV+で堪能した。メディアはTSUTAYAのDVDかブルーレイ、サブスクのAmazonプライムとMacのAppleTV+。Macは画面が27インチ5KのRetinaディスプレイで、これをミラーリングして大きなTV画面で観る。TVは4Kなので、全然美しいったらありゃしない、なんである。AmazonプライムはTVが直接ネットにつながっているので、そのままMacと同じアカウントでログインして高解像度で観れるんである。

さて話変わってロシア・ウクライナ戦争。連日の報道に目が離せない。戦闘映像も凄まじいけれど、心が痛むのは狭い防空壕で涙する少女や、軍人父との別れを悲しみ泣きじゃくる少年、家族と離散し独りで何時間もかけて脱出してきた子ども、...etc。子どもの涙を見るともうどーしようもなく胸が締め付けられる思いだ。同時にロシアへの憎悪が倍増する。この悲惨な映像はロシア国内では規制がかかり、逆に自国に都合のいい愛国心を煽るニュースばかりが流れるわけで。プーチンの支持率が侵攻後60%から70%に上がったとの報道があったが、きっと情報操作してるに決まっている。多くのロシア国民は戦争に反対で反プーチンであることを信じたい。「罪を憎んで人を憎まず」「プーチンを憎んで国民を憎まず」...とはいうものの、フィギュアの皇帝プルシェンコ始め、一部の著名アスリートなどがプーチン支持を表明し、全世界から非難されているのも現実。民間人を意図的に狙った攻撃で、先の子どもたちの悲痛な叫びやウクライナの惨状を知っていて、それでもプーチン万歳と支持しているのならば、プロパガンダで洗脳されていることを考慮しても、もう狂人というほかあるまい。「母国のプライドと思いあがり」を履き違えている。「誇りと思い上がり」は紙一重である。21世紀にもなってこんな地球を代表する大国が、卑怯な手段で殺戮を繰り返す暴挙愚行に、驚きと怒りを通り越して、同じ地球人として情けなくなる毎日である。連日の報道でプーチンとイエスマンしかいない政府と軍部に、マジで怒っている。昔米国に亡命したロシアの大富豪が、生死に関わらずプーチンを暗殺した者に懸賞金何億円だかを支払うとの情報もあった。「怒りのアフガン」ランボーよろしく筆者も暗躍しようか...と思ったけれど、それ以前に腰痛が再発しマシンガンを持つことも出来ないと思い断念するのである。

さてこれに絡めて映画であった。勃発直後に以前「晴耕雨読」でこの戦争は5年後歴史教科書に載るに違いないと書いたが、1年後に修正したい。さらに数年後にはこれに材を得た映画も公開されるだろう。今年観た映画の話に戻る。今回の戦争勃発のだいぶ前にSFロシア映画を観て、その迫力とCG技術の素晴らしさに感嘆したけれど、ここ数日前に観たのは「オーガストウォーズ」である。

CGを駆使したSFかと思いきや、2008年のグルジア・南オセチア紛争を描いたものだった。「トランスフォーマー」もどきのCGが出てくるたびに食傷気味にテンションが下がるけれど、内容は立派な戦争アクションと母子の愛情を絡めて描いたもので、ロシア軍全面協力で制作された映画だ。ロシア映画である以上ロシア礼賛のトーンは仕方ないだろう。観終わって2008年グルジア・南オセチア紛争について知りたくなった。学習したんである。簡単に言うと、今回のウクライナと全く同じ構図なんである。夏季北京五輪の時に当時大統領ではなく首相だったプーチンが暗躍する。グルジアと南オセチア間で紛争が勃発し、親露のオセアチアにロシアが加担し、グルジアには米国が支援する展開。かつての旧ロシア帝国、ソ連時代の栄華に戻したいプーチンは、これ以上西側のNATOに加盟する国に我慢できないわけだ。まさに動機構図が今回のウクライナと酷似する。そんな背景の映画だった。映画としては悪くないと思うけれど、今のウクライナ情勢が頭から離れず...。思えばクリミア半島併合、アフガン侵攻、その他にも...帝国時代、旧ソ連時代、連邦崩壊後も何度も続く侵攻、今に始まった事ではないのだった。

このあとグルジア・南オセチア紛争を調べていたら、偶然同じ紛争を題材にした米国映画を発見。「5デイズ」である。翌日すぐに観ちゃったんである。

こちらはこの紛争の現地取材に行った米国の戦場ジャーナリストと戦場カメラマンを中心に、実話を元にした硬派な内容だった。少年野球戦場カメラマンの筆者目線でも面白かった。近年グルジアは英語風にジョージアと国名を変えたことは記憶に新しい。米ソの泥沼戦争、ベトナム戦争後、米国を賞賛するどころか、自ら批判する米国映画が数多く製作されたが、まずロシアはそんな自国の蛮行を非難する映画は出てこないだろう。ロシアの著名なインフルエンサーが何人も、例えばテニスのシャラポワなども反ロシア的な声を上げた。そんな良識ある賢明な、世界の常識と非常識をちゃんとわきまえている、人としての矜持を保っているであろう、ロシア国民が少しでも多くいることを信じたい。政治的軍事的には信用できない。今まで何度も、今回も約束を反故(ほご)にされることがあまりに多いから。人道回廊への攻撃などはその最たるものだ。

右でも左でもなく、政治的信条もないし専門知識もないし炎上すると面倒くさいから、普段ブログでは政治的発言は控えているけれど、この戦争にはどーしても言いたくなって書いた。映画の話を書こうと思ったけれど、いつの間にか激昂(げっこう)しちゃったのだった。

どうか早く、ウクライナから子供らの涙が乾き、いつもの笑顔に変わるように祈ってやまない。

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